事業・施設概要
| 都道府県 | 島根県 | 経営主体 | 江津市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 特定環境保全公共下水道 |
| 会計適用区分 | 法非適用 | 類似団体区分 | D2 |
| 行政区域内人口 | 22,312人 | 現在処理区域内人口 | 674人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 519人 | 現在処理区域面積 | 31ha |
| 晴天時現在処理能力 | 750m³/日 | 下水管布設延長 | 9km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率は、100%となり前年比3.69%の増となった。要因は、総収益は使用料収入は微増したが、一般会計繰入金が4,711千円の減などにより5,693千円の減少となったが、総費用も経営の見直しにより、人件費が6,965千円減、維持管理経費1,636千円の減などにより9,277千円減少したことで比率が改善した。近年の平均は約102%であり、しばらくはこの水準で推移していくと予想される。④企業債残高対事業規模比率については、企業債の全額を一般会計から繰入しているため数値は0である。⑤経費回収率は、使用料は微増だったが、経営の見直しにより汚水処理費が減少したため回収率が17.13%は上がった。⑥汚水処理原価は経営の見直しにより汚水処理費が減少したため対前年比で140.65円減少しているが、類似団体の平均値と比較すると134.65円コストに差がある。今後も、施設維持費のうち機械設備の修繕費が増額傾向にある上、有収水量は人口減による使用量の減少傾向にあることから減少はあまり見込まれない。⑦施設利用率は日平均処理水量で見ると依然低い状況にある。区域内にある大規模集客施設のしまね海洋館アクアスの利用率が大きく影響しているが人口減少の影響もある。⑧水洗化率は、処理区域内人口が減少したことによる比率の増加が要因で、接続率が上昇しているわけではない。今後は、維持管理費の削減を図り、施設修繕等の財源確保のための料金改定を検討する必要がある。
老朽化の状況について
本市は地方公営企業法非適用につき、会計上の固定資産の減価償却を行っていないため、有形固定資産減価償却率の数値は出ていないが、実質は減価償却を行っており、この数値は法適用後に年々上昇していくと推測される。また、管路が比較的新しいため、老朽管に到達している管路がなく、更新等を行っていないため、管渠改善率の数値は出ていない。当施設は、H17に供用開始したが、処理場及び中継ポンプ場における機械及び装置は年々老朽化し、法定耐用年数をすでに超えたもの及び法定耐用年数に近づいている資産がある。今後必要となるストックマネジメントに係る計画の策定等の中で、より良い将来経営にむけた管渠・処理場の老朽化対策を図っていく必要がある。
全体総括
特定環境公共下水道事業は波子処理区の1処理区で、処理区域内における使用は、主にしまね海洋館アクアスを中心とした事業所の使用料が大きな収入源である。このことが毎年度の経費回収率や汚水処理原価の変動に大きく影響している。R3もコロナ禍の影響によりアクアスの使用水量がピーク時よりも減少しており、使用料収入が微増したものの少なかった。恒常的な維持管理費に対して、処理区域内の人口は減少の一途となり、料金改定による使用料収入増以外、急激な収入増は見込めない状況にある。よって、収支の均衡を保つために一般会計からの繰入金に依存しており、その経営体質は地方公営企業法を適用後も変わらないと予想される。今後も処理区域内の人口減少による使用料収入の減少が見込まれ、厳しい経営が続くが、引き続き接続率の向上やコスト節減に努める必要がある。また、この施設経営に企業会計方式を早期に導入して、さらなる経営の効率化と改善を図っていく。
経営状況
収支構造
総額7,008.5万円
総額3,288.8万円