収益等の状況について
気高町遊漁センターは、H26.8月で施設老朽化により休館。再びH28.4月より開館している。・収益的収支比率:H29は、再開したH28の80%を下回り75.9%となった。オープン2年目で収入減となり、人件費や光熱水費などが抑えられなかったため、比率が下がったとみられる。・他会計補助金比率:施設大規模修繕の支出があったH28の33%に対し、H29では3.8%に抑えられた。・売上高人件費比率:売上高減に併せ経費削減もしたが、人件費が抑えきれず昨年度を上回った。経費節減を改めて図り、営業収支の改善に努める。・EBITDA:H29はH28実績より更に減少している。収支の悪化が原因とみられるが、経営規模に合った適正な経費支出を図り、徐々に上向きになる見込みである。
資産等の状況について
事業の再開にあたり大規模修繕を行い、資産価値を高めているが、老朽化により今後も施設修繕は必要とみられる。
利用の状況について
H28の施設改修により宿泊も可能となり、H29から受け入れを開始している。構造上まだ不備な箇所もあるため合宿のみの受入れとなっているが、修繕等を実施し、今後一般客の受入れも含め宿泊事業の拡大に向けて取り組んでいく。利用者(宿泊者込み)の実績は以下のとおり。・利用者数の推移(年間利用者数)H2510,237人H264,074人※8月末で休館H27休館H2833,186人H2927,010人(うち宿泊者数160名)
全体総括
施設老朽化による大規模改修を行い、H28より新しい指定管理者による運営となり、民間のノウハウが活かされ利用者拡大につながったが、一方で、立地条件の問題や施設老朽化による修繕費などの経費増化などにより収支状態は悪化している。今後の方向性(民間譲渡等)については、施設周辺の高速道路開通などもあるため、交通形態の動向を見据えながら、地域内での施設のあり方や必要性を考慮しながら検討していく。