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経常収支比率累積欠損金比率流動比率企業債残高対給水収益比率料金回収率給水原価施設利用率有収率 |
経営の健全性・効率性について〇経常収支比率は100%を超えており、健全状態と言える。前年度と比較し水準が下がっているのは費用の増によるものである。また、現金収入を伴わない収入が全体の約19%となっており、今後も資金の確保には留意が必要である。〇欠損金はない。〇流動比率は、100%を超えており、短期債務に対する支払い能力は健全な状態を維持している。今後も更新事業を実施していく中、資金の流動性については注視する必要がある。〇企業債残高対給水収益比率は、令和4年度の浄水場整備に多額の借入を行ったため大幅に上昇し、平均よりも高い値を示している。今後も更新、耐震化事業等により、さらなる比率の上昇が見込まれることから注視する必要がある。〇料金回収率は、100%を超えており、健全と言える。前年度より値が下降しているのは、原価が上がったことが要因である。今後は減価償却費等の増加により、原価の上昇が見込まれる。〇給水原価は、高額な長期前受金戻入が抑制しているにも関わらず高い水準となっている。これは、動力費や除却費が高額になったことが要因である。〇施設利用率は、平均より低い水準を示しており、今後、施設能力の最適化が必要となっている。〇有収率は、漏水や工事に伴う管洗浄より前年に比べ悪化したが、類似団体平均以上の水準を示している。また、老朽管更新事業により改善傾向にある。 |
有形固定資産減価償却率管路経年化率管路更新率 |
老朽化の状況について〇有形固定資産減価償却率は、平均と比べ低い水準となっている。これは、令和4年度において浄水場を新設したことが要因である。今後は、配水池等の建築物が未更新であるため、未更新管路と合わせ、更新・耐震化計画に基づき、計画的に更新事業を進めていく。〇経年化率については、平均と同程度の水準を示しており、現在実施中の更新事業が完了すれば大幅に改善する見込みである。〇更新率は前年度、平均と比較しても低い水準を示している。これは、令和4年度に実施した浄水場建設工事が高額であったため、前年度に比べ管路更新事業を抑制したことが要因である。今後も計画的な更新を進めていく。 |
全体総括近年の社会情勢として人口減少、大口企業の撤退により有収水量が減少傾向となっており、また、高度経済成長期に急速に普及した資産が耐用年数を迎え、計画的に更新を行う必要性がある。そのような状況下において、施設更新を行い、健全な経営を維持していくうえで、令和3年度に料金改定により財政基盤の強化を図ったところである。今後の水道事業の健全な経営を維持するには、経営の更なる効率化並びに計画的な料金改定や資産の有効活用、留保資金の運用などによる収入の確保が課題となっており、アセットマネジメントに基づく投資の平準化、更新・耐震化計画に基づく計画的な施設更新を行い、経営戦略に基づいた健全な経営が求められている。 |
出典:
経営比較分析表
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