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地方財政ダッシュボード

埼玉県羽生市の財政状況(2012年度)

🏠羽生市

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

平成21年度以降低下傾向にあるが、平成24年度は前年度と同じ比率となった。県平均と比べるとやや下回るが、類似団体と比較すると0.13%上回っている。今後は、企業収益に改善の動きがみられることから個人・法人市民税の税収が増加し、財政力指数も改善することが予想されるが、引き続き税収の徴収率の向上等歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

平成21年度から年々改善してきており、前年度より0.6%低下した。主な要因としては、定員適正化計画に基づく職員数管理による人件費の減少(前年度比65百万円減)や、地方債新規発行額の抑制に伴う公債費の減少(前年度比65百万円減)があげられる。これからも、業務の民間委託や指定管理の導入を進める等、経常経費の削減を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

近年ほぼ横ばいの状況が続いていて、前年度より人口1人あたり2,269円減少した。減少の要因としては、図書館窓口の業務委託化等により物件費が前年度より14百万円増加しているものの、定員適正化計画に基づく職員数管理により人件費が65百万円減少したことがあげられる。今後も、人件費・物件費の更なるコストの低減を図り、支出の適正化を進めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員の時限的な給与減額措置により、前年度から100を超える数値となっているが、それが行われなかった場合のラスパイレス指数は97.5となっている。今後も国の給与構造に合わせつつ、より一層の給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

当市の人口が平成19年度以降連続して減少している中で、人口千人当たりの職員数はここ5年連続で減少しており、類似団体平均よりも下回る状況が続いている。定員適正化計画に基づいた職員数の管理を行っており、平成20年度で418人であったが平成24年度には403人となり、4年間で15人削減している。また、平成21年度から人事評価制度を導入して職員の意識改革や能力開発に努めており、少ない職員数でも市民サービスを低下させることのないよう事務事業の見直しや指定管理者制度の活用を進めていく。

実質公債費比率の分析欄

平成17年度以来7年連続で比率は低下していて、今年度は前年度と比べて0.7%低下し、類似団体平均よりもわずかに下回っている。主な要因としては、地方債新規発行額の抑制と公的資金補償金免除繰上償還により、元利償還金が前年度より148百万円減少したことがあげられる。しかし、公共施設の整備工事や消防救急無線デジタル化対応工事等が控えており、多額の建設事業費の財源として地方債を発行せざるを得ず、今後は比率の大幅な低下は困難であると予想される。

将来負担比率の分析欄

当比率の調査開始以降、5年連続で比率は減少しているが、県平均や類似団体平均と比較すると高い値となっている。比率が減少している要因として、地方債現在高が前年度と比べて467百万円減少していること、土地開発公社からの計画的な買い戻しにより債務予定額が前年度と比べて179百万円減少したことがあげられる。しかし、昭和50年代に建設された多くの施設の老朽化が進み、その更新費用の財源として地方債発行額を増加せざるを得ず、これまでのように大幅な比率の改善は困難であると見込まれる。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は前年度より0.3%高くなり、類似団体平均よりも高くなっている。その原因としては、経常的な人件費自体は前年度より減少しているものの、保育料や老人ホーム使用料等特定財源が減少しており、その分を一般財源で補てんしたことによるものである。今後も人件費の適正化を図りつつ、コスト削減に努めていく。

物件費の分析欄

類似団体と比べて物件費が高くなっているのは、業務の民間委託化が進み、職員人件費から委託料(物件費)への移行が起こっているからである。特に平成24年度は勤労者総合福祉センターと図書館で業務の民間委託を始めており、今後もこの傾向は続くものと見込まれる。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は前年度より1.8%高くなり、類似団体平均よりも高くなっている。主な要因としては、扶助費の総額は前年度より107百万円減少しているものの、扶助費に充当された国県支出金の交付額が284百万円減少し、その分を一般財源で充当したためである。

その他の分析欄

比率は前年度より3.2%減少し、類似団体平均よりも下回った。主な要因は、下水道事業特別会計と国民健康保険特別会計への赤字補てん的な繰出金が多くの割合を占めており、これらの支出額が前年度より95百万円減少したためである。中でも下水道事業特別会計は、地方公営企業として独立採算の原則の下、経営基盤の強化を図り、普通会計の負担を軽減していくよう努める。

補助費等の分析欄

全国平均、県平均、類似団体平均と比べると、比率は大きく下回っており、この水準を維持しつつ適正執行に努める。

公債費の分析欄

平成19年度以降、5年連続で比率が減少しており、今年度は前年度と比較して0.9%低下している。県平均よりは上回っているものの、類似団体平均と比べると低くなっている。主な要因として、元金償還額以下に地方債の発行額を抑えることで、地方債現在高の縮減に努めているためである。しかし、今後はインフラや公共施設の更新に多額の財源が必要であり、これまでのような比率の改善は困難と想定される。

公債費以外の分析欄

公債費以外の比率は前年度より0.3%増加したものの、類似団体平均よりは下回っている。その他の経費の比率は低下しているものの、人件費・扶助費・物件費が増加しているため、全体的に増加している。今後は人件費・物件費の更なるコストの削減を図り、支出の適正化を進めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

財政調整基金は平成18年度以降、7年連続で基金積立を行っており、基金残高もそれに伴い増加している。平成25年度は土地開発公社からの公共用地の取得に対して基金繰入金を充当する予定であり、それにより比率の低下が見込まれる。一方、実質収支額については前年度と比べて0.78%低下した。平成24年度は前年度と比べて、歳入決算額が歳出決算額よりも大きく減少したため比率が低下した。今後は実質収支比率が10%を超えないよう、予算の適正執行に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

当市においては、平成19年度の調査開始以降、全ての会計において赤字は発生していない。ただし、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、下水道事業特別会計、後期高齢者医療特別会計、中小企業従業員退職金等共済事業特別会計については、一般会計からの繰入金があり、それによって黒字化しているのが実状である。今後も会計間の繰出・繰入は見込まれるが、市全体として黒字の状況は続くと想定される。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

平成20年度の元利償還金は特定財源を控除しているため数値が低くなっているが、実際には元利償還金は平成19年度以降5年連続で減少している。その理由として、市の方針で前年度元金償還額以下に地方債発行額を抑えているからであり、今後も元利償還金は減少していく見込みである。また、平成24年度は公的資金補償金免除繰上償還を実施していて、それによる地方債現在高の減少も理由の一つとしてあげられる。引き続き、地方債発行額を抑制し財政の健全化に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担比率の分子にあたる数値は毎年減少しており、主な要因としては、将来負担額のうち最も多くの割合を占める一般会計等に係る地方債の現在高は、地方債発行額の抑制により、調査の始まった平成19年度以降5年連続で減少している。また、充当可能基金については、特に財政調整基金を毎年積み増している。今後も当分今と同じような状態が続くと見込まれているが、後年度に施設の修繕や更新といった多額の経費を必要とする事業を行う予定があり、その財源として地方債の発行額の増加が見込まれるので、将来負担額も増加していくと想定される。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,