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地方財政ダッシュボード

東京都武蔵村山市の財政状況(2013年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

納税義務者数の増による個人市民税の増収や税率改定による市たばこ税の増収により、市税収入が増となったものの、障害者自立支援給付費の増加により、昨年度と比較して0.01ポイント低下し、079となった。類似団体平均を0.16ポイント上回っているものの、多額の普通交付税収入(平成25年度は2017,935千円)などの財源に依存した財政運営となっている。このため、武蔵村山市第五次行政改革大綱に掲げる市税収納率95.1%(平成25年度は94.9%)を達成できるように納税指導や滞納処分により収納対策の更なる強化を図るとともに、類似団体平均を大きく上回る扶助費などの義務的経費等の歳出削減を行い、健全な財政運営を図る。

経常収支比率の分析欄

臨時財政対策債を発行可能額満額を発行していることから、公債費が増加しているものの、新たに1名増員した就労支援嘱託員の被保護者に対する自立支援が一定の効果をなしたことによる生活保護費の減少、公債費繰出金の減少による下水道事業繰出金が減少したことにより、昨年度と比較して2.7ポイント改善し、92.9%となったが、類似団体と比較して3.3ポイント上回っている。このため、武蔵村山市第五次行政改革大綱に掲げる90%以下を達成できるように市税等の納税指導や滞納処分により収納対策の更なる強化を図るとともに、扶助費などの義務的経費の削減、国民健康保険事業特別会計等の保険税の定期的な見直しによる繰出金の削減を行い、健全な財政運営を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体と比較して、人件費・物件費等が低くなっているのは、公立保育所、ごみ処理業務、常備消防業務等を一部事務組合等に委託して行っていることが主な要因として挙げられる。しかし、昨年度の決算額と比較すると人件費は給与改定により、昨年度と比較して減少したものの、物件費は各種予防接種ワクチンの増により、増加したため、人口1人当たり人件費・物件費等は67円増加した。このため、更なる人件費の削減に努めるために、通勤手当の見直し等を行うとともに、事務事業の見直しを徹底して歳出削減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

