経営の健全性・効率性について
●収益的収支比率,企業債残高対事業規模比率平成29年度の収益的収支比率は89.04%で,昨年度に比べ4.05ポイント低下している。要因は,一般会計からの繰入金が昨年度比約20.8%減少し,総収益が減少したことによるものである。一般会計からの繰入金に依存しているところが大きく,今後は経営改善に努めるとともに,使用料の適正化に努める必要がある。企業債残高対事業規模比率は,企業債残高対事業規模比率は,平成29年度の企業債の償還について,一般会計からの繰入金の充当により0%となっている。●経費回収率,汚水処理原価平成29年度の経費回収率は,料金収入の増加と汚水処理費の減少により,昨年度に比べ3.54ポイント上昇している。汚水処理原価は,年間有収水量が減少したが,汚水処理費も減少したことから,昨年に比べ6.88円改善している。今後,浄化槽の更新時期が到来するため,計画的に修繕・更新を進め,経常経費の節減と適正な経費回収に努める。●施設利用率,水洗化率施設利用率や水洗化率は平均値に比べ高い数値にある。
老朽化の状況について
平成4年に設置したものが一番古く,今後更新時期が到来するため,ストックマネジメント計画の導入により計画的な更新に努める。
全体総括
今後,人口減少により使用料収入の減少や更新費用の増加が見込まれるため,平成31年度4月からの公営企業会計化移行後は,経常経費の節減に努め,計画的な更新を進めていく必要がある。