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2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2017年度)
財政力
財政力指数の分析欄
当町には基幹となる産業や大きな企業がないことなどから財政基盤が弱く、類似団体平均値0.47を0.09ポイント下回り0.38となっている。今後一層の行財政改革の取組みを通し、引き続き歳出削減を図るとともに、ここ数年県平均を下回る税の徴収率の向上を図るとともに、組織体制の見直しを含めさらに強化していく。また、居住環境の整備を推進しながら、県都に近いという地理的利点を活かした施策などによる人口減を抑制し、税収の増額確保を含めた財政基盤の強化を図る。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
行財政改革の取組みによる事務事業の見直しにより義務的経費の削減に努めたが、給与の独自削減の終了並びに平成23年12月からの消防事務委託などにより、平成25年度と比較し3.8ポイントと上昇している。今後、一層の行財政改革の取組みを通し事務事業の見直しを更に進め、投資的経費を始めとした歳出経費の抑制を図るとともに、町税の収納率向上による自主財源の確保に努め、これまで以上に経常一般財源の確保に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体と比較し、人件費・物件費等の人口1人当たりの額が低くなっているのは、ゴミ処理業務を一部事務組合で行っていることや消防業務を委託していることなどによるものである。この負担金及び委託料相当分を、人件費・物件費等に合算した場合、人口1人当たりの金額が増加することになるため、構成市町との協議・調整を図りながら、引き続き事務事業の見直しなどによる経費抑制を図る。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成18年度から平成22年度を目標とした行財政改革の取組みにより、職員給与の独自削減を実施していたが、削減の終了に伴い、類似団体内平均値96.5%を3.2ポイント上回っている。〔当該資料作成時点(平成31年1月末時点)において、平成30年調査が未公表のため、前年度の数値を引用しています。〕しかしながら、職員年齢毎の人員バランスに欠けていることや今後は大量退職者も見込めないことから、数値の上昇が見込まれるため、変動に注視し、これまで以上に給与水準の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
現在7.64人で類似団体内平均値10.32人を2.68人下回っている。これは、平成18年度からの行財政改革の取組みにおける職員数の削減及び事務事業等の見直しによるものである。しかしながら、業務が増加傾向にある昨今においては、類似団体の動向を踏まえ、それらの状況に応じた適正な人員管理を実施し、適正な職員の配置に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
9.7%と前年度から0.1ポイント下がっているが、類似団体内平均値9.1%を0.6ポイント上回っている。これは、平成15年度、平成16年度の多額の借入による影響が大きい。ただし、以降は新規起債発行の抑制を図ってきたため、減少傾向にある。しかしながら、今後の起債発行次第では、山辺中学校改築等の大規模事業の実施に伴う借入が行われていることもあり、比率が上昇することも十分見込まれるため、今後の数値の増減を注視し、数値の抑制に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
平成25年度までは、一般会計の地方債残高の増となっているものの、山辺中学校整備基金の積立などによる充当可能基金や基準財政需要額算入見込額の増などにより、類似団体内平均値と比較して6.6ポイント下回っていた。しかしながら、山辺中学校改築事業などの大規模事業の実施による借入が行われたため、平成26年度においては類似団体を32.1ポイント、平成29年度では46.6ポインと大幅に上回ることとなっているため、計画的な起債発行の強化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2017年度)
人件費
人件費の分析欄
平成29年度の比率は25.2%と、類似団体内平均値を2.5ポイント上回っており、若干の改善は見られるが、経常収支比率に占める割合が高く、上昇傾向にある。今後も行財政改革の取組みなどにより、事務事業の見直しによる適正な人員配置や指定管理者制度や民間委託等を進めるなどにより、経常収支比率に占める割合を低くするよう人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
