簡易水道事業
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収益的収支比率企業債残高対給水収益比率料金回収率給水原価施設利用率有収率 |
経営の健全性・効率性について●収益的収支比率は、公会計移行に伴う打ち切り決算の影響で料金収入が減少したことにより、前年度と比較し7.51%の減少したが、類似団体と比較して6.12%上回っており、経営状況は比較的健全であるといえる。今後は、人口減少等の影響で料金収入は減少傾向であるが、地方債償還金等も減少傾向で推移する見込みのため、収益的収支比率は横ばいで推移するものと想定される。●企業債残高対給水収支比率は、既発債の着実な償還による地方債残高の減少に伴って減少傾向にある。また、類似団体と比較して208.51%下回っており、給水収益と地方債残高のバランス面においては比較的健全であると見ることができる。今後の施設更新も計画的かつ平準的に実施する予定であり、地方債残高の抑制によってこれまでと同じような水準で減少していく見込みである。●料金回収率は、年間総有収水量の減少に伴い給水原価が微増したことにより前年度と比較して6.66%減少している。数値が100%を下回ってはいるものの、類似団体と比較して10.32%上回っており、料金水準の面において比較的健全であるといえる。今後は、人口減少等の影響により料金収入は減少傾向であるが、地方債償還金等も減少傾向で推移する見込みであることから、料金回収率は横ばいで推移するものと想定される。●給水原価は、類似団体と比較して53.69円下回っており、比較的健全であるといえる。年間総有収水量の増減はあるが、地方債償還金等が減少傾向で推移する見込みのため、給水原価は減少傾向で推移するものと想定される。●施設利用率は、人口減少等に伴って近年減少傾向にあり、類似団体と比較して5.3%下回っている。施設の統廃合・ダウンサイジング等検討を行っていく必要がある。●有収率は、類似団体と比較して3.94%上回っているが、有収率のさらなる向上のため今後も引き続き漏水対策を行っていく必要がある。 |
管路更新率 |
老朽化の状況について令和5年度は、施設の機器更新を行った。管路については、大部分が下水道事業の実施に併せて水道管路の更新を行っているため、耐用年数を迎えておらず、大規模な管路更新事業を行っていないのが管路更新率の低い要因と考えられるが、将来的には、同時期に整備した多くの管路が耐用年数を迎えることが予想されることから、計画的かつ平準的な管路更新の実施を行っていく必要がある。機器については、今後も耐用年数等を加味しながら計画的な更新を進めていく必要がある。 |
全体総括収益的収支比率、企業債残高対給水収支比率、料金回収率、給水原価においては、例年と同様に良好な水準を維持することができている。今後、人口減少等により料金収入は減少傾向にあるが、地方債償還金等も減少傾向であるため、当面は現状の経営状況の維持を図りたい。施設の効率性においては、気候状況(寒波等)や漏水により一時的に利用率が増加するものの、施設利用率が類似団体と比較しても高い水準とはいいがたい状態となっている。今後、人口減少によって施設利用率がさらに減少することも考えられることから、統廃合等の施設の在り方や施設更新時の規模縮小等を検討する必要がある。管路更新については、今後、大半の管路が一斉に耐用年数を迎えることが予想されることから、事業の平準化を図りながら計画的に実施していく必要がある。 |
出典:
経営比較分析表
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