経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、過去5年間において50~60%の間を推移しており、今後も健全経営に向け改善していく必要がある。経費回収率は、類似団体平均値と同等であるが、数値としては低く、更なる経費削減及び接続率の向上が必要である。汚水処理原価は、類似団体平均値と同等となっている。水洗化率は、微増ではあるが、ほぼ横ばいで約46%と低いままであるため、接続率の向上を図る必要がある。
老朽化の状況について
農業集落排水施設は、稼動から15年が経過し、機器・計器類の故障が増えてきており、毎年修繕にて機器等の長寿命化に取り組んでいるが、今後は耐用年数を考慮しながら抜本的な改修計画を含めて検討する必要がある。
全体総括
水洗化率(接続率)は、微増ではあるが、ほぼ横ばいで類似団体平均値を下回る状況が続いており、今後も大きく上昇することを見込むことが難しいことから、経費回収率の上昇も見込むことができない。今後は、より一層の水洗化率(接続率)向上の取り組みを図ると共に使用料の見直しも検討し経営を改善していく必要がある。また、施設について、耐用年数が経過するポンプ等の機器類も発生することから抜本的な改修・長寿命化を検討する必要がある。