事務の電算化に伴う業務委託や機器類のリース料により、16.6%と類似団体内平均値14.3%より2.3ポイントの差となっているが、度重なる制度改正などが大きな要因と考えられる。類似団体との差は解消傾向にあるものの、今後も、更なる経費節減や職員のスキルアップを図りながら、類似団体平均値に近づくよう削減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
財政状況は厳しいが、類似団体内平均値5.5%より0.6ポイント低くなっている。これまで町直営の施設がないことなどから、類似団体内平均値より低い傾向にあり、平成25年度と同程度となっている。昨年度より、0.7ポイント下がっているが、今後も注視しながら対策を実施し、柔軟な対応に努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率が19.8%で、類似団体内平均値の15.4%を4.4ポイント上回っているのは、前年度と同水準であるものの、特別会計への経常的な繰出金が主な要因と考えられる。今後は、これまで以上に、特別会計の経営適正化及び健全化を図り、普通会計負担額の軽減に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
11.4%と前年度より1.0ポイント上昇しているものの、類似団体内平均値の14.0%より2.6ポイント下回っている。これは、一部事務組合への負担金が類似団体と比較し、少ないことなどが考えられるが、今後も、一部事務組合への負担金の増減により、数値の変動が見られることが予想されるため、委託先等との協議・調整を図りながら事務事業の見直しなどによる経費抑制を図る。
公債費
公債費の分析欄
公債費は17.6%で類似団体内平均値の15.9%より1.7ポイント高く、傾向が一転している。平成28年度までは、過年度の大規模事業による償還金が減となっていること並びに、以降は地方債の新規発行抑制に努めていたためであるが、平成29年度は、山辺中学校改築事業等の実施による元金償還開始などによるところが大きい。持続可能な自治体運営継続のため、計画的な地方債発行の強化に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
77.9%と類似団体平均値の71.9%より6.0ポイントと大幅に高くなっており、差が拡大傾向にある。主に扶助費等の増加により類似団体平均値を上回り、その乖離が広がる傾向にあるものの、平成29年度には若干の解消が見られるため、これまで以上に事務事業の見直しや人件費の抑制に努めるとともに、引き続き扶助費の見直しなどに努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
目的別歳出の分析欄
教育費が、平成25年度及び平成26年度の2ヵ年にわたり極端に高い数値を示しているのは、山辺中学校の改築事業において本校舎建設などの主要事業が実施されたためである。これら教育施設整備事業費等の増が、普通建設事業費や物件費が増加し続けたことの主な要因となっている。しかしながら、主要な普通建設事業が終了したことに伴い、平成28年度においてはが住民一人当たり40.9千円となっており、平成29年度においても類似団体内平均値を下回っている。民生費は、町直営施設がないことなどから類似団体内平均値を大きく下回っているが、毎年度の増加実績に加え、今後も増加することが見込まれることから危惧される。労働費は、平成28年度の住民一人当たり1.0千円となっている。平成28年度に突出しているのは、地方創生加速化交付金事業の実施によるもので、平成25年度については、緊急雇用創出事業として観光振興対策事業及び観光案内所強化事業を実施したことによるものである。消防費は、住民一人当たり20.7千円と類似団体内平均値との差が5.8千円となっている。近年、全国で災害が発生していることなどにより、特に安全・安心確保のための事業強化に取り組んできたことや消防事務委託の増額に伴い、増加傾向が続いていることから注視していく必要がある。公債費は、住民一人当たり44.4千円となっており、平成28年度までは、後年度の大規模事業に備えた起債発行の抑制効果によるものであるが、前述した山辺中学校改築事業による多額の起債発行などに伴う元金償還等により増加している。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり378.3千円と前年度と比較し、1.3千円微減している。人件費は、住民一人当たり68.0千円となっており、類似団体内平均値と比較し19.0千円下回っている。全国及び県内平均も下回り、常に類似団体内平均値を下回る状態で推移している。これは、平成18年度からの行財政改革の取組みにより、職員数の削減(新規採用の抑制)が主な要因である。扶助費は、住民一人当たり43.4千円となっており、平成28年度に減少したものの、再び増加傾向に転じている。全国及び山形県の平均を大幅に下回っており、これは町直営施設がないことなどが大きな要因と考える。公債費は、住民一人当たり44.4千円となっており、平成28年度までは、後年度の大規模事業に備えた起債発行の抑制効果によるものであるが、山辺中学校改築事業による多額の起債発行などに伴う元金償還等により増加している。普通建設事業費は住民一人当たり16.6千円と、投資的経費の抑制により、類似団体と比較して一人当たりコストが大幅に低い状況となっている。平成25年度及び26年度は主に山辺中学校の改築事業により、著しく高い数値となっている。物件費及び繰出金は、類似団体平均値を大きく下回るものの増加傾向にあるため、注視していく必要がある。積立金が類似団体、全国及び山形県平均と比較し、常時低い水準で推移している。平成25年度までは、山辺中学校改築に伴うものであり、常時、基金が低水準であることが問題視される。人口減少や財政の硬直化が進むなか、少子高齢化対策を始め、山積する施設の更新を踏まえた喫緊な対策が必要とされ、後年度に向けた持続可能な自治体構築に向け、継続的な財政運営可能な自治体の確立が急務とされる。
