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介護保険給付費や後期高齢者医療給付費の増などにより経常経費充当一般財源が増加する一方で、経常一般財源については、平成22年度の税収が交付税で見込んだ税収を大幅に上回ったことによる普通交付税の減額精算の影響を受け大幅に減少したことから、前年度(88.2%)から4.3ポイント増加し、92.5%となった。行財政改革による財政健全化への取り組みを着実に実施することにより、高い弾力性が確保できるよう努めていく。
前年(98.1)と比較すると、国家公務員の臨時特例法による給料削減措置の影響と、本県の給料削減措置について非管理職の職員が対象外となったことにより10.2ポイント上がることとなった。なお、職員給の特例減額については、平成21年4月から平成23年9月までの間は全職員(減額率:管理職手当受給者6%~4%、その他2%)を対象に実施し、平成23年10月から平成27年3月までの間は管理職手当受給者(減額率:4%~3%)を対象に実施している。
平成19年に策定した「定員適正化計画」に基づき組織や事務事業等の見直しを進め、計画期間の平成19年4月1日から平成23年4月1日までの4年間で、普通会計部門において、777人(5.5%)の削減を達成し、計画終了後も職員数の適正な管理を行っている。なお、グループ内順位は12団体中10位であるが、人口が同規模の類似団体(10団体)と比較した場合は、概ね平均的な水準である。
単年度の比率が低かった平成20年度(13.6%)が算定の対象から外れたことにより、比率が1.1ポイント悪化した。なお、平成23年度の単年度の比率については、通常の県債等残高の計画的な削減により、臨時財政対策債以外の元利・準元利償還金が1.7%減少したことなどにより、0.1ポイント改善した。
県債等残高削減計画に基づく着実な削減により、地方債残高(臨時財政対策債を除く)が減少したことや、出資法人改革への取り組みにより、損失補償債務等負担見込額が減少した影響等から、対前年度比で4.0ポイント改善した。引き続き、行財政改革の取り組みを更に進めることにより、将来の負担を軽減し、持続可能な財政運営を確保していく。
職員数の削減や人事委員会勧告に基づく給与改定などによる職員給の減、定年退職者数の減などに伴う退職手当の減があったものの、地方公務員共済組合負担金の負担率の引き上げなどに伴い前年度に比べ増加した。特別職と一般職の管理職の給料の特例減額措置を継続してくことにより、総人件費を抑制していく。
前年度に比べて増加しており、全国平均、グループ内平均をともに上回っている。一般行政経費や経常経費等へのシーリング設定(-5%)を行うことなどにより、歳出削減に取り組んでいく。
過去の経済対策に伴う公共投資によって増発した県債の償還が本格化したことから、公債費にかかる比率は、全国平均、グループ内平均をともに上回っている。地域経済への影響等に配慮しながら、公共事業費、県単独公共事業費を段階的に縮減することにより、新規県債発行額を抑制し、将来の公債費負担の軽減を図っていく。
補助費、扶助費等で決算額が増加していることや、経常一般財源が減少していることなどにより、比率は前年度に比べ3ポイント増加しているものの、グループ内順位は上位にある。