事業・施設概要
| 都道府県 | 島根県 | 経営主体 | 安来市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 電気事業 | 会計適用区分 | 法非適用 |
| 類似団体区分 | 最大出力 | 294kW | |
| 年間発電電力量 | 723MWh | 水力発電最大出力 | 294kW |
| 太陽光発電最大出力 | 0kW | 風力発電最大出力 | 0kW |
| ごみ発電最大出力 | 0kW |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の状況について
本市の電気事業は、昭和29年から稼働する布部発電所(225kW)と、昭和34年から稼働する伯太発電所(95kW)の2つの小水力発電所経営によるものである。平成26年度から公営企業会計(法非適用)による会計処理を行っている。伯太発電所は、固定価格買取制度(FIT)の適用となるようリプレース工事を行い、平成28年3月からFIT認定設備として運転している。布部発電所については、既存設備でありながら、令和2年4月から令和4年度末までFIT単価が適用されることとなった(いわゆるFIT単純移行)。その結果、多くの余剰が生じ、令和2年度から一般会計への繰出しを行ってきたが、令和5年1月に機器の故障により運転を停止し、同年12月よりリプレース工事を行っている。令和5年度の経営状況については、布部発電所のリプレース工事により売電収入が丸一年入らなかったため、収益的収支比率が105.2%と下落したが、運転停止に伴い営業費用が減少したことにより営業収支比率は微増となっている。一方、供給原価については、年間発電電力量の減少により過去最高だった昨年をさらに上回り36,829.9円となり、平均値も増大した。また、EBITDAについても前年と比べ半減している。これは、布部発電所の運転停止により売電収入が半減したことが主な要因であり一時的なものと考えられるが、引き続き維持管理費の削減等に努めなければならない。
経営のリスクについて
設備利用率について、布部発電所の老朽化により近年は減少傾向にあったが、令和5年度は、布部発電所が運転を停止したことから28%まで落ち込んだ。今後、布部発電所の再稼働までは伯太発電所のみの稼働となるため、伯太発電所の日常点検に気を配り、設備利用率の悪化を抑制しなければならない。修繕費比率については、修繕に要した金額は令和4年度より減少しているが、布部発電所の運転停止により営業費用が半減したため微増している。企業債残高対料金収入比率は、布部発電所の運転停止により売電収入が減少し、リプレース工事の開始により新たに起債を借り入れたため、令和4年度より上昇している。工事が完了する令和7年度までは毎年借り入れる予定であり、さらに比率が上昇する見込みである。
全体総括
布部発電所が3年間FIT適用となったことで令和2年度から4年度は収支に余裕が生じ、一般会計への繰り出しを行ってきた。しかし、令和5年度から7年度までは布部発電所改修事業に係る起債を予定しており、事業実施期間中は赤字となる見込みである。また、伯太発電所についても、FITリプレースから8年が過ぎ、修繕料など今後予期せぬ支出の発生が考えられる。布部発電所の改修工事期間が当初予定より伸びていることから、令和2年度末に策定した経営戦略の改定を視野に入れながら、稼働中の伯太発電所の安定した経営と布部発電所の効果的な改修事業を進めていきたい。
経営状況
収支構造
総額2,801.2万円
総額750.7万円