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地方財政ダッシュボード

福島県三春町の財政状況(2012年度)

🏠三春町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

平成19年度から毎年指数が下がり、平成24年度実は0.39となった。この数値は類似団体や福島県の平均を下回っている。産業振興や企業誘致、定住促進を積極的に展開し、人口の流出を防ぎつつ、固定資産税、雇用の拡大による住民税の増収に努めるとともに、普通財産のうち未利用で処理が可能な財産については積極的に処分するなど、自主財源の確保に取り組む。

経常収支比率の分析欄

平成21年度までは、類似団体とほぼ変わりない比率で推移していたが、平成22は23年度比率が高くなったが、平成24年度は5.2%下回る数値となった。(4)-1市町村経常経費分析表からもわかるよう、物件費や補助費等の比率が平成24年度より下回ったことから、類似団体や県平均を下回った。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成24年度においては、類似団体平均や福島県平均を上回る結果となった。これは除染対策事業などの国補助事業の普通建設事業費が増えたためなどである。今後も、震災関連の経費が伸びると考えられることから、経常経費の削減に努めなければならない。

ラスパイレス指数の分析欄

給与の水準については適正化に努めており、類似団体を0.2ポイント下回り全国町村平均とほぼ同じ指数となった。平成22年度には、55歳を超える4級以上の職員給を0.9%削減する等の給与改定を行い、平成23年度には福島県人事委員勧告により、給料表の引下げ(0.23%)を行った。さらに平成24年度には3.29%減額した。今後も適正な水準の維持に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体平均値を1.36人下回っている。「三春町定員適正化計画(第2期)」(平成23年7月改定)においては①社会経済情勢等に留意しつつ事務事業の見直し等と関連させて「最小の人員で最大の効果を発揮させる」ための適正管理を図る。②事務事業の見直し、整理・合理化を一層進めることにより、可能な限り人件費を抑制し、町民サービスの向上を図る。③組織の体質強化と効率的な組織運営を目指す。としている。平成27年度計画定員数160人を目標に、引き続き適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成4年度から平成14年度にかけて、教育施設、福祉施設、道路・農村整備、公営住宅、中心市街地活性化事業など集中的な公共施設整備を行った結果、地方債が急増した。平成21年度までは類似団体平均を5%以上上回っていたが、少しずつ改善されている。しかし、依然として、類似団体を上回っている状況である。将来負担比率の分析欄にも記載したが、災害や新中学校建設等の借入が発生、次年度繰越もあることから、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択を行い、平成27年度には11%未満となるよう起債依存型の事業実施を見直す。

将来負担比率の分析欄

平成24年度は75.4%となり、前年度から14.6%減少した。地方債発行額の抑制や確実な定期償還により地方債残高が減額したことが要因であり、平成14年度のピーク時に約136億円あった地方債は、この10年間で約52億円減額となった。しかし、まだ約84億円の起債残高が残っており、まだ新規の起債が見込まれることから、今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革をすすめ、財政健全化に努める必要がある。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

類似団体と比較して、平成21年度までは全国平均を下回っていたが、平成22年度より上回ることとなり、平成24年度は23.6%と下回った。ラスパイレス指数においても0.2ポイント下回ったのは人件費にが平成23年度より73百万円減少したことが要因である。引き続き「三春町定員適正化計画(第2期)」に基づき、平成27年度計画定員数160人を基に適正な定員管理に努める。

物件費の分析欄

平成21年度までは類似団体と近い数値で推移していたが、平成22年度から上回り、平成24年度には2.5%も上回った。経常収支比率の分母となる「経常一般財源」が30百万円減少したことと、分子となる「経常経費充当一般財源」が前年度より65百万円ほど増加したことによる。増加の主なものは、震災以降ごみ処理等廃棄物処理経費の増加に伴う、委託料や需用費などの増加がある。

