経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率について前年度と比較して2.46ポイントの減少。近年は80%台を推移しており、赤字経営が慢性化している状況である。④企業債残高対事業規模比率について年々減少しているが、類似団体と比較して高い水準にある。⑤経費回収率について使用料改定もあり、前年度と比較して1.49ポイント増加したが、類似団体及び収益的収支比率と比較すると依然として低い水準にあり、使用料収入以外の収入に依存している状況にある。⑥汚水処理原価について前年度より微増。類似団体と比較して高い水準にある。⑦施設利用率について前年度と比較して約1ポイント増加し類似団体とほぼ同水準の状況である。事業継続中のため、今後も増加する見通しである。⑧施設利用率及び水洗化率について前年度と比較して1.56ポイント減少。普及人口の増と比較し接続人口の伸びが緩やかであったことが減少の理由と考えられる。平成31年4月より使用料の改定を実施。認可区域内整備途中であり、整備完了区域から随時接続推進を実施するとともに、維持管理費等の削減により経営の健全化を図る。
老朽化の状況について
一部供用開始から10年が経過し、修繕等が必要な機器等も見受けられている。平成28年度に策定したストックマネジメント計画に基づき、点検・調査を実施し、修繕・改築の必要性を検討する。
全体総括
認可区域内整備途中であることから、施設利用率及び水洗化率は今後も増加する見込みである。平成31年4月から使用料の改定を実施したことにより経費回収率が増加したと考えられる。今後も接続率の向上により使用料収入を確保するとともに、維持管理費の削減に努め、経営の健全化を目指す。