札幌市:公共下水道

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経営比較分析表(2016年度)

経営の健全性・効率性について

経営の健全性・効率性の数値に関しては、おおむね良好な値を保っている。③流動比率については、昨年度より好転し、類似団体平均値に近づいている。依然100%は下回っているが、流動負債の大部分は翌年度に償還する企業債であり、償還に係る資金は返済までに下水道使用料等から確保することができるため、支払能力に問題はない。また、この企業債を除いた流動比率は約188%であり、経営の健全性についても問題ないと考える。⑤経費回収率は、類似団体平均に比べて低くなっているが、100%を超えていることから経営の健全性に問題はないと判断している。しかし、経常収支比率とともに減少傾向にあることから、今後、より一層の経営の効率化に努めていく。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率が類似団体平均値と比べて高くなっているが、これは下水道施設(特に機械・電気設備)の延命化を図っていることによるものと考える。②管渠老朽化率は類似団体平均値と比べて低くなっているが、本市の場合、昭和40年代から50年代に集中的に下水道の整備を進めており、その際に整備した管路が、今後、標準耐用年数を迎えることから、管渠老朽化率は高くなっていくと考える。③管渠改善率が類似団体平均値と比べて低くなっているが、今後、施設の老朽化が進んでいく見込みであることから、可能な限り延命化を図りながら、効率的かつ計画的に下水道施設の更新を進める必要があるものと考える。

全体総括

現在の下水道事業の経営の効率性・健全性はおおむね良好であると考えているが、今後、下水道施設の老朽化が進んでいくことから、施設の更新費用等が増大し、経営の効率性・健全性を悪化させる恐れがある。このため、平成28年度~32年度の事業計画と財政計画を定めた「札幌市下水道事業中期経営プラン2020」に基づき、事業を計画的に進めるとともに、安定した経営に努めていく。

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