経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は、日々の経営活動による収入で当期の運転資金を賄えているかを表す指標で、100%を超えていることから黒字であることがわかります。③流動比率は、短期的な支払能力を表す指標で、志免町は目標となる100%を上回っています。④企業債残高対事業規模比率は、使用料収入に対する企業債残高の割合であり、志免町は他市町村と比べて、低い傾向であることがわかります。⑤経費回収率は、下水道事業にかかる経費を使用料収入でどの程度賄えているかを表す指標で、志免町は目標となる100%を超えています。⑥汚水処理原価は、有収水量1㎥当たりの汚水処理に要した費用であり、志免町は他市町村の平均をわずかに上回っているため、経営改善の努力が必要となります。⑧水洗化率は、現在処理区域人口のうち、実際に水洗便所を設置して汚水処理をしている人口の割合を表した指標であり、志免町は現在95.92%と平均値を上回っているが、水質保全の観点などから水洗化率向上の取組が必要となります。
老朽化の状況について
法定耐用年数50年を超えた管路延長はなく、老朽化も進んでいません。現在、整備から40年以上経過している民間開発団地の管路施設の改築等を実施しており、令和2年度に終了する予定です。また、既存施設に対しては、ストックマネジメント計画に基づいた適切な維持管理を行っていく予定です。
全体総括
平成6年度に供用開始、平成30年度末時点での下水道普及率は99.90%、水洗化率は95.92%で昨年度より微増となっています。今後も水洗化の普及に努めていくとともに、既存の管路の計画的な改築と予防保全的な管理を行っていきます。