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地方財政ダッシュボード

神奈川県小田原市の財政状況(2011年度)

🏠小田原市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

3ヵ年平均では、いずれの年度も1.0を超え、類似団体平均を上回っている。しかし、経済情勢の低迷による影響等のため市税収入が減少する一方、扶助費や後期高齢者医療事業特別会計への繰出等、福祉関係経費の増加により、単年度指数は、平成20年度をピークに低下傾向にあり、平成23年度は0.958となった。今後とも、事業の見直しによる歳出削減と歳入の確保に努め、財政基盤の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

扶助費の増加傾向が続くなか、人件費や公債費等の削減により、経常的経費の総額が減少したことから、比率が0.2ポイント改善した。今後とも経常的経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費、維持補修費の合計額は平成22年度に比べ約2億7千万円減少したが、人口の減少により1人当たりの額は増加となった。平成23年度は前年度に比べ、人件費は給与等の減額により約6億8千万円減少した一方で、委託料の増に伴い物件費が約3億8千万円、維持補修費は約2千万円増加している。今後は、施設の老朽化に伴い、維持補修費の増が見込まれることから、事業のより効率的な実施を進め、コスト増の抑制を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

平成23年度に、国家公務員の給与水準の引き下げを、2年間の時限的な措置として行ったことから、本市職員の給与水準が相対的に上昇したが、この措置がない場合のラスパイレス指数は101.0と前年度とほぼ同じ水準となっている。今後も類似団体等の状況を踏まえ、給与、手当の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

全国平均を下回っているが、平成23年度は、一般職員を10人増員したことから、微増となった。職員数については、法制度改正に伴う業務量の増加や民生部門を中心とする業務の増加が見込まれる中、今後とも適正化に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

市債残高による元利償還の減少や、過去の債務負担行為に基づく支出の終了に伴い、実質公債費比率は改善傾向にある。今後も、事業のより効率的な運営により、適正な市債の発行を図る。

将来負担比率の分析欄

市債残高の削減を進めたことにより、将来負担比率は減少傾向にあり、全国平均、県平均を下回っている。今後も、事業のより効率的な運営により、適正な市債の発行を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

平成23年度は、給与等の減額や退職者数の減少に伴う退職の減少により、前年度に比べ、総額で約6億8千万円の減少となった。今後も、給与・手当の水準や、職員数の適正化に努める。

物件費の分析欄

平成23年度は、予防接種事業を拡大したことに伴い、接種委託料が前年度比約3億円の増となったことから、物件費に係る経常収支比率が上昇した。今後とも、物品調達や業務委託において、一層のコスト削減に努める。

扶助費の分析欄

少子高齢化の進行に伴い、扶助費は年々増加している。平成23年度は、生活保護費の増(前年度比+約4億1千万円)、障害者自立支援給付費の増(前年度比+約2億円)、子ども手当・児童手当の増(+約1億9千万円)等により、総額で約9億円の増額となった。扶助費の増加は今後も続くことが見込まれるが、資格審査等の適正化への取り組みを進め、上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

「その他」の大部分は、特別会計への繰出金である。本市の比率が類似団体平均や全国平均を上回っているのは、下水道を直営で整備、運営するための繰出金があるためである。下水道事業においては、市債の元利償還金の減により繰出金が減少傾向にある(前年度比3億円の減)。また、国民健康保険事業・介護保険事業・後期高齢者医療事業においては、給付費の増に伴い繰出金が増加傾向にあり(前年度比3億2千万円増)、繰出金全体が経常的経費に占める割合はほぼ一定となっている。下水道事業への繰出金は、今後も減少を見込んでいるが、国民健康保険事業においては、保険料の適正化や収納率の増加に努め、繰出金の減少を図る。

補助費等の分析欄

平成21年度単年度事業の定額給付金事業の終了等により、平成22年度の補助費等の額は、前年度比約39億円減少となった。経常収支比率に占める割合は、平成23年度もほぼ同じであり、全国平均・県平均とも下回っている。補助金及び負担金については、適宜見直しを行い、支出の適正化を図る。

公債費の分析欄

公債費は、全国平均・県平均とも下回っている。平成23年度は約64億円と前年度比約1億8千万円の減となった。市債の発行にあたっては新規発行額を元金償還額以内とすることを基本とし、市債残高の減少に努めており、公債費は、過去の市債の元金償還開始に伴い一時的に増加することはあっても、全体的な傾向としては逓減していくと見込んでいる。

公債費以外の分析欄

経常経費に占める公債費の割合がほぼ一定なことから、それ以外の割合も前年度と同じとなっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

本市の実質収支額は、平成20年度に約20億円まで減少したが、事業の効率化や国庫補助等特定財源の確保に努めた結果、平成23年度には約30億7千万円まで増加した。また、安定的な財政運営のための財政調整基金への積立も進め、残高は増加傾向にある。今後も、実質収支額や財政調整基金残高を一定額確保し、健全財政の維持を図る。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

平成21年度以降、全ての会計で黒字となっており、標準財政規模に対する割合が増加傾向にある。平成23年度は、一般会計において0.49ポイント増加したほか、病院事業会計においては、平成22年度の診療報酬改定において、救命救急センターや急性期医療への評価が充実されたことから、黒字額が増加している。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

市債残高の削減に努める中、順次市債の償還が終了していくことから、建設事業に係る元利償還金は減少傾向にある。しかし、臨時財政対策債や公共用地先行取得事業債に係る元利償還金が増加した結果、元利償還金の合計額は平成21年度に増加した。しかし、臨時財政対策債に係る元利償還金は、地方交付税算定上の基準財政需要額に算入され、交付税措置の対象となるため、算入公債費等の額が増加し、実質公債費比率を低下させる結果となっている。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

新たな市債発行の抑制に努めた結果、市債残高は平成19年度以降減少している。また、債務負担行為に基づく支出予定額については、平成20年度に市民ホール整備の見直しによる施設取得費にかかる債務負担行為を解消し62億円の減となり、平成21・22年度には小田原市土地開発公社及び(財)小田原市学校建設公社の公共用地取得費の債務負担行為を設定し、負債額等負担を解消した。債務負担行為に基づく支出予定額は、2つの公社からの用地及び施設取得を進めることで、減少する見込みである。また、将来負担比率の算定において、将来負担額から差し引く充当可能財源においても、財政調整基金の積立等により増加しており、将来負担比率の減少要因となっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,