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地方財政ダッシュボード

青森県平内町の財政状況(2012年度)

🏠平内町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

平成20年度までは断続的に伸びていたが、長引く景気低迷に起因する住民税・法人税の落ち込み等から、平成21年度以降は減少傾向にあり、平成24年度も0.22と類似団体平均を下回った状態となっている。単年度の指数も0.21と年々低下しており、依然として類似団体平均に比べ指数は低く、財政基盤が脆弱であると言わざるを得ず、今後も安定的な自主財源の確保に努めなければならない。

経常収支比率の分析欄

平成16年度から消耗品の集中管理を行うことで、契約単価の引き下げ・適正量の管理が可能となり物件費が圧縮されたことや、普通建設事業に係る地方債発行額を抑制し後年度の公債費が減少したこと等により、平成17年度以降は減少傾向にあり、平成24年度は73.8%と類似団体内で1位となっている。今後も行財政改革への取り組みを通して義務的経費の削減に努め、現在の水準を維持するように努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成23年度に単年度の特殊事業(10割補助事業の増等)により増加していた物件費は前年度に比べ8千万円程度減少し、人件費についても前年度に比べ7千万円程度圧縮していることから両経費合計で約1億5千万円減少となったところである。その影響もあり人口1人当たりの両経費決算額は前年度に比べ減少し、引き続き類似団体平均と比べ低い水準を維持しており、良好な状態である。しかしながら、団塊世代の大量退職によって中間管理職の昇格が以前より早くなっており、職員一人当たりの平均給与は高めの水準を示していることから、委託料の見直しや消耗品及び備品等についてもこれまで以上に適正に管理し、行政コストの圧縮・効率化を図るよう努める。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数については国家公務員の給与改定特例法による措置の影響もあり、100を超える結果となっている。参考値として特例措置が無い場合の指数は98.3となり、前年度(97.7)より微増。独自の給与カットはしていないものの、給与構造の見直しについては完全実施済みであり、平成15年度からは管理職手当の定額化により人件費を抑制している。特別昇給の是正も平成17年度に実施し、特殊勤務手当や地域手当についても該当していないため支給していない。以上のように人件費抑制のために様々な取り組みをしているところではあるが、特例法の影響が大きいことや団塊世代の大量退職によって中間管理職の昇格が以前より早くなっていることなどが、ラスパイレス指数を押し上げる要因となっており、今後もより一層、給与の適正化に努めなければならない。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成17~20年度までの間、定年退職者分について不補充としていた経緯もあり、集中改革プラン(平成17~21年度)の計画値を上回るペースで職員数が減少してきたが、平成21年度からは毎年度5名程度の新規採用を行っており、職員数は徐々に増加していく見通しである。依然として類似団体平均に比べ職員数が少ない状況にあることから、行政サービスの低下につながることが無いよう、今後も適正な人員配置や指定管理者制度等の導入により適切な定員管理に努めたい。

実質公債費比率の分析欄

近年の起債事業抑制の効果もあり公債費が減少していることから、前年度に引き続き類似団体平均を下回っており良好な状態にある。しがしながら、各公営企業会計の起債償還に係る繰出しの増(特に下水道事業の伸びが大きい)や過疎地域指定に伴う過疎対策事業債の活用など、今後の比率引き上げにつながる要素もあることから、その動向に注視しながら財政運営を行う必要がある。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、類似団体平均に比べ高い水準で推移しているものの、平成23年度に比べ、0.1ポイント減少となっており、辛うじて減少傾向を維持している。これは地方債現在高が対前年度比約9千万円減少した一方で、財政調整基金等の充当可能基金が対前年度比約6千万円減少したこと等が主な要因であると思われる。今後も事業の必要性、優先順位を考慮しながら事業を取捨選択し、将来の負担を軽減できるよう努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

類似団体平均比較ではこれまで同様、人口1,000人当たりの職員数及び全体の経常収支比率は下回っている状態が続いている。このほか今回初めて人件費に係る経常収支比率も類似団体平均をわずかながら下回っている。人件費総額が前年度に比べ7千万円程度減少したこと等が影響したものと思われるが、今後も人件費は大きな割合を占めるものと見込まれていることから、より適正な人員配置や再任用制度の運用、指定管理者制度の活用等を検討し、できる限りのコスト削減に努める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は前年度より0.3%高くなっているものの、物件費総額では前年度より8千万円程度減となっており、経常収支比率は平成23年度と同様に類似団体の中で最も低くなっている。平成16年度から実施している消耗品の集中管理や単価見積による契約などで経費削減を図り、需用費を抑制してきたこと等が大きな効果を生んでいるところであるが、今後も事業執行に適する業者を選定することは言うまでもなく、より適正な消耗品の管理に努め、引き続き経費削減に努める。

扶助費の分析欄

これまで扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均に比べ高い状態で推移していたが、今回わずかながら平均を下回ることとなった。扶助費総額も前年度に比べ約3千万円程度減少しているが、高齢化が進む中、扶助費の自然増は避けられない状況であることから、その中にあっても必要経費と住民サービスとの費用対効果を見極めたうえで事業を実施していきたい。

