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地方財政ダッシュボード

福岡県豊前市の財政状況(2010年度)

🏠豊前市

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

○財政力指数[0.49]類似団体平均を上回っているが、ここ数年、大きな増減はなく推移している。景気の回復は足踏み状態にあり、雇用も依然厳しい状況にあるものの、今後も九州北部地域に集積の進む自動車関連企業の誘致など地域産業の活性化を図ることで、雇用機会の創出、活力あるまちづくりを展開しながら財政力の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

○経常収支比率[89.1%]前年度比5.2ポイント改善したものの、類似団体平均を2.3ポイント上回っている。改善した主な要因は、①普通交付税の増加②臨時財政対策債の増加③定年退職者の減少による人件費の減少が挙げられる。「豊前市行財政改革推進プラン」に基づき、人件費の削減等行財政改革を進めるとともに、市税滞納者に対する個別徴収及び法的措置に基づく滞納整理の強化、口座振替の推進等による税収確保や未利用財産の売却に努め財政の健全化を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

○人口1人当たり人件費・物件費等決算額[104,576円]ゴミ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることもあり類似団体平均を下回っているが、今後も、各種手当の見直しや給与・定員の適正化に取り組むことにより人件費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

○ラスパイレス指数[99.9]類似団体平均を上回っている。今後も年次別の定員適正化計画を策定し、定員管理の適正化に取り組む。また、国・類似団体の動向を踏まえ、適正な給与制度・運用となるよう努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

○人口1,000人当たり職員数[7.19人]過去からの新規採用抑制により類似団体平均を2.34人下回っている。「職員数を215人体制とする」目標を設定し、今後も定員管理の適正化に取り組む。

実質公債費比率の分析欄

○実質公債費比率[14.1%]類似団体平均を下回っているものの、高水準で推移している。準元利償還金(主に下水道事業)の増加及び経済対策等により実施した事業の元利償還金が多額であることが原因の1つと考えられる。今後、元利償還金がピークを過ぎたことから、実質公債費比率は低下していく見込ではあるが、財政計画に基づき新規地方債の発行抑制や繰上償還を行うなど、さらなる健全化に努める。f

将来負担比率の分析欄

○将来負担比率[99.4%]類似団体平均を下回っており、前年度と比較すると17.9ポイント改善している。これは、①地方債現在高が借入額の抑制により減少した②ゴミ処理施設、広域圏事務組合等への組合等負担等見込額が減少した③公営企業債等繰入見込額が減少したことによるものと考えられる。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較すると、人件費に係る経常収支比率は低くなっている。これは、ゴミ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っており、その人件費についても負担金として支出しているためである。また、調整手当・特殊勤務手当の廃止、大幅な人員削減を行ったこともその一因となっている。また、前年度比3.9ポイントの低下した要因は、職員数の減少(-14名)と退職手当の減少によるものである。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較するとほぼ同水準である。また前年度比0.4%増加している。これは、物品のリース契約の増加に伴い使用料及び賃借料が増加しているためである。今後も事務的経費の見直しによる経費削減に努める。

扶助費の分析欄

類似団体平均と比較すると、扶助費に係る経常収支比率は高くなっており、かつ上昇傾向にある。要因として、私立保育園の比率が高いため、児童福祉費に係る数値が高くなっているためである。また、生活保護者数の増加(保護率平成219.5‰→平成2210.3‰)や医療費の増加により生活保護費が膨らんでいることである。他法他施策の検討を進めていくことで生活保護費の抑制に努める。

その他の分析欄

その他11.9%の内訳は、維持補修費1.1%及び繰出金10.8%である。繰出金は、前年度比減少しているものの、維持補修費が0.5ポイントの増加である。その主な原因は、道路施設及び学校施設の老朽化に伴う補修費の増加である。

補助費等の分析欄

類似団体平均と比較すると、補助費等に係る経常収支比率は高くなっている。これは、①ゴミ処理業務や消防業務等を一部事務組合で行っており、その負担金が多額になっている②下水道事業に対する繰出金が多額になっていることが原因である。今後は一部事務組合に対して行財政運営の改善を求め、各構成団体と協議しながら負担金の削減について推進する。また、各公営企業会計の健全な経営に向けた取り組みを推進し、繰出金の抑制に努める。

公債費の分析欄

類似団体平均と比較すると、公債費に係る経常収支比率は低くなっている。これは、①近年地方債の新規発行を伴う普通建設事業を抑制した②地方債残高を確実に減らしていくために、地方債発行額を元金償還額の範囲内に抑えた③公的資金補償金免除繰上償還を実施したことによるものである。今後もこの方針を堅持しつつ、地方債残高の縮減に努める。

公債費以外の分析欄

類似団体平均と比較すると、5.9ポイント上回っている。その主な原因は補助費等と扶助費で、類似団体の数値をそれぞれ5.6ポイントと3.3ポイント上回っていることである。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

財政調整基金残高は、平成19年度から増加傾向にあり平成22年度末において約12億円となっている。実質収支額は、黒字が継続している状況である。実質単年度収支は、平成18年度は退職手当の増加や地方交付税及び国庫支出金の減少により赤字となったが、平成19年度以降は黒字が継続している状況である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

住宅新築資金等貸付事業特別会計が赤字となっているものの、国民健康保険事業特別会計をはじめその他の会計が黒字であるため、連結実質赤字比率は発生していない。今後、住宅新築資金等貸付事業特別会計の赤字額は減少していくと推測されるものの、償還推進の適正化に努め、その縮減を図る。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

いわゆるバブル崩壊後の景気刺激策による地方債の元利償還金が、減少傾向にあるものの依然として高止まりしており14%を超過する要因となっている。平成14年度をピークに地方債残高は減少している。一方、算入公債費等は、増加傾向にあるため、今後、実質公債費比率は低下していくことが予想される。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

前年度と比較すると17.9ポイント改善している。その要因として、①「一般会計等に係る地方債の現在高」、「債務負担行為に基づく支出予定額」、「公営企業債等繰入見込額」、「組合等負担等見込額」及び「退職手当負担見込額」がいずれも前年度と比較し減少している。②「充当可能基金」及び「基準財政需要額算入見込額」が前年度と比較し増加していることが挙げられる。今後ともこの傾向が継続できるよう努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,