農業集落排水施設 公共下水道 特定環境保全公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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基準財政収入額は、固定資産税の減などにより、前年比3.9%の増となり、基準財政需要額は、過疎対策事業債をはじめとする公債費の増などにより、0.1%の増となった。今後も、施設整備に伴う起債償還が続くことから、基準財政需要額は横ばいで推移するものと見込まれる。
歳入経常一般財源は、人口の減少や市内企業の収益減により地方税が前年度比7,200万円の減となったほか、地方消費税交付金も前年度比4億800万円の減などにより、全体で6億2千万円の減となった。経常経費充当一般財源は、高齢化あるいは重点的な子育て支援施策など扶助費の増やハード事業に係る公債費の増により義務的経費は8千万円の増となった。また、その他経費での維持補修費や補助費については、経費を削減し、1億4千万円の減となったが、全体としては、昨年比で5.5ポイントの増となった。経常収支比率の抑制については、当初予算編成時に各課に予算要求枠の上限を提示し、その範囲内での事業実施に努めている。
職員数については、平成17年の新市誕生後、定員管理計画を定め、抑制に努めており、合併時と比較する約8億円削減し、効率的な運営体制に努めている。ただ、消防組織も当市は含まれることから類似団体と比較すると1人当たりの人件費は高い。平成28年度の職員数は前年比で15人減となり、正職員を削減しているものの、非常勤職員は増加している。物件費については、震災による放射能対策に要する経費の他、施設の更新整備や高機能化による高熱水費等の管理費の増加もあることから経常的経費の削減に努める。
類似団体の平均ラスパイレス指数である97.6を上回る98.4となっており、平成27年度と同様の数値となった。定員管理計画による職員数の縮減により、一般行政職の採用を制限していることや給与改定、職員の昇格などが要因である。組織体制を含め、給与の適正化に努める。
平成17年度10月の市町村合併後に策定した定員管理計画(平成28年4月1日の職員数363人、10年間で-92人を目標)に基づき職員数の縮減を行っており、平成28年度までに104人の削減を行った。また、平成28年度を初年度とする第3次定員管理計画では、平成33年4月1日の職員数を343人(5年間で-8人)とする目標としている。今後も厳しい財政事業が続くと推測されることから、事務事業の見直しを継続するとともに職員数の適正化に努める。
平成27年度の合併特例事業債により整備した施設の元利償還が始まったこと、平成23年度に整備した施設の元金償還が始まったことなどにより、前年度と比べ元利償還額が2,900万円増額。また、計算式の分母となる標準財政規模が、人口減少に伴う財政需要の減額により、前年度よりも約4億9千万円縮減したことが要因として挙げられる。
プライマリーバランスの黒字化を堅持してきたことにより、一般会計における平成28年度末地方債残高が約10億円の減。また、平成26年度~平成28年度の木質バイオマスエネルギー活用推進事業の終了に伴う債務負担行予定額が約2億円減少したこと、水道事業会計や下水道事業会計など公営企業会計における年度末起債高が減少したこと等により、前年比5.8ポイント減少する結果となった。
定員管理計画に基づき職員数が15人減少したものの1.7ポイントの増となった。人件費に係る経常収支比率が他の類似団体と比較し高い要因には、ごみ処理業務や消防業務を直営で行っていることから人口千人当たりの平均職員よりも当市の職員が多いことが挙げられる。指定管理者制度の導入を進めており、コスト削減の効果が現れる見込みである。
物件費は、岩手国体開催に伴う会場設営や地域おこし協力隊活動コーディネート委託料の増など全体で40,242千円の増となった。このほか公共施設の維持管理費の増加傾向が要因であり、施設の集約化も含め経費の削減を図る必要がある。
扶助費に係る経常収支比率は、前年比1.3ポイント上昇した。要因としては、市営保育所・幼稚園を社会福祉法人に運営を移行したことにより、保育所運営委託事業が増(140,885千円)となったことなどが挙げられる。当市は高齢化率も高く、子育て支援施策を積極的に推進していることなどから、扶助費は年々微増しており、今後ますます事業の適正化に努めていく。
補助費等に係る経常収支比率は前年度比で0.1ポイント増となった。要因としては、岩手国体開催実行委員会負担金の増などにより全体で133,848千円の増となっている。健全財政5ヵ年計画に基づき各団体への補助金、負担金の見直しを行っているがさらなる期間の徹底や健全化に努める。
公債費に係る経常収支比率は、前年度比1.6ポイント上昇した。過疎対策事業債では、まちなか再生事業の増(98,800千円)、ケーブルテレビFTTH化整備事業の増(162,400千円)など全体で28,506千円の増となった。今後も遠野東工業団地の整備事業をはじめ、道の駅整備事業など普通建設事業が続くことから、ハード事業全体での圧縮に努める。
ここ数年は、類似団体と比較しても低い数値で推移してきたものの、3年連続増加傾向にある。光熱水費をはじめとする施設管理費の適正管理や、事務費の削減による物件費の抑制を図るほか、今後も引き続き財政の健全化に努める。
将来負担比率は、ごみの焼却処理を広域組合で実施することに伴いハード整備が進められていたことから、将来負担額が伸び、同比率は上昇しておりましたが、平成28年度以降は計画的な起債償還に入るため、下降するものと見込まれます。実質公債費比率は、合併新市まちづくり計画等に基づく大規模は公共施設整備事業の地方債償還が始まったことから、前年度よりも0.2ポイント上昇しました。平成28年度以降は市本庁舎整備や台風10号からの災害復旧事業に係る起債償還が始まるため、さらに同比率の上昇が見込まれますが、平成30年度以降はハード整備も落ち着き、同比率はゆっくりと減少するものと見込んでおります。
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