昭島市:公共下水道

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2021年度)

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率は100%を超えているが、下水道使用料収入の減少により、前年比2.7%減となった。今後とも下水道使用料収入の動向に注視し、経営の健全性保持に努めていく。③流動比率は100%を超えており、流動負債の財源は確保されている。また、現金預金の増加及び企業債償還額の減少に伴い前年比42.1%増となり、類似団体と比較しても高い水準となった。④企業債残高対事業規模率は、下水道使用料収入が減少したものの、それ以上に企業債残高が減少したことにより、前年比7.36%減となり、類似団体と比較してもとても低い水準となった。⑤経営回収率は、下水道使用料収入の減少及び維持管理費の増加により、前年比7.5%減となったが、依然として100%を超えており、下水道事業の運営に係る費用を下水道使用料収入で賄うことができている。⑥汚水処理原価は、長寿命化事業により維持管理費が増加し、前年比5.43円増となったが、類似団体と比較して低く抑えることができた。しかし、有収水量は減少傾向にあるため、引き続き適切な維持管理に努めていく。⑧水洗化率は100%に近い水準となっている。市内建築物の建替え、改造や改便などに伴い、数値は年々微増傾向にある。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して低い水準となっているが、これは令和2年度の法適用時に過去の減価償却累計額相当分を控除しているためである。②管渠老朽化率は、法定耐用年数を経過したものはないため0%だが、当市の汚水管整備の80%が昭和53年度から昭和60年度に集中して行われたため、今後数値は上昇していく。③管渠改善率は、整備年次や市の維持管理状況を考慮したストックマネジメント計画に基づき、更新工事を順次実施しているため、類似団体と比較して高い水準となっている。

全体総括

全体を通して、令和3年度決算における経営指標は概ね高い水準を維持しており、健全な経営状況にあるといえる。今後は人口減少や節水機器の普及などに伴う下水道使用料収入の減少や下水道施設の維持管理費の増加などにより、下水道事業を取り巻く経営環境はより厳しくなっていくことが見込まれる。効率的な事業運営を図り利益を確保しながら、喫緊の課題である下水道施設の老朽化対策を着実に進めていく必要がある。昭島市下水道総合計画や令和2年度に策定した昭島市下水道事業経営戦略に基づき、経営指標や財政状況を勘案しながら、長期的な財政見通しを踏まえた安定した経営を行っていく。

類似団体【Ab】

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