実質収支比率等に係る経年分析(2017年度)
分析欄財政調整基金残高については、山辺中学校改築事業等における負担の軽減のため、計画的な基金積立実施後、事業実施に伴う取崩しを行ったことにより減少し、その後は微増となっていたが、歳入不足への補てんに伴い減額に転じている。実質収支については、実質単年度収支が5年間のうち4年間がマイナスとなっていることから減少傾向にあり、そのため、なお一層の行財政改革の推進を図り、事務事業の見直しを始めとした施策の展開を図り、後年度に向け財政運営可能な自治体の確立が急務である。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2017年度)
分析欄一般会計については、これまで平成21年度(繰越明許事業)や平成22年度各種交付金事業等の取組みにより事業量・事業費ともに大きく増となったため、形式収支・実質収支は減となり、平成23年度及び平成24年度は歳入の伸びや歳出の抑制などにより、実質収支額が増加し、再び増となっている。しかしながら、平成25年度以降は、山辺中学校建設事業等の大規模事業の実施に伴い、歳出が増加しているものの、基金の活用も含めた調整の結果、平成25年度から平成27年度まで実質収支額が200百万円台であったため、6~7%で推移していたが、平成28年度及び平成29年度に100万円台となっていることなどから、平成28年度は5.07%、平成29年度には4.53%に低下している。一般会計の黒字の減少が顕著なため、喫緊の対策が必要となっている。その他特別会計については、年度毎に多少の増減はあるもの、一般会計からの繰入金が増加傾向で高い水準にあるため、公営企業の独立採算制の原則、保険料や使用料金等の定期的な見直しによる料金体制の適正化を図り、一般会計の負担軽減に努める。
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実質公債費比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄元利償還金については、新規借入抑制を図っていたことにより減少していたが、主に平成25年度以降の山辺中学校改築事業等の借入れに伴う元利償還により増加している。公営企業債の元利償還金に対する繰入金については、公共下水道事業特別会計に係るものであるが、減少傾向で推移していたものの、再び増加となっている。独立採算の原則に基づき、今後の公営企業の法適化や借入年度の利率の差額による解消など、さまざまな課題解決を図らなければならない。算入公債費等及び実質公債費比率の分子についても、多額の借り入れに伴い再び増加に転じており、後年度に向け計画的な軽減対策を図る必要がある。
分析欄:減債基金
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将来負担比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄地方債の現在高については、山辺中学校改築事業などに伴う借入等により平成26年度に大幅な増額となっているが、以後の借入抑制により平成28年度以降微減となっている。公営企業債等繰入見込額は、公共下水道事業特別会計における地方債の元利償還金に対する使用料の充当割合が高くなってきていることなどにより減少傾向となっている。退職手当負担見込額は、職員採用の抑制等より職員数が減少していることから減少傾向となっているが、平成26年度及び平成28年度は大量の定年退職者によりさらに減額となっている。充当可能財源等の充当可能基金は、前述の大規模事業における一時負担を軽減するため、計画的に基金積立を実施してきたが、平成23年度から平成26年度まで財源確保のために取り崩したことにより減となっている。結果、将来負担額が243百万円、充当可能財源等が189百万円とそれぞれ減となり、将来負担率は前年度と比較し、0.7ポイント減となっている。
