岩手県洋野町：国保種市病院の経営状況（2022年度）

地域において担っている役割

町内唯一の病院として地域の初期救急や圏域における回復機能、日常的な医療に加え人工透析治療及び在宅診療を担い、町内の診療所、圏域の中核病院との連携や介護施設の協力医療機関として、また、町民の健康保持のための保健活動の取り組みなど、地域包括ケアシステムの一翼を担っている。

経常収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	104.8	103.8	97.1	100.2	96.4	88.3	87.9	87.3	90.7	103.0	111.6
類似団体内平均値（％）	98.3	98.3	96.5	97.7	96.2	94.8	96.1	96.7	98.0	101.9	100.9

医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	91.1	89.9	83.4	87.1	82.6	76.0	71.6	71.6	68.4	66.3	65.6
類似団体内平均値（％）	75.4	73.2	70.5	72.2	69.5	67.7	66.8	67.8	65.0	67.6	65.8

修正医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）							65.9	66.0	62.2	60.3	59.7
類似団体内平均値（％）							62.4	62.9	60.3	63.2	61.4

累積欠損金比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	0.0	0.0	0.0	0.0	0.0	0.0	15.6	40.1	60.6	56.1	37.4
類似団体内平均値（％）	75.1	90.5	110.3	105.2	113.8	81.8	87.9	91.0	94.2	89.3	89.9

病床利用率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	65.5	60.4	55.9	60.3	64.3	60.7	64.1	68.5	64.2	55.6	48.6
類似団体内平均値（％）	67.0	65.6	63.9	64.9	63.4	62.3	59.4	61.4	55.9	56.5	53.9

入院患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（円）	40043.0	41036.0	40247.0	40624.0	38317.0	36196.0	22212.0	22055.0	22961.0	23761.0	24727.0
類似団体内平均値（円）	21672.0	24294.0	24767.0	25920.0	24479.0	25136.0	26485.0	27761.0	29162.0	29802.0	30895.0

外来患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（円）	10025.0	9346.0	9743.0	10115.0	9622.0	9876.0	10321.0	10643.0	8837.0	8977.0	10257.0
類似団体内平均値（円）	6951.0	8208.0	7997.0	8159.0	8000.0	8023.0	8109.0	8307.0	8904.0	9068.0	9435.0

職員給与費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	56.0	60.3	63.1	59.6	64.8	70.7	73.4	72.5	82.0	84.6	80.1
類似団体内平均値（％）	73.6	76.0	73.7	75.5	79.9	81.6	82.3	81.0	88.1	85.5	86.9

材料費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	26.7	23.4	23.1	24.2	23.7	23.2	25.6	24.1	16.1	15.5	16.6
類似団体内平均値（％）	18.4	20.2	19.1	19.4	17.7	17.5	16.1	16.2	16.0	15.1	15.8

経営の健全性・効率性について

・医師の減及び専門外来の開設による診療応援の増加に伴う経費の増及び材料費、賃借料、光熱水費の増により費用は増加したが、収入においては、外来患者数の増加による外来収益の増加、入院についてはコロナ患者病床確保等に伴い患者数、収益が減少したが補助金が増加したことにより、経常収支比率が100％を超えて累積欠損金が減となった。・薬品費において引き続きジェネリック薬品への切り替えを進めていく。

有形固定資産減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	42.8	45.7	50.7	54.4	56.9	57.9	68.1	68.9	69.3	72.6	75.6
類似団体内平均値（％）	37.1	37.9	47.3	50.2	52.7	52.8	54.2	55.4	57.6	56.9	57.9

器械備品減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（％）	57.1	58.6	70.7	74.1	76.1	69.7	69.6	63.7	62.4	68.5	73.4
類似団体内平均値（％）	47.9	48.8	66.7	67.2	70.5	68.9	70.2	72.0	72.3	71.5	72.1

１床当たり有形固定資産

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
当該団体値（円）	41045889.0	41316133.0	43778333.0	43852600.0	44294156.0	44021311.0	38983171.0	39260463.0	40379756.0	40849902.0	41433854.0
類似団体内平均値（円）	34198617.0	34662133.0	37994115.0	42228890.0	41785853.0	44571078.0	45346697.0	44774257.0	46069366.0	47725874.0	49580743.0

老朽化の状況について

・施設建設後41年経過し、平成21年度及び平成22年度の2カ年で大規模改修を行い、施設の長寿命化と病院機能の維持を図ったところである。

全体総括

・町民ニーズに即した地域医療を提供する役割を担うため、必要な人員配置などにより費用が増加傾向にあるが、診療報酬に係る加算取得等による収益確保と費用の適正化による経営改善に努めることとしている。・施設の経年劣化箇所の修繕を継続的に進めるほか、利用者の療養環境改善のための整備や機械備品等の更新を計画的に行っていく。