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収益的収支比率企業債残高対事業規模比率経費回収率汚水処理原価水洗化率 |
経営の健全性・効率性について収益的収支比率が81.27%と,単年度の収支は赤字であり一般会計からの繰入金(使用料以外の収入)に依存している状況にある。使用料収入は前年度比で約3,000千円減額しており,繰入金額については約7,000千円増額している状況である。しかしながら,将来の人口減少により料金収入の減少も予測されることから,維持管理の効率化,軽微な修繕業務等については職員自らが行う等,経費の削減に努め経営改善を図る。今年度も企業債残高対事業規模比率が0%となっているのは,償還に要する資金を一般会計等において負担しているためである。経費回収率については,類似団体との比較値より高い数値となっているが,100%を切っている状態となっている。昨年度比で分子となる使用料は減額しているが,分母となる汚水処理費となる費用が約6,000千円減少していることで、昨年度よりも経費回収率の数値が増加した。今後は,経費を削減し,使用料収入で汚水処理費を賄うことで,経費回収率向上を図る。汚水処理原価については,類似団体等平均値と比較すると安価な数値となっているが,今後管路の更新が発生してくることから,適切な資産管理を行いながら料金改定も視野に入れ経営の健全化を図る。なお,水洗化率についても高い数値となっているが,更なる普及啓発に努め水洗化率向上を図る。 |
管渠改善率 |
老朽化の状況について大衡村の下水道事業は,昭和63年に事業認可を受け施設建設を開始しており,現在の管路延長は約63kmである。最も古い管渠は布設から35年が経過している状況で,管路の標準耐用年数(50年)を考慮し今後,ストックマネジメント計画に基づき全線路の調査を実施する。 |
全体総括昨年度と比較し,⑤経費回収率,⑥汚水処理原価の数値に改善が見られた。どちらも計算式に汚水処理費を用いておるため,数値の改善が見られる。償還元金と利子が今後10年かけて右肩下がりとなるため,今後も数値の上昇が見込まれる。しかし,昨年度に記載したが,使用料収入は,ここ5年間の水洗化率については上昇傾向となっているが,企業の使用料収入が大きく影響するため,必ずしも使用料収入の向上に影響してこない実情がある。また,管渠の耐用年数も35年経過しており,計画を作成し更新を行う必要があるため,経費の削減を図らなければいけない。最後に,社会情勢の変化に的確に対応した事務事業の見直しや経常的経費の縮減などによる経営改革を進め,経営基盤の強化などを積極的に取り組み,より一層の経営健全化を促進する。 |
出典:
経営比較分析表
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