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地方財政ダッシュボード

福岡県水巻町の財政状況(2012年度)

🏠水巻町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

旧産炭地域のため、公営住宅が多く所得水準が他の類似団体と比べて低く、また町内に主要産業がないことから財政基盤が弱く、財政力指数が0.51と類似団体平均を大きく下回っている。平成21年度以降、3か年平均の財政力指数は年々悪化している状況であるが、単年度の財政力指数を見ると、法人町民税が大幅に増となったことから基準財政収入額が1億1,500万円ほど増加しており、前年度比0.025ポイント好転している。今後も引き続き税収が確保今後も引き続き税等の徴収強化などによる歳入の確保および歳出面における経費削減に努める。

経常収支比率の分析欄

歳出における経常一般財源は前年度に比べ1億8,100万円の減額となったが、歳入における一般財源は、地方税が1億9,300万円、地方交付税が1億3,600万円、臨時財政対策債3,100万円減額となるなど、経常一般財源総額では約3億8,700万円の減額となり、経常収支比率は91.5%、前年度と比べ2.9ポイント悪化した。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体と比較して人件費・物件費が低い要因として、職員数削減による総人件費抑制、ごみ・し尿処理事業や消防事業などを遠賀郡・中間市で構成する一部事務組合である遠賀・中間地域広域行政事務組合で行っていることがあげられる。そのため、一部事務組合への負担金、繰出金には人件費・物件費に充てられる経費も含まれているため、一概には類似団体平均との比較はできないが、今後とも事務事業の効率化及び職員の給与水準及び職員数の適正化を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

平成23年度から給与抑制のため2.5%カットを実施し、ラスパイレス指数は99.5%と国を下回った。しかし、国家公務員が東日本大震災の復興財源を確保等するため、平成24年4月から2年間にわたり国家公務員の給与を平均7.8%引き下げたことにより指数の上昇を招いた。本町においても平成25年7月より国に準じた引き下げを行ったところであり、今後とも適正な給与体系を維持しながら、能力や実績に応じた給与制度の確立を目指す。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たりの職員数は4.8人と類似団体と比較しても大きく下回っている。要因としては、組織機構の見直しによる課・係の統合、小学校給食調理業務や保育業務などの民間委託、新規採用職員の抑制などによるものである。今後も定員適正化を図りながら住民サービスの提供に努める。

実質公債費比率の分析欄

一般会計における起債の抑制や一部事務組合分の起債が一部償還済みとなったことにより、年々、実質公債費比率は改善している。しかし、公共下水道事業の進捗による公営企業債償還に伴う繰入金は年々増加傾向にあることや一部事務組合においても消防庁舎や火葬施設の建て替えによる公債費負担の増が見込まれる。また、一般会計においても小中学校施設のエアコン設置や大規模改造事業、県街路事業など事業実施に伴う起債を予定しており、今後の償還額を平準化、実質公債費率の急激な上昇を抑えるためにも、今後の事業計画や適債性を十分考慮した起債管理に努める。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、類似団体平均と比較しても低い水準となっているところであるが、前年度と比較すると17.6ポイントの悪化となっている。主な要因としては、地方債現在高の減少により将来負担額は減少したが、北九州市との水道事業統合に伴い、当町の水道事業における地方債の繰上償還などを行うための財源として、財政調整基金や減債基金を取り崩したことにより、基金など将来負担に対する充当可能財源が、前年度に比べ9億1,000万円ほど減少したことによるものです。今後も引き続き財政健全化に取り組み、将来負担の緩和に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

行財政改革緊急行動計画に基づき職員数削減や特殊勤務手当を全廃したほか職員給与2.5%カットを実施しているため、類似団体や全国平均と比較しても低い水準を維持している。平成24年度は一般職職員の退職者減による退職手当の減や議員共済負担金の減により前年度に比べ1.7ポイント好転した。

物件費の分析欄

物件費にかかる経常収支比率は、類似団体平均と同水準を維持しているとろです。平成23年度と比較すると1.5ポイント悪化しております。主な要因としては、小学校給食調理業務や法定予防接種など委託料が増加したことや平成24年9月から中学校給食事業を開始したことによるものです。引き続き経常経費の削減が必要と考える。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は9.1%と前年度とほぼ同水準を維持しているが、類似団体平均と比較すると高い数値で推移している。主な要因としては、年々増加傾向にある更生医療費や障がい者福祉サービス費によるものである。扶助費は容易に圧縮することができないことから、福祉施策全体の見直しにより、増え続ける扶助費を抑える必要があると考える。

