収益等の状況について
収益的収支比率は93.5%で昨年度より0.8%のマイナスであり、宿泊者の減少もあり料金収入は減少しており、他会計補助金比率は昨年度より5.4%の伸びを示している。経営を安定的に運用するため、集客増の企画はもちろんのこと利用単価の見直しのほか、歳出側において、仕入単価等の抑制など歳出抑制に努めていかなければならない。
資産等の状況について
本施設は、浴場棟が昭和38年、宿泊施設棟が昭和40年に建設され、それぞれ築55年、53年を経過している。平成20年大規模改修工事を行なったものの更新時期を迎える施設である。
利用の状況について
本施設の利用形態は3種類であり、主に地元住民に親しまれている温泉利用の日帰り入浴・休憩、同様に宴会、主に市外・県外の方に利用していただく宿泊である。30年度は公営企業、市町村ともに下降している。地域全体での宿泊需要が低下していることに加え、本施設の建物の老朽化などにより宿泊者ニーズに対応していない施設であることも要因として考えられる。
全体総括
収益的収支比率が93.5%と、昨年に引き続き単年度収支が赤字である。また、定員稼働率についても僅かずつではあるがマイナスとなっている。施設内容の不備より予約不成立も多くあり、平成31年度より、宿泊の休止など運営内容の見直しを行っている。このような状況を踏まえ、指定管理制度での運用管理についても検討を行うこととしている。