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経常収支比率収益的収支比率累積欠損金比率流動比率企業債残高対事業規模比率経費回収率汚水処理原価施設利用率水洗化率 |
経営の健全性・効率性について御殿場市公共下水道事業の経費回収率は、全国平均や類似団体平均と比較して低位に止まっており、その大きな要因の1つとして汚水処理原価の高騰があると考えている。御殿場浄化センターの汚水処理能力は晴天時日当13,000㎥となっているが、現在は8,000㎥程度の処理しか行なっておらず、施設の利用率は約60%となっている。このため、今後の整備の進捗により、施設利用率の改善が進むとともに、汚水処理原価の低下及び経費回収率の改善がはかられると考えられる。なお、平成24年の収益収支比率の悪化については、ポンプ場稼働による維持管理費の増大によるものであり、この点についても同様に、現在行なっているポンプ場区域内の整備の進捗により、改善が見込まれる。一方、整備済区域内における管渠のストックを効率的かつ効果的に使用料金収入につなげるため、水洗化率向上や不明水対策のための施策についても、引き続き必要とされるところである。 |
有形固定資産減価償却率管渠老朽化率管渠改善率 |
老朽化の状況について御殿場市の公共下水道事業は、昭和63年より整備を開始し、平成6年に供用を開始した。このため、初期に布設された管渠でも経過年数が27年と比較的新しいものが多く、老朽化は維持管理上の大きな問題とはなっていない。平成28年度には、中長期的な管渠の状態を予測しながら計画的かつ効率的な管理を行なうため、ストックマネジメント手法を踏まえた施設管理計画(点検・調査計画、改築・修繕計画)の策定により、今後の老朽化対策の見通しを明らかにする予定である。なお、御殿場浄化センターについては、平成25年度に策定した長寿命化計画にもとづいて、改築・更新を行なっている。 |
全体総括御殿場市公共下水道事業は、平成31年度からの地方公営企業法の適用を目指しており、企業会計方式での運営により減価償却費等が明確になることで、より実態に則した経営が可能になると考えられる。これにより、独立採算の理念にもとづく経営がこれまで以上に求められることになるため、財政面では、一般会計からの繰入金や適正な料金水準についての検討を進めるとともに、区域の見直しや改築・修繕計画の策定などを通して、投資面における見通しも明らかにすることで、中長期的に持続可能な経営を目指していきたい。 |
出典:
経営比較分析表
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