東京都の基準に準拠し、給料を見直すとともに、住居手当についてに支給内容を見直したことから、前年度(国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律給与による減額措置前)の数値より、当市の今年度のラスパイレス指数は0.5ポイント下回ったものの、類似団体平均と比較すると1.1ポイント上回っている。今後も引続き、国及び東京都の基準に準拠し、他の地方公共団体との均衡を考慮しつつ、職員の職務や責任、業績に応じた給与体系を構築するとともに、通勤手当等各種手当の内容及び水準について、市民の理解と納得が得られるよう、社会情勢の変化に応じて継続的に見直しを行っていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たり職員数については、武蔵村山市第五次定員適正化計画に基づき、類似団体平均7.17人を大きく下回る4.70人となっている。平成31年度に大幅に定年退職者(21人)が増加する見込みであるが、公民の適切な役割分担及び相互連携を踏まえて事務事業の統廃合、民間活力の導入等を推進し、職員が直接関与すべき分野を順次縮小することにより、過度な職員数の補充はせず、適正な定員管理の実現を図る。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率においては、過去からの起債抑制策、、下水道事業債の償還が進んだことによる下水道事業特別会計地方債残額が減少したにより、類似団体平均の9.3%を大きく下回る1.0%となっている。しかし、近年は障害者自立支援給付費などの扶助費の義務的経費や国民健康保険事業の赤字補?繰出金の増加等により、やむを得ず臨時財政対策債を発行可能額満額発行しており、地方債残高が増加しているため、今後比率の上昇が見込まれる。このため、納税指導や滞納処分により収納対策の更なる強化を図り、市税等の自主財源を増やすとともに、扶助費などの義務的経費の歳出削減を行い、借入れを抑制する必要がある。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は「-%」であり、類似団体平均の50.3%を大きく下回っているが、昨年度の「-4.8%」に対して、今年度は「-5.5%」で0.7ポイント改善した。減少した要因としては臨時財政対策債等の発行による地方債残高が増となったものの、下水道事業債の償還が進んだことによる下水道事業特別会計地方債残額が減少したことによるものである。今後においても、「-%」を維持できるよう財政調整基金等の基金残高を増やすとともに、臨時財政対策債等の地方債に依存しないように市税等の自主財源の確保に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は類似団体平均を1.3ポイント下回る22.8%となっている。主な要因としては、納税義務者数の増による個人市民税の増収や税率改定による市たばこ税の増収による経常経費充当一般財源等が101,177千円(0.7%)増加し、給与改定による職員給の減により、36,598千円(1.1%)減少となったことによるものである。今後においても職員の定員適正化を図るとともに、通勤手当等の各種手当の支給内容及び水準を見直し、また、民間活力の導入等を推進し、さらなる人件費の削減に努める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は類似団体平均を3.5ポイント上回る17.4%となっている。主な要因としては、小児肺炎球菌・ヒブワクチン・子宮頸がん予防接種が定期予防接種化になったこと及び四種混合予防接種の平年度化により、扶助費から物件費へシフトしたことによるものである。今後においては、公民の適切な役割分担及び相互連携を踏まえて民間活力の導入を推進することにより、物件費の増加が見込まれるが、職員の旅費の支給内容を社会情勢を踏まえた内容に見直すなど、事務事業の見直しを図り、物件費の削減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均中最下位の21.1%となっており、依然として類似団体平均の約2倍以上で推移している。前年度に比べて生活保護費は減少したものの、障害者自立支援給付経費等が増加しており、今後もさらなる増加が見込まれる。今後においては、市単独事業で実施している各種手当の廃止を含めた見直しや、障害者や被保護者の自立促進に向けた支援を強化し、扶助費の増加を抑制するよう努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体平均を3.1ポイント下回る10.9%となっており、昨年度と比較すると1.4ポイント改善した。主な要因としては、公債費繰出金の減少による下水道事業繰出金の経常経費充当一般財源の減少により、繰出金の経常経費充当一般財源が156,426千円減少したことによるものである。今後においても、繰出金の抑制を図るため、独立採算制の趣旨にのっとり、各特別会計において保険税等の定期的な見直しをし、自主財源の適正化に努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は類似団体平均を1.2ポイント上回る11.5%となっており、昨年度と比較すると0.4ポイント改善した。主な要因としては、常備消防費都委託金及び市内循環バス運行経費補助金等の経常経費充当一般財源の減少によるものである。今後においては、武蔵村山市補助金等検討協議会の答申や武蔵村山市行政評価委員会の意見を踏まえ、民間団体等への補助金の整理統合や廃止を踏まえた検討をし、経費の削減に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は過去からの起債抑制策により、類似団体平均を8.4ポイント大きく下回る9.2%となっている。しかし、近年は障害者自立支援給付費などの扶助費や国民健康保険事業の赤字補?繰出金の増加等により、やむを得ず臨時財政対策債を発行可能額満額発行しており、今後比率の上昇が見込まれる。今後においては、納税指導や滞納処分により収納対策の更なる強化を図り、市税等の自主財源を増やし、依存財源たる地方債の発行を抑制し、比率の上昇を抑えるように努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は類似団体平均を11.7ポイント大きく上回る83.7%となっている。主な要因としては、扶助費の障害者自立支援給付費や物件費の小児肺炎球菌・ヒブワクチン・子宮頸がん予防接種が定期予防接種化になったことによるものである。今後においては、市単独事業で実施している各種手当の廃止を含めた見直しや、障害者や被保護者の自立促進に向けた支援を強化し、扶助費の増加を抑制するよう努めるとともに、他の費目においても事業の見直し等をし、歳出削減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

