経営の健全性・効率性について
あきる野市では平成4年に供用を開始し、平成13年度に市街化区域の整備がほぼ完了し、平成14年度からは引き続き人口密集地以外の市街化調整区域の整備を行っています。これにより、①収益的収支比率については地方債償還金が増加したため、平成30年度は若干悪化しました。④企業債残高対事業規模比率は高比率ですが、地方債現在高はピークを越え、年々減少しており、平成30年度には、ほぼ類似団体平均値になりました。⑤経費回収率は60%台で推移しており類似団体と比較して低く、⑥汚水処理原価は低下傾向でしたが平成27年度から上昇し、平成30年度は200円を上回りました。これらのことから汚水処理費の適切な削減、適正な使用料収入の確保が課題となります。⑧水洗化率は類似団体平均値より高く、引き続き収入確保と水質保全のため水洗化率の向上に取り組みます。
老朽化の状況について
あきる野市の供用開始は平成4年からであり、下水道施設については比較的新しいので、③管渠改善率は低いといえます。
全体総括
あきる野市の公共下水道は、いまだ整備段階であり、計画的な事業の進捗を図るため、市全体の整備計画の見直しを進めています。また、今後は下水道施設の老朽化に伴う維持管理にも多額の費用が見込まれ、計画的な維持管理を行っていく必要があります。令和2年度から公営企業会計への移行を予定しており、より一層の経営改善や投資計画の見直しを進めていきます。