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当町には基幹となる産業や大きな企業がないことから財政基盤が弱く、類似団体平均値0.51を0.15ポイント下回って0.36となっている。行財政改革の取組みは継続しているので、引き続き歳出削減に努めるとともに、ここ数年低下してきている税の徴収率の向上対策(3年間で3%の向上を目標)を強化していく。また、居住環境の整備を推進しながら、県都に近いという地理的な利点を活かした宅地開発や人口増を加速させ、税収の増額確保に努め、財政基盤の強化を図っていく。
平成18年度からの行財政改革の取組みによる職員数の削減(10名減)、三役・職員給の削減、議員報酬の削減、議員定数の減(2名減)等のほか、全ての事務事業の見直しにより義務的経費の削減に努めた結果、平成19年度と比較して6.2ポイント低下した。今後も、行財政改革の取組みを通して、事務事業の見直しを更に進めるとともに、町税の収納率向上対策(年間1%、3年間で3%の向上)の強化により類似団体平均値以下に低下させることを目標とする。
類似団体と比較して、人件費・物件費等の人口1人当たりの額が低くなっているのは、ゴミ処理業務は一部事務組合で行っていることと、消防業務を委託していることなどによる。この負担金及び委託料相当分を、人件費・物件費等に合算した場合、人口1人当たりの金額が増加することになるので、今後、これらを含めた経費について抑制を図っていく必要がある。
平成18年度から平成22年度を目標とした行財政改革の取組みにより、職員給与の独自削減(平成18年1月~4.7%削減、平成19年1月~2%削減、平成22年1月~1%削減)を行ったが、削減率の減少に伴って類似団体平均値104.3%を2.9ポイント上回っている。今後、数年間の大量退職によって数値は減少する見込みであるが、更に給与の適正化を図り、人件費の抑制に努めていく。
現在7.48人で類似団体平均値8.92人を1.44人下回っている。これは、行財政改革の取組みにより職員数を削減したことと、事務事業等の見直しにより、適正な人員管理を実施してきたことによるもので、今後も適正な職員の配置に努める。
実質公債費比率は13.1%で類似団体平均値12.3%を0.8ポイント上回っている。これは、平成15年度・平成16年度に大きな借入があったためで、年々減少傾向にあるが、今後、山辺中学校改築等の大規模事業の実施による借入により比率が上昇するものと考えられる。
将来負担比率については、地方債残高の減や職員数の減による退職手当負担見込額の減少、また、公共下水道事業に係る地方債の繰上償還による地方債残高の減、更に、財政調整基金や中学校整備基金の積立による充当可能基金の増額等により、類似団体平均値と比較して12.8ポイント下回っている。しかし、今後中学校改築等の大規模事業の実施による借入により比率が上昇するものと見込まれる。
職員給与の削減の終了により比率は26.3で、類似団体平均値24.9より1.4ポイント高く、経常収支比率に占める割合が高くなっている。今後も、行財政改革の取組みにより、指定管理者制度や民間委託等により類似団体平均数値を上回らないよう人件費の抑制に努める。
電算化に伴う業務委託や機器類のリース料によって16.2と類似団体平均値12.1よりも4.1ポイント高くなっており、前年度よりも差が広がってきている。今後も、更なる経費節減を図りながら類似団体平均値に近づくよう削減に努める。
その他に係る経常収支比率が16.4で、類似団体平均値の14.4より2.0ポイント上回っているのは、特別会計への経常的な繰出金が主な要因であるが、前年度より縮小してきている。今後は、特別会計の経営の適正化と健全化を図り、普通会計負担額の軽減に努めていく。
補助費は6.5で類似団体平均値の13.1より6.6ポイントと大きく下回っている。これは、一部事務組合への負担金が類似団体より少ないことや、消防を非常備で対応していることが大きな要因となっている。
公債費は19.6で類似団体平均値の17.9より1.7ポイント高くなっている。これは、過年度において大規模事業を行ってきたため元利償還金が増となっているものだが、現在は、地方債の新規発行を伴う事業の抑制に努めており、徐々に減少する見込であるが、今後予定されている山辺中学校改築事業等の実施によって、財政運営も非常に厳しくなるものと想定される。
公債費以外の数値は69.2で、類似団体平均値の69.7より0.5ポイント低くなっている。行財政改革の取組みを開始した平成18年度は類似団体平均値より0.5ポイント、平成19年度は1.0ポイント高い状況であったが、その後は類似団体平均値を下回ってきており、今後もこの取り組みを更に継続していく。
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