その他の分析欄

その他経費の経常収支比率は、前年度に比べ1.3ポイント悪化しており、過去5年間で最低の数値となっている。主な要因としては、繰出金の増加によるもだが、その中でも公共下水道事業進捗による公債費増加に対する基準内繰出の増加によるものである。今後も、介護保険、後期高齢者医療、公共下水道に対する繰出しは年々増加することが見込まれることから、将来負担を見据えた計画的な事業実施が求められる。

補助費等の分析欄

補助費等にかかる経常収支比率は、類似団体平均を大きく上回っているが、要因としては、ごみ・し尿処理事業や消防事業などを、遠賀郡・中間市で構成する一部事務組合である遠賀・中間地域広域行政事務組合で行っていることによるものである。平成23年度と比較すると1.4ポイント悪化しており、要因としては遠賀中間一部事務組合における施設整備に対する公債費の負担増や保育所広域入所運営負担金や私立幼稚園就園奨励補助金の増による。今後も消防庁舎や火葬施設の建て替えに伴う公債費による一組負担金増が予想される。

公債費の分析欄

地方債残高は、平成16年度ピークに毎年度着実に減少しており、公債費においても類似団体よりも低い水準を維持している。しかし、今後も小中学校のエアコン設置や大規模改造工事、公共施設の改修など投資的事業に対する起債の借入増加が想定されるため、投資的事業の採択は十分精査し、国・県補助金を活用することで新規借り入れを圧縮し、将来世代への負担を極力抑える財政運営に努める。

公債費以外の分析欄

公債費を除く経常収支比率については、前年度から2.6ポイント悪化している。主な要因は、歳入における経常一般財源である地方税が1億9,300万円、普通交付税が1億3,600万円の減額となるなど、経常一般財源総額で約3億8,700万円の減額となったことによるもである。また、歳出における経常一般財源は物件費・補助費等・繰出金は増額となっているが、人件費・維持管理費・扶助費は減額となっており、全体では1億5,900万円ほどの減となっている状況であります。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

平成18年度からの行財政改革緊急行動計画により、総人件費・定員適正化、補助金の見直しなどにより経常経費の削減を行ってきたところであり、基金残高および実質収支比率についても好転してきたところであるが、平成24年度については、北九州市との水道事業統合に伴い、当町の水道事業における地方債の繰上償還や水道統合に伴う経費の財源として、財政調整基金を7億8,000万円取り崩したことや地方税が1億9,319万円の減、地方交付税が1億3,644万円の減など歳入が大幅に減となったことで、実質単年度収支も-4億5,513万円、-8.11%となったところである。今後も引き続き、歳入確保に努めるとともに、経常経緯費に削減による安定的な行財政運営に努める必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

平成24年度においても普通会計および公営事業会計、公営企業会計すべての会計において赤字は発生していないため、連結赤字比率は発生していない。平成24年度においては黒字額が大幅に増加しているが、財政調整基金の取崩しによるものである。水道事業会計の黒字額が大幅に増加している要因としては、北九州市との水道事業統合に伴う経費について、財政調整基金を取崩し一般会計から水道事業会計に水道事業出資金を支出したことによるものである。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

公共下水道事業の進捗に伴い新発債は増加傾向にあり、公共下水道事業会計への元利償還に対する繰入金は今後も増加が見込まれる。また一部事務組合に対する負担金は、し尿処理施設分の償還が一部終了したことにより23年度以降減少したが、今後は消防庁舎建替並びに火葬施設建替による償還がはじまることで負担金の増が見込まれる。また、一般会計債における臨時財政対策債の割合は58.1%占める状況であり、算入公債費については今後も増額を見込んでいる。近年交付税措置等のない起債は極力借り入れを行わないようにし、計画的な借り入れを行ってきたため実質公債費比率は年々改善してきており、今年度については1.0ポイントの改善となった。今後も将来負担を鑑み計画的な借り入れを行っていくように努める。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担額は組合等負担額見込額が消防庁舎建替や火葬施設建替事業に伴う起債により1億8,400万円の増となっているが、一般会計等に係る地方債の現在高などが減少しているため、全体では3千7百万円の減となっている。しかし、北九州市との水道事業統合に伴い、当町の水道事業における地方債の繰上償還などを行うための財源として、財政調整基金や減債基金を取り崩したことにより充当可能基金が7億5,800万円ほど減少するなど、充当可能財源全体では9億1000万円ほど減少しており、将来負担比率の分子は前年度に比べ8億7,200万円の増額となっている。そのため将来負担比率は17.6ポイント悪化しており、計画的な財政運営による将来負担の緩和に努める必要がある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,