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基金残高に係る経年分析(2017年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)地域福祉基金の微減傾向はあるものの、平成29年度の歳入不足に伴う財源補てんへの対応に伴う財政調整基金90百万円の取り崩し及びふるさと応援寄付金の増額に伴うふるさと応援基金への積み立ての増額が主な増減要因となっている。基金全体の3分の1以上をふるさとづくり基金が占めているが、長期にわたり増減はなく利息のみの積み立てとなっている。全国及び山形県内自治体と比較しても基金残高は低い状況が続いている。(今後の方針)今後、さらに財政状況が厳しくなることが予想されるため、各基金の設立目的に沿った適切な管理・活用を図り、必要に応じて新たな基金の設立及び廃止等の検討・実施、余剰資金の運用など、これまで以上に基金の有効活用を積極的に検討し、計画的な財源確保に努め、安定的で持続可能な財政運営を図る。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)平成22年度の762百万円以降平成26年度まで、山辺中学校改築事業を始めとした大規模事業への充当により減少している。平成27年度及び平成28年度に歳出抑制効果により積み立てを実施することができたものの、平成29年度には歳入不足への対応により90百万円の取り崩しを実施しており、結果、平成29年度においては、平成26年度と同程度の413百万円となっている。(今後の方針)主に年度間の財源の不均衡の調整や繰替運用などに活用を図っているものの、歳入不足に伴う財源補てんへの対応により減少傾向にあるため、これまで以上の歳入歳出の精査により、継続的な一定額の確保を図る。
減債基金
減債基金
(増減理由)平成23年度までは250百万円程度であったが、平成24年度の取り崩し実施以降、特段の積み立て及び取り崩しともに実施していないことから、利息のみの積み立てのため増減はない。また、現在、当初予算では取り崩しにより歳入予算計上してはいるものの、前年度からの繰越金などにより、未実施の状況が続いている。(今後の方針)各年度の予算編成にあたり、適宜、歳入歳出の動向並びに公債費を踏まえた柔軟な活用を図るとともに、継続的に一定額(200百万円程度)の確保を図る。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)その他特定目的基金全体の3分の2をふるさとづくり基金が占める状況が続いている。当該基金は、文化会館建設に向け平成初期に設立されたが、その後の当町を取り巻く環境、必要性及び財政状況の変化に伴い、事業実施には至っていない。ふるさと応援基金については、ふるさと応援寄付金に基づき設立されているが、町単独事業、地場産品による返礼品及び業務委託への支出に活用されている。その他の基金についても、各基金の目的に沿い各事業の事業実施に常時適切な活用が図られている。(増減理由)山辺温泉基金及び地域福祉基金が微増減で推移しているものの、その他特定目的基金全体としては増額傾向となっている。これは平成28年度、平成29年度ともに、周知拡大及び返礼品の種類増加等による主にふるさと応援基金の増額によるものであり、他の基金については大きな増減は見られない。(今後の方針)ふるさと納税制度の変更等に伴うその影響により、平成30年度以降のふるさと応援基金の減額が危惧される。その他の基金については、大きな事業等の実施も予定されていないことから大きな増減は見込まれていない。今後も各基金の設立目的に沿った適切な管理・活用を図るとともに、必要に応じて新たな基金の設立及び廃止等を検討するなど、今後さらに基金の有効活用を検討し、計画的な財源確保に努める。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2017年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
・平成28年度に公共施設等総合管理計画が策定されているものの、町有施設等のすべてにおいて個別施設計画が策定されているわけではなく、また、策定後も財源不足や事業遂行に苦慮するなど、他の自治体と比較し施設の集約化・複合化や除去が進んでいない。有形固定資産減価償却率は上昇傾向にあり、類似団体内平均値を0.9ポイント及び山形県平均値を2.5ポイント上回るなど高い水準にある。
(参考)債務償還比率
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
・将来負担比率並びに有形固定資産減価償却率ともに、類似団体と比べて高い水準にある。特に、将来負担比率については大きな開きとなっているが、これは既発債の残高等に対して充当可能基金が他の類似団体と比較して少額であることが要因と考えられる。一方、有形固定資産減価償却率については、大きな開きはないものの上昇傾向にあり、主な要因としては、昭和50年代に建設された小学校2校、給食センター及び体育施設などが、有形固定資産減価償却率70%以上になっていることなどが挙げられる。今後、公共施設等総合管理計画並びに各個別施設計画に基づき、老朽化対策に積極的に取り組んでいく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
