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地方財政ダッシュボード

宮城県利府町の財政状況(2012年度)

🏠利府町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

新幹線車両基地、大型ショッピングセンターなど、納税額が多額である企業の影響により、類似団体を上回る税収があることから0.79となっており、全国平均、宮城県平均及び類似団体平均を上回っている。近年上昇傾向(平成12年度:0.64から平成21年度:0.85まで連続9年)であったが、平成23年度以降東日本大震災の影響による税収の減などにより若干下降している。今後もより効率的・効果的な町政運営を推進しつつ、町税の徴収率向上対策など歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

全国平均及び宮城県平均を上回っているが、類似団体平均を下回っている。近年、人口急増に伴う住民ニーズにより、過去に整備した教育施設や土木施設の建設債、臨時財政対策債の償還が全体の経常収支比率を引き上げており、今後も経常経費の削減を図るための枠配分による予算編成を継続するとともに、事務事業の見直しや各種事業の優先度を厳しく点検していくとともに、町税等の徴収施策の向上により、経常収支比率の改善が図られるものと考えられる。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費及び維持補修費の合計額の1人当たりの金額が全国平均、宮城県平均及び類似団体平均値を下回っている要因は、主に東日本大震災による災害廃棄物処理事業費等の減により、物件費が前年度よりも下回ったことが要因となっている。今後整備を予定している東日本大震災からの復興事業等による各種施設や既存の屋内温水プールをはじめとするスポーツ施設等の施設管理運営に要する経費が多額になることから、指定管理者制度の導入などによる民間委託を推進し、コスト削減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法による措置により、ラスパイレス指数は100を超えているが、全国町村平均及び類似団体平均を下回っている状況である。また、国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法による措置がないとした場合のラスパイレス指数は94.4であり、適正な水準内にあると考えられる。今後も適正な給与水準の保持に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成13年度から平成22年度までの10年間で7.3%の定員削減により、「定員管理の状況」は、全国平均、宮城県平均及び類似団体を下回っており、適正な水準内にあると考えられる。今後も定員適正化計画により、定員適正化に努める。

実質公債費比率の分析欄

全国平均、宮城県平均及び類似団体平均を上回っている。主な要因としては、近年の都市化による人口急増に伴う小・中学校や土木施設などの建設債や、臨時財政対策債などの公債費の影響によるものであるが、地方債の借入抑制策(当該年度元金償還額を上回らない当該年度借りれ額の設定)を実施しており、今後は着実に比率が減少していくものと考えられるが、地方債残高(公債費)の削減や政策的に課税客体を増やし町税収入の増加を図り、実質公債費比率の削減に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均は上回っているが、全国平均及び宮城県平均は下回っている。平成24年度は、将来負担額となる「地方債現在高」の減少や充当可能財源となる「充当可能基金」及び「充当可能特定歳入」が増加したため、前年度比-22.6%となった。今後も地方債の借入抑制策(当該年度元金償還額を上回らない当該年度借りれ額の設定)を実施し、将来負担比率の削減に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

全国平均、宮城県平均を下回っているが、類似団体平均をやや上回っている。「ラスパイレス指数」及び「人口千人当たり職員数」は類似団体平均を下回っていることから、今後も継続的かつ計画的な給与適正化と定員適正化、行政改革への取り組みを通じて人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

全国平均、宮城県平均及び類似団体平均を上回る値となっているが、これは主に過去に整備してきたスポーツ施設や保健福祉施設の管理に要する委託料(物件費)及び情報関連機器の賃借料(物件費)によるものが大きい。施設の指定管理者制度の導入などによる民間委託の推進や情報関連機器の統廃合を進め、コストの低減に努める。

扶助費の分析欄

全国平均、宮城県平均を下回っているが、類似団体平均を上回っている。近年、少子化対策事業の推進や団地などの高齢化率の上昇などによる扶助費が増加傾向にある。今後も、高齢化率の上昇が見込まれることから、各種手当への特別加算等の見直しを進めるなど、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

全国平均、宮城県平均及び類似団体平均を下回っている。今後も、適正な他会計への繰出し(繰出金)を実施するとともに、維持補修費については、道路、施設等の公共施設などの適正な管理を行い、大幅に増加しないように努める。

補助費等の分析欄

全国平均、宮城県平均を上回っているが、類似団体平均を下回っている。今後も、各種団体等への補助金の見直しや類似補助事業の統廃合に努め、補助費が上昇しないように努める。

公債費の分析欄

全国平均、宮城県平均及び類似団体平均を上回る値となっている。その要因は、近年の都市化に合わせた人口急増に伴う小・中学校や土木施設などの建設債や、臨時財政対策債などの償還によるものである。今後は、起債抑制策(当該年度元金償還額を上回らない当該年度借入額の設定)を継続的に実施していくことから、地方債残高が抑制され、公債費の削減が図られるものと考える。

公債費以外の分析欄

全国平均及び宮城県平均、類似団体平均値を下回っている。類似団体と比較すると、人件費、扶助費、公債費、物件費で上回っており、補助費や維持補修費が下回っている状況である。今後も、行政の効率化に努めるとともに、自主財源である税収などの歳入確保策に努め、財政の健全化に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

財政調整基金残高については、震災の影響から回復した地方税や震災復興特別交付税により財政調整基金残高が増加した。実質収支額(実質収支比率)は、5.11%で望ましいとされる3~5%の範囲を超えたが、平成23年度から平成24年度へ繰り越された事業の歳入歳出差引額が影響したものである。実質単年度収支についても、平成24年度から平成25年度へ繰り越された事業の歳入歳出差引額が影響から減となったものである。標準財政規模に対する財政調整基金残高の割合については、5年間の経年分析で15%以上を維持しており、引き続き財政の健全化に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

平成19年度から全ての会計で赤字は発生しておらず、健全な状態で推移している。今後も引き続き、赤字が発生しないよう健全な財政運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

分子の大きな要因となる平成24年度の元利償還金については、平成19年度に借入れた道路整備事業等の元金償還が開始したことにより、増加したものである。公営企業債の元利償還金に対する繰入金の減については、一般会計から下水道特別会計への繰出金の減少によるものである。算入公債費の増については、事業費補正により算入された公債費の増加や災害復旧費等に係る基準財政需要額の増加によるものである。起債抑制策(当該年度元金償還額を上回らない当該年度借入額の設定)を継続的に実施していることから、地方債残高が抑制され、今後、元利償還金(公債費)の減により、分子が減少していくものと考える。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

平成24年度は、分子の大きな要因となる一般会計等に係る地方債の現在高が減少している。さらに、公営企業債等繰入見込額の減については、一般会計から下水道特別会計への繰出金の減少によるものである。充当可能基金は、財政調整基金及び公共施設整備基金の増加によるものである。充当可能特定歳入は、地方債を財源とする貸付金の償還金の増加によるものである。今後、起債抑制策(当該年度元金償還額を上回らない当該年度借入額の設定)の継続的な実施による地方債残高の減少が見込まれ、分子が減少していくものと考える。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,