京都府京丹後市：京丹後市立弥栄病院の経営状況（2020年度）

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経営比較分析表（2020年度）

地域において担っている役割

丹後医療圏の中でも京丹後市内を中心に、地域医療を積極的に担当するへき地医療拠点病院として、次の役割を行っている。①二次救急医療機関としての救急患者の受入。②市内唯一で、丹後医療圏のお産施設の堅持。③高齢者の人口割合が高い地域の特色に応える、「長寿医療」の展開。④循環器疾患などの生活習慣病への対応や人工透析の実施。⑤訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなど在宅医療の推進。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

「京丹後市立病院改革プラン【改訂版】で掲げた計画の4年目で質の向上と経営改善に努めた。産科・外科・人工透析の増収による診療収益の改善に加え、新たな繰出基準の創設による一般会計繰出金の増額があり、経常収支比率、医業収支比率に加え、病床利用率も前年値を上回っている。材料費は整形患者層の割合が多く、高額な材料使用や院内処方を行っているため、材料費対医業収益比率は、平均値を上回っている。持続可能な病院経営を確保するため、医師体制の充足に努める一方、経費の削減に努める。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

平成30年の新病棟等病院改築整備の竣工により、有形固定資産減価償却率は平均値を下回っている。一方、改築整備事業の完了により1床当たり有形固定資産は平均値を上回っている。また、器械備品減価償却率は類似病院平均値と同値であり、耐用年数を超過したものが増加傾向にあることから、経営への影響を考慮しながら計画的な機器更新を行っていく予定としている。

全体総括

令和元年度からの診療体制（産科・外科・小児科）の改善により、患者数と診療収入が前年度より増加し、また、新たな繰出基準の創設による一般会計繰入金の増額があり収益は増加した。しかし、コロナの影響による受診控え等の影響により年間を通して患者数も伸び悩み、新棟整備での減価償却費に加え、人件費やコロナ対策に伴う経費の増加で純損益となり累積欠損金比率は増加している。引き続き、常勤医師（内科）の招聘により、入院患者等の確保や手術件数の増加に繋げ収益確保に努めるとともに、費用の抑制にも職員一丸となって取り組むことで収支の改善に努める。

出典：経営比較分析表,

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