・将来負担比率並びに実質公債費比率ともに、類似団体と比べて高い水準にある。将来負担比率は、山辺中学校改築事業などに伴う借入等により、平成26年度に大幅な増額となっているが、以後の借入抑制により横ばいで、平成28年度以降は微減となっている。実質公債費比率も、山辺中学校改築事業実施年度の前後年度での借入抑制や償還年数調整等の効果等により低下傾向にあるため、将来負担比率についても、今後も低下していくものと想定される。しかしながら、有形固定資産減価償却率の上昇などからも、町有施設等の老朽化が顕著となっており、大規模で継続的な施設の更新等も考えられるため、これまで以上に慎重に公債費の適正化に取り組んでいく。
施設類型別ストック情報分析表①(2017年度)
施設情報の分析欄
・類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、道路、保育所であり、特に低くなっている施設は、学校施設である。しかしながら、学校施設については、小学校4校のうち2校で有形固定資産減価償却率が70%を超えていることや、同じく保育所においても、有形固定資産減価償却率80%近い数値となっていることなどから、大規模改修を行うなどの老朽化対策が必要な状況となっている。平成28年度に公共施設等総合管理計画を策定し、随時、詳細な内容も踏まえた個別施設計画の策定も進めているところであり、策定後はこれらの計画に基づいた事業実施に取り組む必要がある。また、公営住宅については、平成28年度及び平成29年度に改築が実施されたことから、前年度の数値を大きく下回り、平成29年度には有形固定資産減価償却率は類似団体平均を下回っている。今後も引き続き、施設の統廃合を含めた環境整備を推進する必要性はあるものの、現時点ではほとんどの施設において、一人当たり面積が類似団体内平均値を下回るなど、住民に対しては十分な状況とは言い難い面もある。人口減少が進行するなか、維持管理にかかる経費の増加に留意しつつ、当町における適正な在り方を協議し、環境の整備に継続して取り組んでいく。
施設類型別ストック情報分析表②(2017年度)
施設情報の分析欄
・類似団体と比較して該当施設すべてにおいて、有形固定資産減価償却率が高くなっている。特に高くなっている施設は、体育館・プール及び消防施設である。とりわけ体育館の有形固定資産減価償却率が70%を超えており、早急な大規模改修が必要とされている。なお、消防施設については、有形固定資産減価償却率が70%を超えているものの、当町は消防・救急体制が非常備で、消防・救急業務を山形市に全面的に委託していることから大規模施設は有しておらず、当町に存しているのは小規模な詰所のみである。また、消防団の再編成も進められていることから、適宜、計画的な改修は必要なものの全体的には減少傾向にある。平成28年度に公共施設等総合管理計画を策定し、随時、詳細な内容も踏まえた個別施設計画の策定も進めているところであり、策定後はこれらの計画に基づいた事業実施に取り組む必要がある。庁舎については、本庁舎が平成11年度に建設され、有形固定資産減価償却率も40%にも満たないことから低い水準にある。今後も引き続き、施設の統廃合を含めた環境整備を推進する必要性はあるものの、現時点ではほとんどの施設において、一人当たり面積が類似団体内平均値と同水準となっている。人口減少が進行するなか、維持管理にかかる経費の増加に留意しつつ、当町における適正な在り方を協議し、環境の整備に継続して取り組んでいく。
財務書類に関する情報①(2017年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から605百万円の減少(▲2.6%)しており、普通建設事業等の抑制及び施設の老朽化等により、有形固定資産における減価償却累計額の上昇が主な要因となっている。また、負債総額も前年度末から358百万円の減少(▲4.6%)となっているが、金額の変動が最も大きいものは地方債(固定負債)で、学校教育施設等整備事業に係る地方債の償還終了等により地方債償還額が発行額を403百万円上回っている。このほか、退職手当引当金も大量退職者後の若年層の増加等により16百万円の減少(▲1.9%)となっている。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は5,413百万円で、そのうち、人件費等の業務費用は3,395百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は2,019百万円であり、業務費用が移転費用を大きく上回っている。最も金額が大きいのは物件費等が2,334百万円、次いで人件費が969百万円であり、純行政コストの61%を占めている。物件費や補助金等が増えたことに加え、経常収益が減額となり、純行政コストが前年度比4.2%上がっている。今後もさまざまな制度等の導入及び変更への対応、職員の退職者の減少等が見込まれることから、事業の見直しの推進等により経費の抑制に努める。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(4,839百万円)が純行政コスト(5,294百万円)を下回っており、本年度差額は▲455百万円で、純資産残高は14,919百万円となっており、前年度比1.6%下がっている。