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経常収支比率収益的収支比率累積欠損金比率流動比率企業債残高対事業規模比率経費回収率汚水処理原価施設利用率水洗化率 |
経営の健全性・効率性について各指標の数値のうち平成26年度については、法適用に向けた打切決算のため、使用料収入や維持管理経費の決算額が通常の年より少なく、適正な数値となっていないことに注意が必要である。収益的収支比率については、ここ数年は90%程度で推移しており、更なる収支の改善が必要である。企業債残高対事業規模比率については、企業債残高の減少により低下傾向にあるが、類似団体に比べると、若干比率が高い状況である。経費回収率については、ここ数年は70%台で若干の増加傾向にあるが、類似団体の90%とは開きがあり、向上させるためには更なる経費節減や使用料の増収を図る必要がある。汚水処理原価についても、少しずつ低下傾向にはあるが、類似団体に比べるとまだ高い状況である。これは、普及率が低いなか老朽化による改築更新も進めていく必要があり、企業債の償還額がなかなか減らないことも要因の一つであると考えられる。施設利用率については、比較的高い比率で推移しているが、当該利用率の算定は、晴天時一日平均処理水量を晴天時現在処理能力で除して算出しているが、処理能力が当市の終末処理場だけの数値であるのに対し、平均処理水量には流域下水道の数値も含んでいることから、100%を超える年度が生じている。当市の終末処理場のみの平均処理水量による施設利用率は、平成26年度で59%となっている。水洗化率については、ここ数年は低下傾向にあり、類似団体と同程度となっている。 |
有形固定資産減価償却率管渠老朽化率管渠改善率 |
老朽化の状況について管渠の改善率については、実績にばらつきはあるが、類似団体の実績と同程度の比率となっている。当市の下水道管渠は、事業着手初期に布設したものは耐用年数といわれる50年を経過し、また、50年までは経過していないが腐食の著しいものも散見されるなど老朽化が進んでおり、長寿命化計画に基づいて管更生等による管渠の更新を進めている状況である。 |
全体総括当市の状況として、普及率が低いわりに一部処理区では施設の老朽化が進んでおり、新規整備と改築更新の両方を進めていかなければならないという厳しい経営状況がある。収支の改善や経費回収率の向上を図るためには、まず普及率の向上による料金収入の増加を図る必要があり、収入の増加につながる効率的な下水道整備を進めていく必要がある。その上で、維持管理経費の節減や使用料の見直しなどにより、適正な維持管理経費の回収を図っていく必要がある。 |
出典:
経営比較分析表
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