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当町には基幹となる産業や大きな企業がないことなどから財政基盤が弱く、類似団体平均値0.46を0.1ポイント下回り0.36となっている。今後も行財政改革の取組みを継続し、引き続き歳出削減を図るとともに、ここ数年低下している税の徴収率の向上対策(3年間で3%の向上を目標)を組織体制の見直しを含めてさらに強化していく。また、居住環境の整備を推進しながら、県都に近いという地理的利点を活かした施策などによる人口増を目指し、税収の増額確保を含めた財政基盤の強化を図る。
平成18年度からの行財政改革の取組みによる職員数の削減(13名減)、三役及び職員給の削減、議員報酬の削減、議員定数の減(2名減)などのほか、全ての事務事業の見直しにより義務的経費の削減に努めたが、平成23年12月から消防事務を委託したことなどにより、平成26年度と比較すると改善されているものの、依然として平成23年度と比較し4.0ポイントと大幅に上昇している。しかしながら、今後も行財政改革の取組みを通し事務事業の見直しを更に進め、投資的経費を抑制するとともに、町税の収納率向上対策(年間1%、3年間で3%の向上)の強化により、これまで以上に経常一般財源の確保を図り、類似団体平均値以下に低下させるよう努める。
類似団体と比較し、人件費・物件費等の人口1人当たりの額が低くなっているのは、ゴミ処理業務を一部事務組合で行っていることや消防業務を委託していることなどによるものである。この負担金及び委託料相当分を、人件費・物件費等に合算した場合、人口1人当たりの金額が増加することになるため、構成市町との協議・調整を図りながら、引き続き事務事業の見直しなどによる経費抑制を図る。
平成18年度から平成22年度を目標とした行財政改革の取組みにより、職員給与の独自削減(平成18年1月~4.7%削減、平成19年1月~2%削減、平成22年1月~1%削減)を実施していたが、削減率の減少に伴い、類似団体平均値96.3%を3.9ポイント上回っている。しかしながら、国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置が無いとした場合はラスパイレス指数は減少する。ただ、職員の年齢毎の人員にバランスが欠けていることや今後は大量退職者も見込めないことから、数値の変動に注視し、今後はさらに給与水準の適正化に努める。
現在7.53人で類似団体平均値9.80人を2.27人下回っている。これは、行財政改革の取組みにおける職員数の削減及び事務事業等の見直しにより、適正な人員管理を実施してきたことによるもので、今後も適正な職員の配置に努める。
実質公債費比率は10.3%と類似団体平均値9.3%を1.0ポイント上回っている。これは、平成15年度、平成16年度に大きな借入があったことによるものであり、その後は新規起債発行の抑制を図ってきたため、年々減少傾向にある。しかしながら、今後、山辺中学校改築等の大規模事業の実施による借入により、比率が上昇するものと見込まれるため、今後の数値の増減を注視し、数値の抑制に努める。
将来負担比率については、平成25年度においては、一般会計の地方債残高の増となっているものの、山辺中学校整備基金の積立による充当可能基金や基準財政需要額算入見込額の増などにより、類似団体平均値と比較して6.6ポイント下回っていた。しかしながら、山辺中学校改築事業などの大規模事業の実施による借入が行われたため、平成26年度においては類似団体を32.1ポイント、平成27年度では53.9ポインと大幅に上回ることとなっているため、新たな起債の抑制に努める。
職員給与の削減の終了により平成27年度の比率は24.2%で、類似団体平均値を2.2ポイント上回っており、、経常収支比率に占める割合が若干高くなっている。しかしながら、今後とも行財政改革の取組みにより、事務事業の見直しによる適正な人員配置や指定管理者制度や民間委託等を進めることにより、、経常収支比率に占める割合を低くするよう人件費の抑制に努める。
事務の電算化に伴う業務委託や機器類のリース料により、18.1%と類似団体平均値13.6%より4.5ポイントと差が広がっているが、度重なる制度改正も要因の一つと考えられる。今後も、更なる経費節減や職員のスキルアップを図りながら、類似団体平均値に近づくよう削減に努める。
財政状況が厳しいため、類似団体平均値5.3%より0.3ポイント高くなっている。これまで町直営の施設がないことなどから、類似団体平均値より低かったが、平成26年度より高くなっている。昨年度より0.5ポイント改善しており、今後も注視しながら傾向や対策を実施し、柔軟な対応を行うとともに、歯止めをかけるように努める。
その他に係る経常収支比率が17.3%で、類似団体平均値の14.6%より2.7ポイント上回っているのは、前年度と同水準であるものの、特別会計への経常的な繰出金が主な要因である。今後は、これまで以上に、特別会計の経営の適正化と健全化を図り、普通会計負担額の軽減に努める。
補助費は11.3%で前年度より0.2ポイント下降し、類似団体平均値の13.8%より2.5ポイントと下回っている。これは、一部事務組合への負担金が類似団体と比較し、少ないことなどが考えられるが、消防事務の委託により類似団体との差が徐々に縮小してきており、今後も、一部事務組合への負担金が増加し、差がさらに縮小することが見込まれるため、委託先との協議・調整を図りながら事務事業の見直しなどによる経費抑制を図る。
公債費は16.3%で類似団体平均値の15.3%より1.0ポイント高くなっているが、前年度と比較し下がっており、これは過年度における大規模事業によるを元利償還金が減となっていることによるものであるが、その後も地方債の新規発行を伴う事業の抑制に努めており、徐々に減少している。しかしながら、山辺中学校改築事業等の実施により、財政運営も非常に厳しくなることが予想されるため、これまで以上に地方債の新規発行を伴う事業の抑制に努める。
公債費以外の数値は76.5%で、類似団体平均値の69.3%より7.2ポイントと大幅に高くなっている。行財政改革の取組みを開始した平成18年度は類似団体平均値より0.5ポイント、平成19年度は1.0ポイント高い状況であったが、その後は類似団体平均値を下回ってきていた。しかしながら、平成24年度以降、人件費や扶助費などの増加により類似団体平均値を上回り、その乖離が増大傾向となっているため、これまで以上に事務事業の見直しによる適正な人員配置、指定管理者制度や民間委託等を推進するなどの人件費の抑制に努めるとともに、引き続き扶助費の見直しなどに努める。
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