事業・施設概要
| 都道府県 | 愛媛県 | 経営主体 | 西条市 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A4 | 行政区域内人口 | 103,972人 |
| 現在給水人口 | 50,163人 | 給水区域面積 | 10,561ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
水道料金について、令和4年4月使用分より平均改定率1.1%の値上げを行っているが、前年度に引き続き、①経常収支比率及び⑤料金回収率は低下した。これは、給水人口の減少などによる有収水量の減少によるものである。この率の低下は注視する必要があるが、現状としてはいずれも100%以上で類似団体平均値を上回っており、料金収入で費用を賄うことができている状況である。⑥給水原価については、国の激変緩和策による負担軽減などにより費用は減少したものの、有収水量が減少したため、前年比で増加しているが、類似団体と比べて低い水準で推移している。これは、良質な地下水が豊富な当市の特徴である。③流動比率については、類似団体平均値を下回っているが、100%を大きく上回っており、短期的な支払能力に問題はない。近年の流動比率の低下は、④企業債残高対給水収益比率を改善するための財源見直しの取組によるものである。⑦施設利用率については、類似団体と比較して低くなっている。今後、大幅な低下が見られるようであれば、ダウンサイジング等も含めて検討する必要がある。⑧有収率については、改善しつつあるが、未だ類似団体と比べて低いため、今後も引き続き漏水調査を行うなどして原因を特定し、改善する必要がある。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率については、類似団体と同程度の水準にあり、平均値の傾向と同様に今後も上昇していくことが見込まれている。②管路経年化率については、類似団体の率が高まったことにより同水準となった。当市の管路経年化は今後も上昇していくことが見込まれている(※)が、③管路更新率は、類似団体に比べて低いという現状がある。創設期・拡張期に布設された管路が耐用年数を迎えていく中で、効率的な施設利用のためにも、中長期的な視点で計画的に更新等を行うことが求められる。※逓増していた経年化率が令和3年度に減少しているのは、令和3年度に統合した簡易水道及び専用水道の大半が比較的新しく創設された事業であり、耐用年数を迎えていない管路が多いためである。
全体総括
西条市では、令和3年度の上水道及び簡易水道等の事業統合をはじめとするさまざまな経営基盤強化の取組を行ってきた。しかし、近年の物価高騰の影響により、使用者の節水意識が高まったことなどから、料金収入の減少が見られている。費用については、令和5年度は国の政策などにより減少したものの、次年度以降は負担緩和策の終了と継続すると見られる物価上昇が水道事業に大きな影響を与えることが想定され、大変厳しい経営環境に置かれている。当市は良質な地下水が豊富であるがゆえに普及率が低く、効率性に欠ける部分がある。また、年々老朽化の進む施設について、計画的に耐震化を含めた更新を行っていく必要がある。今後も使用者に安心・安全な水道水を供給するため、経済状況を注視しつつ、適切な料金改定や経費削減などの安定経営のための取組を続けていく。
経営状況
収支構造
総額10.0億円
総額9.0億円