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地方財政ダッシュボード

岡山県西粟倉村の財政状況(2022年度)

🏠西粟倉村

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2022年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数については、経済基盤が弱い本村は税収が乏しく、類似団体平均を下回る。現在は、林業を基軸とした農林業だけでなくローカルベンチャーの育成推進などに力を入れており、地域おこし協力隊制度等を全国的に見ても最上位に位置する程最大限に活用し、Iターン者や交流人口の増加に努め地域資源再生と産業振興を並行して進めている。交付金事業等を積極的に活用し苦しい財政状況下でも周りに取り残されないだけでなく先取りした住民サービスを提供できるよう努めている。今後も、先進的な取り組みやSDGs・ESDの取組等を軸にふるさと納税のような地域資源を活かすことで財源を確保出来る事業を活用し財源を獲得しつつ、既存の収入源の増収をも目指している。

経常収支比率の分析欄

平成30年度から令和2年度にかけては減少している。これは平成29年度から4か年計画で庁舎等の基幹施設の建設を行っており基幹施設の建設にかかる償還が始まったものの2カ年に渡る施工により借入時期が先送りになると共に普通交付税等の収入が算出基準の増により増額されたことが重なったことが要因である。主たる建設事業が完了=高額な償還が始まったことから令和2年度から令和3年度にかけては経常収支比率が増加している。基幹施設建設事業については令和3年度まで=令和4年度がピークとなるが脱炭素関連事業などの建設事業の計画から令和7年度までは公債費が増加の傾向にある。また公債費の増に加え、物価高騰による燃料費等の増加により施設管理に要する費用も増加していることから令和4年度は大幅な増となった。会計年度任用職員の処遇改善も伴い令和5年度においても増加は免れない。引き続きランニングの経費の削減および基金を活用したに努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費及び物件費の割合は、類似団体に比べ高い水準にある。小規模自治体では、どうしても人件費の割合は高くなりがちで、若年層が少ないことからも人件費が多くなっていることに加え、数年後の大量退職を控えていることや再任用等の活用で業務面でも人件費面でも若干抑えられているもののやはり若年層に比べ人件費は嵩む現実もあり今後も増加の傾向にある。業務が過多にわたる現状においては事業を取捨選択し削減しながらでなければ財政状況は悪化する一方であるが住民サービスに欠かせない部分は費用が生じるのが現状である。物件費については、地域おこし協力隊制度を活用し、年々取組を強化し隊員数も増加していることから委託料が増加している。また、感染症対策などのリスク管理に対する費用が増加しており、今後補助金や交付金などが削減される中で予防による安全を担保しつつ経費の節減に努め物件費の引き下げに努めていく必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数(国との比較)は、令和3年度までは全国市町村平均並びに類似団体平均を下回っていたが、令和4年度においても特段給与水準を高めた訳ではないが結果として国の水準に近しいものとなった。令和4年度指数については、上記のことから改めて内容の確認を行う必要があるが引き続き適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たり職員数は、類似団体平均を上回っている。西粟倉村では「百年の森林づくり事業」を主体として、環境モデル都市・バイオマス産業都市・SDGs未来都市の指定を受けて、地域経済を活性化すべく事業を実施している。年々職員に求められる能力は多岐にわたりまた水準が向上しており、一人一人が様々なサービスの提供に資する状況である。そのため、すべてのサービスに職員の手が行き届いているかというとそうではないのが現状である。サービスの質を落とさないためには一部の事業およびサービスのスクラップをご理解いただくか、職員を増加させる他ない。最低でも現状を維持し続けるべきであると考える。

実質公債費比率の分析欄

平成29年度からの基幹施設建設に向け、これまで起債の借入の抑制や繰上償還を行うなど地方債残高を減らし準備をしてきた。当該事業の過渡期を迎え一時的に借入額、年間返済額が上昇し、実質公債費比率も増加し始めた。積立を行ってきた公共施設等整備基金および減債基金を活用するなど計画的な運用を行っているものの令和5年度までは基幹施設建設による公債費率の増は想定できるうえに脱炭素関連の建設費等から令和7年度までは増加の傾向にあるが、以降は起債借入額を調整し計画的な財政運営に徹することで増加は抑えられるものであると考える。

将来負担比率の分析欄

平成30年度までは将来負担額に対して充当可能財源等が大きく将来負担比率は負数となっていたが、平成29年度より行っている基幹施設整備により平成30年度に基幹施設整備にかかる地方債の借入れを行ったことにより地方債残高が大幅に増加しており令和元年からは正数に転じた。令和元年から令和2年に比率が下がった要因としては普通交付税のうち地域社会再生事業費が新たに算定されるようになったことに加え上記地方債の償還費が増加したことから将来負担が大きく減少した。しかしながら、令和2年度から令和3年度にかけては基幹施設の建設改良による基金の減、またその償還にかかる基金の減、借入による地方債現在高の増により将来負担率は大きく増加した。令和3年度から令和4年度にかけては財政調整基金・財政調整基金(小水力)などの積立金に加え、むらづくり基金は積極的に取崩し事業充当とするものの寄附金を維持できていること等から基金残高が微増し将来負担の減につながっている。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費の分析欄