そのため、資産増加に向けて地方税の徴収業務の強化等による税収等の増加を図る。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は395百万円であったが、投資活動収支については、山辺中学校や町営住宅施設等の老朽化対策などの大規模な事業が前年度に終了したことから、▲51百万円と、大幅に下がっている。また、財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を大幅に上回ったことから、▲341百万円となっており、本年度末資金残高は191百万円となっている。また、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況ではないため、今後はこれまで以上に地方債償還の推進を積極的に図る。
財務書類に関する情報②(2017年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額が、類似団体平均を大きく下回っているが、道路や河川の敷地のうち取得価額が不明なものについては、備忘価額1円で評価していることによる影響が大きいと思われる。歳入額対資産比率については、類似団体平均を少し下回る結果となっているが、主に工作物減価償却累計額の増加及び財政調整基金の取り崩しによる資産の減少等により、歳入額対資産比率は下がっている。有形固定資産減価償却率については、昭和50年代に整備された資産が多く、整備から40年近く経過して更新時期を迎えているが、類似団体と同水準となっている。しかしながら、これらの公共施設等の老朽化に伴い上昇しているため、公共施設等総合管理計画並びに各個別計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。
2.資産と負債の比率
地方交付税の不足を補うため、特例的に発行している臨時財政対策債が約42%を占めているものの、純資産比率は類似団体平均を下回っている。また、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率も、地方債残高の減少により下がってはいるものの、類似団体平均と比較し、5.3ポイント高くなっていることから、計画的な新規発行により地方債の抑制を図るとともに、低利率の地方債への借換えを行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担軽減に引き続き努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、類似団体平均を大きく下回っている。類似団体と比べて住民一人当たりのコストが、人件費、物件費等、補助金等、社会保障給付、他会計への繰出金等と総体的に低いことが要因となっている。しかしながら、前年度から1.8万円増加しているなど、当町はスケールメリットを得られる可能性が低い小規模自治体であるため、後年度に向けて行財政改革への取組みを通じた施策実施に努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っており、学校教育施設等整備事業に係る地方債の償還終了等や退職者による退職手当引当金の減少により、全体として負債額が減少している。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分を大幅に上回ったため、346百万円となっている。投資活動収支が前年度に対し大幅に赤字が減額となっているのは、公共施設等整備費支出が大幅に減額によるものである。今後も将来負担等とのバランスを注視しながら、起債等の計画的な発行等に努める。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均を大きく下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は低くなっている。しかしながら、今後を踏まえ、公共施設等の使用料及び手数料の見直しを図るとともに、利活用向上に向けた取り組みを行うとともに、受益者負担の適正化に努める。また、施設等の老朽化に伴い、今後、経常費用のうち維持補修費の増加が見込まれることから、公共施設等総合管理計画及び各個別計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努める。
類似団体【Ⅲ-1】
北見市
階上町
一関市
奥州市
大槌町
大崎市
蔵王町
村田町
丸森町
山元町
鶴岡市
酒田市
山辺町
中山町
白鷹町
遊佐町
桑折町
川俣町
鏡石町
棚倉町
小野町
那須塩原市
茂木町
市貝町
塩谷町
甘楽町
東吾妻町
明和町
千代田町
深谷市
朝霞市
富士見市
ときがわ町
小鹿野町
美里町
神川町
成田市
東庄町
聖籠町
田上町
阿賀町
朝日町
宝達志水町
南越前町
飯田市
佐久穂町
富士見町
高森町
坂城町
安八町
川辺町
八百津町
多気町
竜王町
京丹波町
門真市
市川町
新温泉町
津山市
和気町
矢掛町
鏡野町
勝央町
美咲町
上板町
西条市
唐津市
波佐見町
八代市
美里町
錦町
鹿屋市
湧水町
浦添市
沖縄市
うるま市