静岡県:流域下水道

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経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

①収支比率は10年間の財政期間を設け、収支の均衡を図ることとしており、負担金単価の見直しや維持管理コストの縮減に努めることで改善を図っている。②累積欠損金は発生していない。③当年度収入で当年度支出を賄う事業構造のため流動比率は低くなるが、収入の大部分は市町負担金等の確実に収入が見込まれるものであることや、資金繰り改善の取組みを行っているため支障は無い。④過去の建設に要した企業債残高は今後減少の見込みであるが、今後もストックマネジメント計画や適切な水量予測に基づく計画的な投資を行っていく。⑥汚水処理原価が高いため包括民間委託の見直しなどにより汚水処理の効率化を図り、維持管理コストの更なる縮減に努めていく。⑦処理場の施設は段階的に整備されることから、関連市町の面整備の進捗を図ることで改善されていく。⑧関連市町において接続率向上に向けたPR活動等により、水洗化率向上及び使用料収入増を図っている。

老朽化の状況について

①施設全体の管理を最適化するため平成30年度に策定したストックマネジメント計画に基づく点検調査・診断を行い、施設の健全度を予測しながら計画的な修繕・更新工事を実施することで、施設の長寿命化や設備故障による重大事故を防止している。②③点検調査やストックマネジメント計画から現在更新が必要な箇所はなく、改善実績も無い。狩野川東部処理区では、供用開始から30年以上経過する管渠が今後増加するため、引き続き適切な維持管理に努めていく。

全体総括

経営状況を明確化・透明化することで長期的に安定した経営を持続していくことを目的に、令和元年度から公営企業会計に移行している。汚水処理の費用は市町からの負担金を財源としており、必要な費用については市町と協議のうえ負担金の設定を行っているため、当面は安定的な事業運営が可能と見込んでいるが、移行に伴い把握可能となった経営指標に基づく分析を通じて問題点を明らかにし、経営改善に取り組むことで、市町負担の軽減を図っていく。また、狩野川流域は供用から30年以上経過し、老朽化する施設・設備も今後増加することから、ストックマネジメント計画に基づく計画的な改築更新及び更新投資の平準化を図っていく。

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