小規模自治体ではどうしても人件費の割合が高くなりがちであり、類似団体との比較では、全国平均から比べ割合は高い傾向にある。今後、定年による退職の予定はあり人件費の水準は下がる傾向にあるが人員不足という現状から再任用の活用も考えられる。事務的には改善が見込まれるものの人件費的には若年層に比べ嵩むためより効果的な活用が求められる。今後も新規事業の増加が見込まれるため財政運営適正化計画と照らし合わせながら事業調整または人員確保に努めたい。

物件費の分析欄

平成30年度以降は類似団体に近づいている。SDGs関連事業や地域おこし協力隊制度を活用した事業、百年の森林構想推進事業等の農林振興事業に対する委託や観光施設の管理委託、再生可能エネルギーを活用した熱供給による公共施設管理費が事業を推進するとともに物件費として増加している。その中でもふるさと納税事業については寄附額の半分以内が経費となるため寄附が増加するとともに経費も増加する。財源が見込める事業であるが物件費としては増加することになる。物価高騰のあおりを受けたものの再生可能エネルギー利用施設の増加により電気代は抑えられたり地域内での資源・人材の循環かつ環境政策により効果的に機能した部分もある。一方で、今後電気市場の状況によってはかえって維持管理費が増加することも考えられる。引き続き財政運営適正化計画により管理費などの経費削減やより効率的な脱炭素施策により施策の充実と物件費の抑制の両立を目指す。

扶助費の分析欄

令和元年度には類似団体平均同等であったが、以降から類似団体よりも低くなっている状態である。生活保護の扶助の抑制のため、就労支援等を行っている結果が現れている。

その他の分析欄

物件費や普通建設費公債費等が支出の大部分を占め抑えようがない部分があるため、その分その他の経費については極力抑える方針としており、その結果、類似団体に比べ抑制できている。

補助費等の分析欄

地方創生関連施策において補助費が増加しているものの、給付金給付事業等の義務的支出に留め、他サービスを充実させることに注力しているため類似団体と比較し補助費の抑制を継続できていると推測する。引き続き適材適所による施策対応により補助費等の抑制に努める。

公債費の分析欄

平成29年度からの基幹施設建設に向け、これまで起債の借入の抑制や繰上償還を行うなど地方債残高を減らし準備をしてきた。当該事業により一時的に借入額、年間償還額が上昇し、積立を行ってきた公共施設等整備基金および減債基金を活用するなど計画的な運用を行っているものの令和5年度までは基幹施設建設による公債費率の増は想定できるうえに脱炭素関連の建設費等から令和7年度までは増加の傾向にあることから、以降は起債借入額を調整し計画的な財政運営に徹することで増加は抑えられるものであると考える。

公債費以外の分析欄

基幹施設整備にかかる地方債の償還発生等から全体的に当該事業以外部分の経費を抑制することで全体の事業費をコントロールした。前年度より微増しているものの前年度以前と比較し抑えられている。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

人口が5,000人未満という類型区分の中の1,400人相当の本村は、類似団体と比べコストが高くなる傾向にある。総務費については、地方創生推進関連事業により類似団体より高額となっている。民生費については国保事業・国保施設事業・介護サービス事業への繰出金が高額となっている。衛生費については令和2年度から令和3年度にかけては新型コロナウイルス対策関連によるものが大きく減少した。令和3年度から令和4年度にかけては脱炭素関連事業により上昇している。事業完了の令和8年度までは継続的な支出が見込まれる。商工費については観光施設の建設改良事業により令和2年度から令和3年度にかけては大幅な増となっている。主たる部分は令和4年度から令和5年度へ繰越したことから大幅な減となっている。令和5年度の大幅な増が見込まれる。公債費については、基幹施設整備事業・観光施設整備事業の借入の大きな事業の償還が始まったことにより増加している。今後も令和8年度までは事業計画上大幅に上昇する見込みである。以降は事業抑制により減少する計画としている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

今後控える退職に備えた職員の補充、新人採用の一方で再任用の活用、加えて会計年度任用職員の処遇改善等により人件費が増となっている。人件費については会計年度任用職員の処遇改善により令和6年度までは大きく上昇の見込みである。物件費においては地域おこし協力隊関連の委託費により大きく増額となっている。令和6年度には運用変更により委託費から補助費に変更となることから事業費が大きく変動することが予想される。普通建設事業費(うち新規整備)については基幹施設の整備を行い、令和3年度で完了となったため令和4年度には基幹施設の整備のピークである令和元年度からは大きく減少した値となった。普通建設事業費(うち更新整備)については令和3年度には脱炭素関連事業や観光施設建設改良事業により大幅増となっているが、令和4年度は令和5年度へと繰越したことから事業費が大きく減少となった。その分令和5年度の大幅な増が見込まれる。その他、村道橋梁等のライフサイクルコスト削減のための令和5年ン度インフラ整備は今後も引き続き必要となることから継続的な更新整備費は見込まれる。公債費については、基幹施設整備に資する償還により令和5年度までは増加し、さらに脱炭素関連事業・観光施設整備事業等により令和8年度までは増加する見込みであるが以降は事業調整により抑えられるものとなっている。全体的に類似団体に比べコストが高くなっているが、人口が5,000人未満という類型区分の中の1,400人相当の本村において、費用の多少の増減でも一人当たりに対するコストへの影響は大きいものとなる。したがって類似団体内において基幹施設整備・コロナ対策・地方創生推進関連事業・SDGs関連事業・脱炭素および再生可能エネルギー事業等率先して事業展開している本村においては住民一人当たりのコストが全体的に高い傾向となる。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

