特定環境保全公共下水道 農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用)
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大手電力会社からの税収により0.52と類似団体平均を上回っている。平成29年度では、市税について、市たばこ税が売上本数の減少により減となったほか、固定資産税も地価下落で減少しており、特に東日本大震災以降、大手電力会社などの主要企業の業績の悪化もあり、税収は減少傾向となっている。税収面での厳しい状況が今後も予想される中、コンビニ収納による利便性の向上、差押物品の公売、滞納管理による徴収体制の強化など、引き続き市税徴収率の改善、企業誘致の推進など歳入確保に努めるとともに、定員管理・給与の適正化など歳出抑制に取り組むことにより、財政基盤の強化に努める。
歳入では、地方消費税交付金をはじめとする各種交付金や臨時財政対策債は増となったものの、市税や普通交付税が減少していることなどから、歳入経常一般財源が減となった。歳出においては、人件費が退職手当の減などで減少したものの、公営事業特別会計への繰出金の増や公債費が公共用地先行取得等事業債の繰上償還などにより元利償還金で増となったことで2.2%悪化した。100%を超える非常に厳しい財政状況が続いており、類似団体の平均値を大きく上回っている。今後も引き続き財政健全化計画に則り、市税の徴収強化などによる自主財源の確保に努めながらも、定員管理及び給与の適正化、事務事業の見直し、経費の節減合理化などに努め、より一層の財政健全化をあらゆる側面から推進していく。
人件費では職員数の削減、物件費では経常的な経費の1割カットなどを行い削減に努めてきたところである。前年度と比較すると人口1人当たりの決算額は増となっているが、経費抑制に努めた結果、類似団体平均を若干下回る状況となった。今後も、歳出内容の見直しに取組み、歳出の抑制と適正な定員管理に努めていく。
平成18年度の給与構造改革での取り組みで給与体系の見直しを行うなど適正化に努めてきた中、類似団体より若干下回る結果となった。今後も国県の方針・指導に基づき、他市の状況も踏まえながら引き続き健全な給与制度の構築と指数の改善を図る。
関西電力御坊発電所の防災対策基準を充たすための消防職員の拡充や福祉施策を充実するための福祉職員の配置などにより、類似団体の平均値を上回っている。また、事務事業の見直し及び組織機構の見直しを継続的に進めてきているにもかかわらず、人口の減少による母数の減などにより今年度は、0.13人増となった。今後は、将来的な行政需要、再任用短時間勤務職員の活用の促進などで職員数330名を上限に平成34年4月まで職員数を維持することを目標とし、引き続き適正な定員管理に努め、総人件費の抑制を図る。
土地開発公社解散に伴う第三セクター等改革推進債、下水道公営企業債の元利償還により、増加傾向にある。平成29年度についても、公共用地先行取得等事業債の繰上償還などにより元利償還が増となったことで実質公債費比率が前年度比0.4%増となった。今後も平成30年度から市立公立中学校改築事業や一部事務組合立の病院事業建設費の元金償還が始まり、施設の老朽化や南海・東南海地震といった大規模災害への対応、新庁舎建設事業などもあり、徐々に増加する見込みである。緊急度や住民ニーズを的確に把握し、引き続き事業の実施を厳選した上で、安定した財政運営に努めていく。
市内公立中学校の改築事業や空調設備整備事業に伴う起債の増や財政調整基金の取り崩しによる充当可能基金の減少などにより、将来負担比率は前年度比4.8%増となった。ここ数年、学校環境の改善、防災対策に関連する事業を進めており、また、市庁舎建設事業などにより、今後も増加する見込みである。しかし、後世への過大な負担を残すことのないよう負担を軽減し、公営企業・一部事務組合とも合わせて、より一層の財政健全化を推進していく。
退職者数の5割以内の補充採用などの定員適正化に努めてきたところであるが、平成29年度は、副市長就任や人勧による期末手当の増(+0.1ヶ月)の増があったものの、退職者と新規採用職員との給与差による減や退職者の減や市長就任による退職手当の減などで前年度比0.3%減となった。類似団体を大きく上回っているのは、関西電力御坊発電所の防災対策基準を充たすための消防職員の拡充や福祉施策を充実するための福祉職員の配置などのため、類似団体を上回っていると考えられる。今後も引き続き適正な定員管理を行い、総人件費の抑制に努める。
物件費の1割カットや事務の効率化、クラウドシステムの導入などで歳出の削減に取り組んでおり類似団体の平均を下回っている。しかし、平成29年度は放課後児童健全育成事業の定員、対象年齢の拡充やファミリーサポートセンター開設に伴い前年度比0.3%増となった。今後も行政事務の多様化や情報管理の厳重化に伴い業務委託やシステム運用経費など増加の傾向にあるため、経費の内容を充分に精査しながら、歳出の抑制に努めていく。
以前から生活保護率が高いことから類似団体平均を大きく上回っている。また、政策的に推進した子ども医療費無償化の対象拡大など子育て環境の充実や障害者福祉対策、高齢化の進展などにより扶助費は増加傾向にある。扶助費の抑制対策として、引き続き生活保護世帯の自立を促すために就労支援員の配置や医療機関への適正な受診の指導などを行い、単独施策の内容が財政力に比して過重となっていないかなどの調査を行うなどの見直しに取り組んでいく。
