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地方財政ダッシュボード

愛知県豊田市の財政状況(2011年度)

🏠豊田市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

依然として企業業績の回復が鈍く地方税の収入が下げ止まりの状況である。平成23年度単年度の財政力指数は数値の悪化が見られ(平成221.185→平成231.103)、-0.082ポイントと微減した。また、3か年平均では類似団体平均を大きく上回るものの、平成21年度から単年度の財政力指数が悪化し、3年連続で数値が悪化している。対前年度に比べ-0.28ポイントと大幅に減少している。景気回復の兆しが弱いため、今後も急激な数値回復が見込めないことから、より一層の歳入確保や短期・中期的な視点に立った財政運営に努め、引き続き財務体質の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、数値の悪化が著しくなった。平成23年度決算においては、対前年度1.5ポイントの若干の悪化が見られ、ここ数年は81%前後で安定している。しかしながら、平成20年度以前のような高水準の数値に回復する兆しは見えてこない。今後も経常一般財源を確保するのに厳しい状況が続くと予想されることから、引き続き財務体質の強化に取り組み、豊田市が目標値としている平成24年度の経常収支比率83.2%を達成できるような財政運営に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たり人件費は75,957円となり、類似団体平均の69,796円を若干上回る程度となった。また、対前年に比べ-323円(平成2276,280円→平成2375,957円)と微減した。一方で、人口1人当たり物件費は、65,428円となり、類似団体平均の43,672円を大きく上回っている。この内、総務費、衛生費、土木費、教育費が類似団体平均より高い傾向にある。また、対前年に比べ+2,690円(平成2262,738円→平成2365,428円)と微増した。引き続き、このような傾向を踏まえ効率的な施設管理と経費削減に取り組んでいく。

ラスパイレス指数の分析欄

給与構造改革による新昇格制度に伴い、給与調整を行った結果、類似団体平均を上回っている。また、平成23年度は特例減額措置を実施した国との比較であるためラスパイレス指数が大きく上昇している。今後は地域の民間企業の給与の状況を踏まえ、給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づき、行政職と技能労務職は段階的な減員、消防職と教育保育職は現場力確保の観点から段階的な増員を行い、職種別にメリハリのある定員管理に努める。職員数トータルでは抑制基調で管理していく。

実質公債費比率の分析欄

平成21年度までは豊田市版プライマリーバランスの黒字化の維持(元金返済額以上の新規地方債の借入をしない)を守った。その結果、全国平均を大幅に上回る2.7%となった。しかしながら、平成22年度から豊田市版プライマリーバランスの黒字化を制限解除しており、今後は数値の悪化が予想される。特に、平成24年度決算から償還が始まるのを皮切りに、数年間は断続的に数値悪化が予想される。

将来負担比率の分析欄

充当可能財源等が将来負担額を上回るため比率はない。しかしながら、平成21年度決算から続く地方税の減収に伴い、数値の悪化が懸念されるため、より一層の財務体質の強化に向けた取組を進めていく必要がある。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、数値の悪化が著しくなった。平成23年度決算においては、対前年度-0.3ポイントと若干の悪化が見られ、全国平均も僅かながら下回っている。今後も経常一般財源を確保するのに厳しい状況が続くと予想されることから、職員の定員適正化計画に基づく適切な定員管理を進めていく必要がある。

物件費の分析欄

平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、数値の悪化が著しくなった。平成23年度決算においては、対前年度-0.2ポイントと若干の悪化が見られ、全国平均も下回っている。物件費が類似団体より低い水準になっているのは、類似団体に比べ公共施設が多く、施設の維持管理費が膨らむためである。今後も、効率的な施設管理と経費削減を進める必要がある。

扶助費の分析欄

平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、数値の悪化が著しくなった。平成23年度決算においては、対前年度-0.3ポイントと若干の悪化が見られるが、類似団体の平均値を大幅に上回っており、比較的安定した数値であると判断できる。しかしながら、今後も経常一般財源を確保するのに厳しい状況が続くと予想されることと、高齢者の割合が増加することにより、扶助費が膨らむ傾向にあると予想される。

