経営の健全性・効率性について
経営収支比率は100%を超えており、累積欠損金の計上もありません。また、令和3年度は流動比率も基準となる100%を超過する等現時点での経営は安定しているものと評価します。今後も、より安定的な経営を持続するためには、引き続き下水道の広域化・共同化の推進によるコスト縮減や流域下水道の関連市町村における未普及地域解消の取組の支援などによる施設利用率、水洗化率の向上に取り組んでいく必要があります。
老朽化の状況について
法定耐用年数を超過した管渠はないものの、今後10年以内に幹線管渠が順次耐用年数となることからストックマネジメント計画により計画的かつ効率的な改築・更新を行っていく必要があります。
全体総括
現状では、各経営指標から経営状況は健全であると判断されます。しかしながら、将来的には人口減少に伴う処理汚水量の減少や施設の老朽化対策等により経営指標の悪化が予想されます。「経営戦略」に基づく広域化・共同化の推進やストックマネジメント計画による計画的な改築・更新により経営改善に取り組んでいく必要があります。