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臨時財政対策債を含む実質交付税の減により歳入経常一般財源が減少するとともに、経常経費充当一般財源については、社会保障関係経費や公債費など義務的経費が増加したことにより、前年度(92.5%)から1.3ポイント悪化し、93.8%となった。行財政改革による財政健全化への取り組みを着実に実施することにより、高い弾力性が確保できるよう努めていく。
平成25年4月時点では、国家公務員が臨時特例法により実施した給与減額支給措置の影響により、前年(108.3)と同様の数値となった。なお、職員給の特例減額については、平成25年7月から平成26年3月までの間、国からの要請に基づく給与削減措置(減額率:知事20%、副知事等15%、一般職4.77%~9.77%)を実施し、その間を除く平成23年10月から平成27年3月までの間は管理職手当受給者(減額率:4%~3%)を対象に実施している。
平成19年に策定した「定員適正化計画」に基づき組織や事務事業等の見直しを進め、計画期間の平成19年4月1日から平成23年4月1日までの4年間で、普通会計部門において、777人(5.5%)の削減を達成。計画終了後も職員数の適正な管理を行っており、平成25年4月1日職員数は普通会計部門で前年比79人(0.6%)の純減となっている。なお、グループ内順位は12団体中10位であるが、人口が同規模の類似団体(10団体)と比較した場合は、概ね平均的な水準である。
地方債の元利償還金等は増加傾向にあるものの、県債等残高の計画的な削減により臨時財政対策債を除く元利償還金が減少したことなどから、対前年度比で0.2ポイント改善した。
県債等残高の計画的な削減により、地方債残高(臨時財政対策債を除く)が減少したことや、将来負担額から減算することができる充当可能基金額が増加した影響等から、対前年度比で6.9ポイント改善した。引き続き、第二次チャレンジ山梨行動計画に基づき、将来の県民の負担となる県債等残高の削減を着実に進めることにより、持続可能な財政運営を確保していく。
退職者数の増に伴う退職手当の増があったものの、職員数の削減などによる職員給の減や地方公務員共済組合負担金の負担率の引き下げなどに伴い前年度に比べ減少した。特別職と一般職の管理職の給料の特例減額措置を継続してくことにより、総人件費を抑制していく。
過去の経済対策に伴う公共投資によって増発した県債の償還が本格化したことから、公債費にかかる比率は、全国平均、グループ内平均をともに上回っている。地域経済への影響等に配慮しながら、公共事業費、県単独公共事業費を段階的に縮減することにより、新規県債発行額を抑制し、将来の公債費負担の軽減を図っていく。
補助費等で前年度に比べて決算額が増加していることや、経常一般財源が減少していることなどにより、比率は前年度に比べ0.8ポイント増加しているものの、グループ内順位は上位にある。