その他の分析欄

維持補修費等に係る決算額は前年度に比べ9千万円程度減少しているものの、経常収支比率自体は前年度より高めに推移している。また、後期高齢者医療特別会計や各種下水道事業特別会計等への繰出金についても引き続き増加傾向にあり、決算額ベースで約1億円の増となっていることから、公営企業会計にあっては独立採算の原則に基づいた収入確保や適切な会計処理を求める一方、繰出金を精査していく必要がある。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は前年度より0.6%増加し、依然として類似団体平均より高い状態で推移している。補助費等の総額でも前年度より7千万円弱増加しており、これは病院事業への補助金が増加したことが主な要因である(平成24年度5億円、平成23年度4億2千万円)。今後も公営企業会計の独立採算に基づく会計処理がより一層求められるところであり、公営企業と一般会計双方の財政状況を踏まえながら繰出をするよう努めたい。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は類似団体平均に比べ低い状態を維持している。普通会計においては臨時財政対策債の発行額が増えているものの、これまで普通建設事業に係る起債事業を抑制してきたこともあり、プライマリーバランスの黒字傾向を続けてきたところである。しかしながら、平成22年度から新たに過疎地域指定を受けたことに伴い平成23年度からは過疎対策事業債を活用し始めたことや、下水道事業において年次計画を進行中であること等、町全体としての地方債の発行額が増加しつつあるため、今後も中長期的なスパンで公債費を注視していく必要がある。

公債費以外の分析欄

平成24年度決算においては、経費別の経常収支比率がほぼ類似団体平均を下回っていることから、全体(公債費除き)の比率としても類似団体平均より低い水準で推移している。今後は現在類似団体平均より悪い状態の経費について削減をめざし、より良好な状態を維持できるよう努めたい。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

平成23年度の歳計剰余処分により財政調整基金へ4千2百万円の積み立てを行ったものの、24年度は病院事業への繰出金の増や豪雪の影響による除排雪経費の財源を賄うため、およそ1億4千万円を取崩したことから、前年度より積立額が減少した。実質収支額は財政調整基金の取崩しがあったものの、既決予算について歳出抑制を徹底し、①消耗品の集中管理を行い、購入時も単価入札を行うなど全庁的に取り組んだこと②扶助費等で不用額が生じたこと等から、およそ1億円(黒字)の実質収支となった。実質単年度収支は、昨年度に引き続き赤字となっており、恒常化しないよう財政運営に努めていく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

平成24年度決算に基づく連結実質収支額は217,369千円の黒字となったため、連結実質赤字比率は算定されなかった。病院事業会計においても、経営努力による経費節減と、一般会計からの赤字補てんのための特別利益繰入により剰余金決算となっており、前年度に引き続き、全ての連結対象会計で黒字及び剰余金での決算となった。しかしながら、病院事業については、繰出基準に基づく繰出金のほか、赤字補てんのための追加繰出しを定常的に行っており、今後も公営企業会計の独立採算に基づく会計処理がより一層求められるところである。また3下水道事業については、資金不足はないものの、一般会計からの繰入により収支均衡を図っている状況にある。特に公共下水道、漁業集落環境整備事業は未整備地区の建設事業を行っており、供用開始地域の加入率引き上げによる収入の確保に努めるとともに、中・長期的な事業計画の策定や使用料等の見直し(前回平成18年度改定)についても、水道事業とともに段階的に再検討する必要がある。索道事業については、平成20年度から指定管理者制度を導入し、現場から人員を引き上げたことにより、人件費をはじめとする経費を抑制している。今後は夜越山森林公園周辺施設と一体となった集客力を高める事業を取り入れ、収益拡大につなげる必要がある。国保、介護、後期高齢の3事業についても黒字となっているが、うち国保事業及び介護保険事業については財政調整基金の残高が少なくなっていることから、安定した保険事業運営のため、保険料改定も含めた検討の必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

平成24年度決算に基づく実質公債費比率(平成22~24年度の3カ年平均)は平成23年度より1.1ポイント低い12.2%となった。これは類似団体平均と比較しても良い結果となっている。大きな要因として、普通会計等の起債残高の減少に伴い、単年度の元利償還金が減少したことが大きく影響している。今後は、過疎対策事業債の活用が増え、一般会計における地方債発行額が増加する見込みであること、また下水道事業を中心に公営企業への繰出金が増えることで公債費に準ずる経費として実質公債費比率に算入される金額も増加する見込みであることから、適債事業の取捨選択や公営企業会計の事業見直しや料金改定なども検討しながら財政運営に努めなければならない。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

平成24年度決算に基づく将来負担比率は、97.3%となり、平成23年度に比べてわずかながら0.1ポイント減少した。これは将来負担額の約半分を占める一般会計等の地方債現在高が平成23年度末と比べ約9千万円減少した一方で、将来負担額を解消する財源である充当可能基金が約1億6千万円減少したこと等が主に影響している。しかし、退職手当負担金見込額、公営企業債等繰出金見込額は依然として高い水準にあるため、定員適正化に努めることはもとより、地方債発行の抑制や公営企業会計事業費の見直しによる基準外繰出金の抑制にも努めていきたい。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,