扶助費の分析欄

類似団体と比較して、平成22年度には数値が上回ったものの平成24年度には0.4%下回る数値となった。扶助費の決算額では、子ども手当支給事業(88百万円)、罹災救助費等給付事業(31百万円)の減障がい者自立支援給付費(39百万円)の増等により全体で24百万円の減少となった。今後、児童福祉や老人福祉に対する扶助費についても、増加傾向であることから事業内容の見直し等を進める必要がある。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体を2.0%下回っている。しかし、他会計への操出金、特に介護保険特別会計への操出金については、年々増加しており、単年事業内容の見直しを行うなど、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

類似団体を下回る数値で推移している。平成24年度は4.7%下回った。平成23年度より、各種団体への補助金の見直しを実施し、今後も引き続き事業経費負担のあり方や行政効果を精査し、補助金の廃止や縮小、終期の設定などにより整理統合化を図る。

公債費の分析欄

平成4年度から平成14年度にかけて、教育施設、福祉施設、道路・農村整備、公営住宅、中心市街地活性化事業など集中的な公共施設整備を行った結果、地方債が急増した。平成21年度までは類似団体平均を5%以上、上回っていたが、これと比較すると少しずつ改善されているはいる。しかし、依然として類似団体を上回っている状況である。災害や新中学校建設等の借入が発生、次年度繰越もあることから、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択を行い起債依存型の事業実施を見直す。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率については、平成21年度まで下回っていた数値が、平成22年度以降類似団体を超えるものとなったが、平成24年度には5.6%下回った。これは、補助費の減少が主な要因で、経常的な補助金の見直し等により削減に繋がり、比率も改善されたものと思われる。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

標準財政規模は72,935千円減の4,643,179千円となった。財政調整基金は、平成23年度末に516,430千円、平成24年度には222,593千円増の739,023千円となった。実質収支額は、震災復興特別交付税などにより歳入総額の増加(376,470千円)に加え、翌年度へ繰り越すべき財源の減(-156,549千円)により、249,991千円減の415,731千円となった。実質単年度収支は、積立金取崩額額の減(-73,954千円)により-527,398千円となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

算定の結果、一般会計415,731千円の黒字、水道事業会計266,041千円の黒字、下水道事業等会計352,598千円の黒字、病院会1,774千円の黒字、宅地造成事業会計219,799千円の黒字、国民健康保険特別会計178,991千円の黒字、介護保険特別会計53,493千円の黒字、合計1,489,218千円の黒字となり、実質赤字額は生じなかった。しかしながら、一般会計においては歳入の30.1%を交付税が占め、依存財源が年々増加している。町税等自主財源の確保や歳出の更なる削減を図り、各会計において実質赤字比率が生じないような事業の展開を行う。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

元利償還金は、新たな起債発行の抑制と定期的な償還により80,808千円の減額となった。公営企業債の元利償還金に対する繰入金は、上水道事業32,851千円(対前年度-8,453千円)、下水道事業109,934千円(対前年度-441千円)により8,894千円の減となった。債務負担行為に基づく支出額は、新三春中学校建設の増(481,650千円)等により7,300千円の増となった。算入公債費等は、事業費補正により基準財政需要額に算入された公債費等の減額により790,116千円(対前年度-13,562千円)となった。実質公債費比率の分子は減少傾向にあるが、新たな普通建設事業(単独)やそれに伴う経費等の大きな歳出が控えていることから、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択を行い、平成27年度には11.0%未満となるよう起債依存型の事業実施を見直す必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

分子の構造において、最も大きな割合を占める地方債の現在高は、定期的な償還を行いながらも、新中学校の建設事業等による地方債の発行により、対前年度48,554千円の増となった。組合等負担等見込額については、郡山広域消防組合と田村広域行政組合ともに起債残高が減少したことによるものである。特に田村広域行政組合の地方債は312,517千円減額し、それに伴う負担金は78,606千円の減額となった。充当可能基金は、財政調整基金の増額により196,962千円の増額となった。将来負担額(A)が大きく減少(425,236千円)したことと、充当可能財源等(B)が増加(461,478千円)したことにより、将来負担比率の分子は622,198千円減額した。今後控えている大規模事業に備え、基金の積立や地方債発行の抑制と確実な償還により、引き続き財政健全化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,