その他の分析欄

その他の内訳は、維持補修費と投資及び出資金・貸付金と繰出金である。平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、数値の悪化が著しくなった。平成23年度決算においては、対前年度+0.9ポイントと僅かながら回復が見られ、全国平均や類似団体よりも高い水準である。しかしながら、今後は施設の老朽化に伴い、維持補修費が膨らむことが予想される。社会資本の適切な維持管理に努め、計画的な施設改修が行えるよう、基金等の活用も検討する必要がある。

補助費等の分析欄

平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、数値の悪化が著しくなった。平成23年度決算においては、対前年度-2.1ポイントと悪化が見られ、全国平均も下回っている。また、類似団体よりも低い水準である。補助費等が全国平均より低い水準になっているのは、民生関係、商工関係、教育関係をはじめとした補助金交付を市単独で行っているためである。今後も、補助金の見直しや適正化を図り、公平な補助制度を保つ必要がある。

公債費の分析欄

平成23年度決算においては、対前年度+0.5ポイントと若干の回復が見られ、全国平均値も8.3ポイントと大きく上回っている。これは、平成21年度決算までは豊田市版プライマリーバランスの黒字化の維持(元金返済額以上の新規地方債の借入をしない)を守り、公債費の抑制を図ってきた結果である。しかしながら、平成22年度から豊田市版プライマリーバランスの黒字化を制限解除しており、今後は数値の悪化が予想される。特に、平成24年度決算から償還が始まるのを皮切りに、数年間は断続的に数値悪化が予想される。

公債費以外の分析欄

平成21年度決算から企業業績の悪化による地方税の大幅な減収により、数値の悪化が著しくなった。平成23年度決算においては、対前年度-2.0ポイントの悪化が見られる。類似団体や全国平均と比較しても概ね平均的な数値だと判断できる。今後も経常一般財源を確保するのに厳しい状況が続くと予想されることから、引き続き財務体質の強化に取り組む必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

財政調整基金については、平成21年度の企業業績の悪化による地方税の大幅な減収を補うために一時的な取崩を行った。その後は、標準財政規模に対する割合が微増している。今後は、市民サービスに必要な費用と将来のまちづくりに向けた投資に活用するため財政調整基金の活用が考えられる。実質収支額については、概ね安定した推移が続き黒字化の維持ができている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

平成22年度に策定した「豊田市中期経営方針」において、健全財政維持のために平成24年度における連結実質赤字比率の黒字を目標値として設定している。平成19年度以降、全ての会計において実質赤字比率の黒字が維持されており、健全財政が保たれていると判断できる。平成23年度の連結実質赤字比率は-26.99%である。しかしながら、景気回復の兆しが弱く、今後も厳しい財政運営を強いられることが予想される。より一層の歳入確保や短期・中期的な見通しに立った財政運営に努め、引き続き財務体質の強化を図る。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

平成22年度に策定した「豊田市中期経営方針」において、健全財政維持のために平成24年度における実質公債費比率(3か年平均)を3.8%以内とすることを目標として設定している。平成23年度における実質公債費比率(3か年平均)は2.7%であることから健全財政が保たれていると判断できる。しかしながら、景気回復の兆しが弱く、今後も厳しい財政運営を強いられることが予想される。より一層の歳入確保や短期・中期的な見通しに立った財政運営に努め、引き続き財務体質の強化を図る。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

平成22年度に策定した「豊田市中期経営方針」において、健全財政維持のために平成24年度における将来負担比率を5.0%以内とすることを目標値として設定している。平成23年度における将来負担比率は充当可能財源等が将来負担額を上回るため比率がない。従って、健全財政が保たれていると判断できる。しかしながら、平成21年度決算から続く地方税の減収に伴い、数値の悪化が懸念されるため、より一層の財務体質の強化に向けた取組を進めていく必要がある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,