収益等の状況について
しかの温泉館は国民保養温泉地にある温泉共同浴場施設。①指標より収益的収支比率は前年とほぼ同水準で推移しており、②指標から他会計補助金もないため純粋な黒字経営となった。利用者数、収入とも増加し健全経営に近付いている。③、④指標については、宿泊施設ではないため数値化なし。⑤指標の人件費率も前年値とほぼ横這いで目立った変化の要因もない。⑥指標より前年数値と比較して数値は増加しているため、施設の収益性が向上していることがわかる。⑦指標では、施設利用者数が増加したため、キャッシュフローが大きくなっていることがわかる。今後も現状が継続するようであれば、民間譲渡等の検討が生じる。
資産等の状況について
施設開設から30年が経過しようとしており、建物及び設備類に不具合を生じつつある。今後は設備類の更新や施設改修が必要となることが予想されるため、必要な老朽化対策を検討する必要がある。
利用の状況について
しかの温泉館は日帰り入浴施設であり、温泉利用者が施設利用人数となる。新型コロナ感染症の影響による利用者数の減少を懸念したが、年間利用者数は大きく増加した。・利用者数の実績H29年度86,638人H30年度81,085人R元年度86,051人R2年度80,642人R3年度98,404人
全体総括
新型コロナ禍の中、新規キャンペーンや観光需要拡大事業の好影響で、利用者数が増加し黒字収支を計上できている。現状を継続できるよう期待する半面、今後、施設及び設備類の老朽化対策が必要となことが予想されるため、施設の在り方を含めた検討が必要となる。