上松町:公共下水道

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率は、下降傾向となっているが、下水道事業の地方債の償還金がピークを過ぎ、改善傾向に向かうものと見込まれる。近年では水洗化率が若干伸びているが人口減少により水道使用量も低下し排水使用量も減少しているため、他会計からの繰入金により経営の維持を行っている。供用開始から15年が経過し機器等の経年劣化による修繕費が増加してきており、適切な維持管理と計画的な更新を図ると共に、供用開以降料金改定を行っていないため、会計状況に見合った料金改定を早めに検討する必要がある。経費回収率は、類似団体平均値を上回っているが、100%を下回っている。今後さらに施設整備が必要となり、水洗化率が横這いとなっていることから、適切な使用料の確保ができない状況であり、使用料の改定が求められる。汚水処理原価は、維持管理費のうち処理場及の電気料金の削減が図られたことで削減となり、また、施設機器の修繕費も減少したため当年度は削減となった。今後、燃料調整費の増加により電気料の増加も見込まれ、経年による施設の修繕費が増加することが見込まれる。今後も機器状況の把握を初め、経営状況により適切な維持管理を図り、更なる費用の削減及び適切な使用料の改定を行う必要がある。施設利用率については、ほぼ横ばい傾向にあり、今後も大幅な上昇は無いと考えられる。水洗化率については、若干上昇傾向にあるが未接続の家屋もあるため住民への接続促進を啓発し、更なる水洗化率の向上に努めていく状況である。

老朽化の状況について

供用開始から15年が経過し、比較的施設は新しいが、地理的条件からマンホールポンプ及び宅内ポンプの施設が多いため、部品の交換や修繕が必要となっている。また、処理場機器類も長寿命化の観点より、各機器のオーバーホール等の時期を検討し適切な会計把握及び修繕計画を立て、長寿命化を行う必要がある。管渠については、布設替等は当面無いが、今後、マンホール蓋等については硫化水素による劣化が懸念されるため改修時期を迎えている。

全体総括

今後は、高齢化による人口減少が見込まれ下水道の排水使用量も減少するものと思われる。下水道への接続の啓発に努め、会計状況に適した料金改定を行い維持管理を行う必要がある。平成31年4月より企業会計へ移行となり、資産等の把握、精査に努めると共に安定的な会計となるよう努力していく必要がある。

類似団体【Cd3】

共和町 安平町 外ヶ浜町 三戸町 南部町 階上町 八幡平市 女川町 田村市 鉾田市 美浦村 八千代町 那珂川町 神川町 芝山町 大月市 上松町 福崎町 大田市 雲南広域連合(事業会計分) 里庄町 世羅町 松茂町 宮若市 嬉野市 東彼杵町 綾町 喜界町