経営の健全性・効率性について
例年、施設の維持管理費が多額となっており、全国平均値、類似団体平均値と比較すると経費回収率は低く、汚水処理原価は高く推移しているが、施設維持管理費が減少したため昨年度より改善された。会計が赤字にならないよう一般会計から繰入を行っているため、収益的収支比率は約100%となっている。人口減少により晴天時一日平均処理水量は例年低い値となっており、施設利用率は類似団体を下回っている状況が続いている。水洗化率は90%付近を推移しており、類似団体平均値と比較しても10ポイント以上高く、効率の良い使用料収入が行われているといえる。
老朽化の状況について
平成17年に供用開始し、管渠の改築等の必要性が低いため更新は行っていない。
全体総括
人口減少に伴い使用料収入は今後も減少する見込みであり、高い水洗化率を鑑みると多くの新規加入者は望めない。営業収益の減少により今後も一般会計からの基準外繰入に依存している状況は継続すると思われる。収納率100%の維持や経費削減による基準外繰入金の依存からの脱却、更新予定施設のスペックダウンの検討等を目標に定めた経営戦略の基、持続的可能な事業運営を目指す。