他会計繰出金等で類似団体の平均よりも下回っている。しかし、介護保険の保険給付費の増などで前年度より1.5%増となった。今後も社会保障給付の増加に伴い介護保険や後期高齢者医療などで高齢者に対する給付費の増加が見込まれることや、公共下水道事業の元利償還金が増加していくことから、社会保障給付については過度な利用がないよう適正な利用を促し、健全な制度運営に取り組んでいく。公共下水道事業などは計画に則り進めているが、接続状況など経営状況を精査し、必要があれば、計画の見直しや検証を行う。
病院事業やごみ処理・し尿処理事業などを行う一部事務組合の負担金が多額となっていることから類似団体平均を大きく上回っている。平成29年度は、御坊広域行政事務組合(ごみ処理・し尿処理施設)の負担金などの減により歳出は減となったが、普通交付税などの減で歳入経常一般財源が減少したことにより前年度比0.3%増となり、依然として類似団体の平均を上回っている。今後も補助金については、目的が達成されたと思われるものや不明瞭な補助金などは廃止も視野に、更なる削減を図る。さらに、一部事務組合においては、起債の償還が終了してきているが、今後、ごみ焼却施設などの更新計画もあることから計画的に取り組み、一部事務組合と合わせて歳出削減に取り組んでいく。
平成29年度は公共用地先行取得等事業債の繰上償還などにより元利償還額が増加し、前年度比で0.3%増となり、類似団体の平均も0.5%上回った。今後も、平成30年度から市内公立中学校改築事業などの元金償還も始まることにより、公債費の増が見込まれることから、継続・単独事業の精査を行い、事業の実施をより一層厳選し、適正な起債の活用・管理に努める。
人件費や扶助費、補助費等が類似団体に比べて高いため、公債費以外としても類似団体の平均を上回っている。人件費で改善が見られたものの、物件費や補助費等で指標が悪化したため、前年度より1.9%悪化している。それぞれの対策において真摯に取り組むことで、健全化に向けて徹底した歳出削減抑制に努める。
(増減理由)市庁舎建設のための「庁舎建設基金」を毎年1億円積み立て、「公共施設等維持補修基金」についても、平成29年度で1億円を積み立てた一方、財政調整基金については、平成27年度以降は財源不足から取り崩し額が増加し、基金残高は減少してきている。平成29年度では、財政調整基金を3億円取り崩したことなどにより、基金全体としては前年度より1億6千万円の減となった。(今後の方針)極力、財政調整基金の繰り入れに頼らない財政運営を目標に掲げ、今後もより一層の歳出削減等、財政の健全化に取り組んでいく。「庁舎建設基金」については、今後も毎年1億円を積み立て、市庁舎建設に備える。また、「公共施設等維持補修基金」については、老朽化施設の修繕などの費用に充てることを予定している。
(増減理由)平成27年度以降は財源不足から取り崩し額が増加し、基金残高は減少してきており、平成29年度では、普通交付税などの一般財源の減少に加え、扶助費などの歳出の増加により3億円取り崩したことにより、前年度より減となった。(今後の方針)景気の低迷により市税の大きな伸びは期待できず、また地方交付税も人口減少に伴い減少してきており、歳出では、少子・高齢化・雇用環境の悪化に伴う扶助費の増、大規模災害に備えた防災対策事業や公共施設の老朽化対策、新庁舎建設などによる普通建設事業費の増、公共下水道事業や起債償還の増加による繰出金の増など、非常に厳しい財政状況が続くことが予想され、今後も財政調整基金の取り崩しも余儀なくされ、減少すると見込まれる。極力、財政調整基金の繰り入れに頼らない財政運営を目標に掲げ、今後もより一層の歳出削減など、財政の健全化に取り組んでいく。
(増減理由)公共下水道事業債などの償還のため4百万円を積み立てたことにより、前年度より増となった。(今後の方針)平成35年度以降に償還のピークを迎えるため、それに備えて毎年度計画的に積み立てを行う予定である。
(基金の使途)・庁舎建設基金:現庁舎の耐震強度不足や老朽化などへの対応策として、新庁舎を建設し、その建設に要する経費の財源に充てるため。・公共施設等維持補修基金:公共施設の老朽化などへの対応策として、建物の修繕その他の維持補修に要する経費の財源に充てるため。(増減理由)・庁舎建設基金:市庁舎建設のため1億円積み立てたことによる増。・公共施設等維持補修基金:老朽化施設の維持修繕などのため、1億円積み立てたことによる増。(今後の方針)・庁舎建設基金:平成31年度から予定している市庁舎建設事業のため今後も毎年1億円を積立予定。・公共施設等維持補修基金:今後は個別施設計画に基づき、老朽化施設の維持修繕などに対応するため、減少が見込まれる。
全国平均及び和歌山県平均を上回っており、類似団体と比較しても高い水準にあるため、施設の老朽化が進んでいる状況である。今後は、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、平成31年度に策定予定の個別施設計画において、各施設の適正な維持管理に努める必要がある。
将来負担比率について、ここ数年、学校環境の改善、防災対策に関連する事業に伴う起債の増や財政調整基金の取り崩しによる充当可能基金の減少などにより、類似団体と比べて高い水準にあり、今後も市庁舎建設事業を控え、増加する見込みである。更に有形固定資産減価償却率についても類似団体よりも高い状況である。今後は、より一層の財政健全化を推進することで将来負担比率の増加抑制を図るとともに、公共施設についても、平成31年度に策定予定の個別施設計画において、各施設の適正な維持管理に努める必要がある。
将来負担比率、実質公債費比率ともに類似団体平均より高い水準になっている。今後も市庁舎建設事業等の大型事業により、地方債現在高が増加する見込みであるが、交付税措置がある有利な地方債の活用や、計画的な繰上償還の実施等により、将来の公債費負担の抑制を図り健全な財政運営に努める。
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