愛知県岩倉市:特定環境保全公共下水道の経営状況(2014年度)
愛知県岩倉市が所管する下水道事業「特定環境保全公共下水道」について、2014年度の経営状況と分析コメントを確認できるページです。
収録データの年度
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経営比較分析表(2014年度)
経営の健全性・効率性について
当市の特定環境保全公共下水道事業の経営状況は、④は類似団体と比較して高く、⑤は低く、⑥は高くなっている。④⑤⑥が類似団体より状況が悪くなっている原因は、使用料収入が事業規模に対して少ないためである。使用料収入を分析すると、平成26年度末現在の使用料単価(1㎥の水を流すことで発生する使用料)は91.4円である。これに対し、汚水処理原価(1㎥当たりの汚水処理に要した費用等+管渠の建設時に借りた企業債(借金)の償還費用)は447.4円、そのうち維持管理に要する費用(1㎥あたりの汚水処理に要した費用等)は271.9円で、使用料単価よりもかなり高くなっている。つまり、水を流すことで得られる収益よりも費用のほうが高く、その結果、水が流れれば流れるほど負担が生じているということになる。そして、その差額は一般会計からの繰入金で賄っている。公営企業である下水道事業は、独立採算(自己の収益で費用を賄う)を原則としている。現在は一般会計に不足分を賄ってもらっているが、本来は、「使用料単価=汚水処理原価」でなければならない。汚水処理原価は447.4円とかなり高くなっているが、これは、管渠の建設時に借りた企業債の償還に多額の費用が含まれているためであり、この費用全てを使用料で賄うのは難しいと考えている。しかし、維持管理に要する費用のみでも271.9円となっており、使用料単価と180.5円もの差が生じている。そのため、まずはこの差を無くす必要があるが、現在の見込みでは、平成28年度より維持管理に要する費用が少なくなる予定であることから、この差は少なくなると考えている。また、それ以外にも維持管理費の削減に努めていくが、それでも「使用料単価>維持管理に要する費用」という状況が改善されないのであれば、最終的には使用料の見直しを行っていく必要がある。
老朽化の状況について
当市の特定環境保全公共下水道事業は、地方公営企業法を適用していないため、減価償却の概念がない。そのため、①有形固定資産減価償却率と②管渠老朽化率は値を算出することができず、明確な数値としての老朽化具合は不明である。しかし、特定環境保全公共下水道事業は平成6年度から着手しており、現在事業開始から20年程度しか経過していないことから、老朽化は比較的進んでいないと思われる。ただし、近年はひび割れ等の不具合も見られており、補修が必要な箇所が増加している。特定環境保全公共下水道は、平成13年度に全ての区域で供用開始していることから、現在は維持管理の時代となっている。今後、管渠の老朽化対策を進めていく必要がある。
全体総括
当市の特定環境保全公共下水道事業の経営状況は、決して良いとは言えない。上記のとおり、使用料単価が低いことで、必要な費用が賄えていないことが大きな要因である。今後の課題は、汚水処理原価のうち維持管理に要する費用を下げること、使用料単価を上げることの2つである。維持管理に要する費用については、水処理を県の浄化センターで行っている関係上、その維持管理費を当市の努力で下げるのは難しい。そのため、維持管理に要する費用を下げるには限界がある。また、使用料単価を上げるには、一人ひとりにより多くの水を流してもらう必要があるが、節水が社会の主流である現代において、水をたくさん流してもらうことはなかなか難しい。やはり、使用料単価を上げるためには、最終的には使用料の見直しを行う必要があると考えざるを得ない。
出典:
経営比較分析表
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よくある質問
このページで何が分かりますか?
特定環境保全公共下水道の2014年度の経営比較分析表、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『経営比較分析表』をもとに構成しています。
自治体本体の財政も見られますか?
ページ上部の岩倉市リンクから、自治体本体の財政状況ページへ移動できます。