単年度収支は令和3年度までは横ばいとなっていたものの令和4年度は微増となった。実質収支は令和3年度・令和4年度ともに大きく増加している。予算の見込みが甘く基金に積むことなく繰越することとなった。令和4年度に基金に積立てることで財政調整基金の残高を保っている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

令和元年度から特別会計は黒字のほぼ横ばいとなっている。一般会計については予算の見込みが甘く基金への積み残しが発生したことにより一時的に大きく黒字となった。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

平成29年度からの基幹施設建設に向け、これまで起債の借入の抑制や繰上償還を行うなど地方債残高を減らし準備をしてきた。償還が始まる令和2年度から一時的に借入額、年間返済額が上昇し、実質公債費比率も増加が見込まれるが、これに向け積立を行ってきた公共施設等整備基金を活用するなど計画的な管理に努める。償還の発生にともない算入公債費も増額となっている。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

平成29年度から基幹施設建設に向け、これまで起債の借入の抑制や繰上償還を行うなど地方債残高を減らし準備をしてきた。当該事業および脱炭素関連事業、観光施設建設改良事業により地方債残高は令和7年度までは一時的に増加するが、一方で充当可能財源のうち、ふるさと納税事業の推進により財源が増加したことにより将来負担比率を若干抑えつつあるが、令和7年度までの地方債の増には及ばないことは想定している。引き続き財源の確保に力を入れるとともに当該財源に頼らない財政運営を目指し計画を見直していく。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金全体

(増減理由)・借入誤りによる強制繰上償還に伴う減債基金の取り崩しや基幹システム整備に伴う特定目的金は取り崩しはあったが、繰越金の増による積立その他の歳出抑制とふるさと納税等による財源確保の努力により、全体額は増となった。(今後の方針)・観光施設建設改良事業や地方創生関連事業、脱炭素関連事業等の先進的な事業においては特に企業版ふるさと納税の活用を推進していく。・一方で、ふるさと納税に頼らない財政運営にも努める。

財政調整基金

(増減理由)・予算の見込みが甘く積立漏れが発生したことにより繰越金が大幅に増となった。繰越金の半分以上を積立した。(今後の方針)・経常収支比率の増加が見込まれるため適切に取り崩しつつも経費を切り詰めて最低でも現状を維持できるよう積み立てを行っていく。

減債基金

(増減理由)・借入誤りによる強制繰上償還に伴う取り崩し。(今後の方針)・令和7年度までは高額な償還に対する取崩が見込まれるため、適宜、積立・取崩を行い健全な財政運営を目指す。

その他特定目的基金

(基金の使途)・公共施設整備基金:公共施設の整備を目的・むらづくり基金:ふるさと納税の寄付者から寄附金を社会投資の資金として受け入れると同時に、寄附者の公共サービスに対するニーズを具体化することにより、寄附を通じた住民参加型の地方自治を実現すると共に個性あるむらづくりに資するため・財政調整基金(小水力):小水力発電施設の整備を目的・観光施設等整備事業基金:観光施設及び設備の開発並びに老朽化に備える・公有財産取得基金:公有財産の取得を目的(増減理由)・公共施設整備基金:基幹システム整備に対する取崩による減・むらづくり基金:ふるさと納税による寄附金の充当事業(取崩事業)の増による基金の減・財政調整基金(小水力):小水力発電による売電収入の増・公有財産取得基金:令和5年度以降の取得に備えた増・観光施設等整備事業基金:観光施設改良事業のための取崩による減。(今後の方針)・財政調整基金と減債基金、その他特定目的基金との関連について改めて精査し財政健全化に向けて計画的に基金活用を行えるよう計画を再編する。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還比率の分析欄

経常的な歳入および充当可能財源が大きく増加することない一方で、基幹施設の更新に伴う債務の増により、平成30年度以降償還比率が高くなっている。施設更新および大型の投資的事業が完了し償還が開始する令和7年度までは大きく減少しない見込みであるが、以降は減少していく計画である。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率、実質公債費比率とも増加傾向にある。これは、近年行われている基幹施設建設の借入・償還額の増によるものが大きな要因となっている。この建設事業の完了に伴って比率減少していく見込みである。

施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,