歳入面においては、景気低迷による個人所得の減、企業の業績悪化、家屋の評価替えに伴う市税の減収により、平成21年度が10,266,979千円であったのに対して、平成25年度は333,400千円減の9,933,579千円となった。歳出面においては、生活保護費等の扶助費が平成21年度が7,452,858千円であったのに対して、平成25年度が9,860,142千円と2,407,284千円増となったことから、財政調整基金を取崩し、収支の均衡を図らざるを得ないものであった。そのため、財政調整基金の残高が平成21年度末残高が1,045,684千円だったのに対して平成25年度末が596,183千円と449,501千円の減少となっていることから、残高の確保を図るため、自主財源の根幹をなす、市税の徴収強化を図るとともに、事務事業を見直し、歳出削減を図り、財政基盤の強化に努める必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

一般会計については財政調整基金や公共施設建設基金といった特定目的基金の取崩し、臨時財政対策債発行可能額満額を起債したことにより、収支のバランスを図ったことから、黒字となっている。特別会計については、一般会計からの多額の繰入金等により収支のバランスを図ったことから、黒字となっている。国民健康保険事業特別会計においては、一般会計からの赤字補填繰入金837,795千円により、平成25年度は105,711千円の黒字となっている。介護保険特別会計においても、一般会計からの基準内繰入735,836千円により、平成25年度は113,418千円の黒字となっている。下水道事業特別会計においても、一般会計からの基準内繰入139,659千円により、平成25年度は44,515千円の黒字となっている。後期高齢者医療特別会計においても、一般会計からの基準内繰入等581,524千円により、平成25年度は38,457千円の黒字となっている。また、その他の特別会計においても同様に一般会計からの繰入金により黒字となっている。しかし、財政調整基金や公共施設建設基金といった特定目的基金の基金残高は年々減少しているのに対して、元利償還金の完済が進んでいる下水道事業特別会計を除き、保険給付費といった医療費の増等により、他の特別会計の繰出金は増加の一図をたどっている。今後においては、一般会計においては、市税の徴収強化を図るとともに、事務事業を見直して歳出削減を図り、特別会計においては、独立採算制の趣旨にのっとり、各特別会計において保険税等の定期的な見直しをし、自主財源の適正化に努め、経営の健全化を図る必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

実質公債費比率(単年度)の各年度の推移は、平成21年度が1.1%、平成22年度が2.6%、平成23年度が2.4%、平成24年度が0.9%、平成25年度が-0.1%となっている。平成25年度の3カ年平均の比率を類似団体平均と比較すると、当市の1.0%に対して類似団体平均が9.6%であり、健全な水準といえる。しかし、近年、臨時財政対策債を発行可能額満額の借入れをしており、これに伴い元利償還金が増加することから、比率が今後上昇傾向に転じる見込みである。今後においては、事業の必要性等を充分に検討し、起債に大きく依存しない財政運営に努めるとともに、都市計画税等の徴収強化を図り、引き続き健全な水準を維持できるよう努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担比率に関しては、平成25年度まで分子のマイナスを維持しており、健全な水準にある。地方債の残高は、類似団体との比較では少額となっているが、近年は臨時財政対策債の発行可能額満額発行により、元金償還金額より多額の借入れを行っていることから、平成25年度は前年度と比較して530,155千円増加した。しかし、公営企業債等繰入見込額において、昭和60年及び平成19年度に借り入れた公共・下水道事業債の地方債償還完済による下水道事業特別会計地方債残額の減少及び退職手当負担見込額が減少したことから、比率が若干改善したところである。充当可能基金の額は、障害者自立支援給付費等の扶助費や国民健康保険事業特別会計の赤字補填繰出金の増加により、財政調整基金などをやむを得ず取り崩さざるを得ない状況から年々減少し、充当可能特定収入(主に都市計画税)も減少傾向にあるなど、充当可能財源等の減少が将来負担比率の分子をプラスに転じさせる要因がある。今後においては、市税等の納税指導や滞納処分により収納対策の更なる強化を図るとともに、扶助費などの義務的経費の削減、国民健康保険事業特別会計等の保険税の定期的な見直しによる繰出金の削減を行い財政基盤を強化することにより、各種基金の取崩し額を抑制するとともに、都市計画税等の充当可能特定収入を確保し、比率の健全な水準を維持する。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,