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地方財政ダッシュボード

福岡県飯塚市の財政状況(2011年度)

🏠飯塚市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

旧産炭地特有の経済構造として、生活保護率が高いなど低所得者が多く、併せて人口の減少、高齢化の進展に伴う税収等の低迷により歳入が減少している。類似団体と比較して大きな差があり、今後、地方税の徴収率の向上や企業誘致の推進により税収の確保をに努める。

経常収支比率の分析欄

歳出面では、人件費、公債費の減、扶助費では経常的経費は増加したものの、その増加経費に対する特定財源の増および生活保護費における前年度精算分の充当により経常一般財源は大幅に減となり、歳出全体の経常一般財源決算額は、501百万円(-1.6%)の減となっている。歳入面では、市町村税で市町村民税は景気低迷の影響等により減少したが、たばこ税の増により109百万円の増となった。臨時財政対策債を含む実質的な普通交付税の459百万円減などの要因により、全体の経常的一般財源等は440百万円(-1.3%)減となっている。その結果、本年度の経常収支比率は0.3ポイント改善されたが、生活保護費の前年度精算分の充当がなければ悪化していたと見込まれる。類似団体と比較して同水準であるが、今後、更なる行財政改革の取り組みにより、義務的経費等経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均を上回っているのは、維持補修費が要因となっている。合併により重複した施設や老朽化した施設の維持管理に経費がかかっており、行財政改革実施計画、公共施設等のあり方に関する実施計画等に基づき施設の統廃合を含め歳出抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体と比較して高い水準であるが、今後も他団体の水準や民間給与の状況を踏まえ、給与の適正化に努める。なお、国家公務員給与削減前との比較では+0.3となっている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

行財政改革実施計画に基づく取組みにより、前年度と比較して約0.13人の減となっている。今後も、市民サービスを維持しながら全般的な事務事業の見直し等を行い、適正な定員管理を図る。

実質公債費比率の分析欄

公債費については、合併特例債事業、臨時財政対策債の元金償還が増となっているが、合併推進事業費の償還終了、一般廃棄物処理事業、地域総合整備事業、過疎対策事業債等が一部償還終了となり、平成20年度をピークに減少傾向となっているが、今後も小中学校再編整備事業等大型事業を計画しているため、事業実施に際しては年次計画により公債費負担の均衡を図る。

将来負担比率の分析欄

地方債現在高の減、充当可能財源等の将来負担額に対する比率の増により15.6ポイントの減となっている。地方債現在高のピークは越えたが、現在、小中学校再編整備事業、浸水対策事業、中心市街地活性化事業、清掃工場・し尿処理施設の長寿命化を図るための更新事業等の大型事業を実施しており、地方債残高の増加が見込まれるため合併特例債等の交付税措置率の高い地方債を選択することにより将来負担の適正化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

平成18年11月に飯塚市行財政改革実施計画を策定し、平成18年度から平成22年度の5年間で全会計の職員数1,209人を168人(13.9%)削減し1,041人と計画していたが、3年間で200人削減(平成18-平成21比較)を達成した。更に、平成21年12月に同実施計画〔第一次改定版〕を策定し、平成21年度の全会計1,009人を平成26年4月までに130人(12.9%)を削減し、目標定数を879人としている。この計画期間における平成24年4月1日時点での実績は、全会計104人減の905人、普通会計92減の789人となっており着実に計画を進めている。人件費の経常収支比率に直接影響はないが、一部事務組合の人件費に充てた負担金については、類似団体と比較すると、かなり高くなっており、今後、抑制に向けた取り組みが必要である。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較して、物件費に係る経常収支比率が低くなっているのは、ごみ処理業務等の一部を一部事務組合が行っていることが挙げられる。今後、業務の民間委託が進むに連れ、物件費が上昇することが予想されるため、施設管理経費の削減をはじめ、各種委託業務の見直しなど物件費の水準を低く保つための取り組みを行う。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を大きく上回っている。これは、旧産炭地特有の経済構造として生活保護率が高いことが大きな要因である。就労支援等、自立に向けた取り組みの強化により、増大する扶助費の抑制を図る。

その他の分析欄

類似団体と比較して同水準であるが、繰出金の増加傾向が懸念される。要因としては、元金償還の始まった工業用地造成事業会計、後期高齢者医療特別会計繰出金が医療費増に伴い増加傾向にあり、介護保険特別会計においても各種のサービス給付費増となっている同様である。保険料の適正化の検討、医療費・サービス給付費抑制の方策として健康づくり事業や介護予防事業等をおこない、今後増大する普通会計からの負担額を減らすよう努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、一部事務組合負担金や企業会計・外郭団体等をはじめとする各種補助金の見直しが必要である。特に一部事務組合負担金においては、ごみ処理業務を行う組合が、直営とは別に二組合存在するなど非効率なものとなり、負担金の増加につながっている。平成21年12月に策定した行財政改革実施計画第一次改訂版の中での取組みのひとつとなっているが、負担金・補助金等については相対的な基準の下に公益性、公平性、必要性、効果、経済性等を検討し整理合理化を図るとともに、外郭団体の運営・事業の効率化を図る。

公債費の分析欄

近年の大型事業の実施により、その財源として借り入れた地方債を返済するための公債費も平成20年度をピークに減少傾向となっているが、現在進めている小中学校再編整備事業、浸水対策事業、中心市街地活性化事業、清掃工場・し尿処理施設の長寿命化を図るための更新事業等の大型事業を実施しているので、事業実施に際しては年次計画により公債費負担の均衡を図る。

公債費以外の分析欄

類似団体平均と比較し、扶助費は+3.4ポイント上回っているが人件費及び物件費-7.9ポイント下回っている状況である。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

平成23年度の決算状況は、形式収支1,676百万円、実質収支1,532百万円、単年度収支73百万円となり、実質単年度収支は367百万円と平成22年度決算に引き続き黒字となっている。基金残高は前年度比1,231百万円増となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

赤字の会計は、小型自動車競走事業特別会計である。これは平成15年度及び平成16年度決算における繰上充用金をそのまま引き継いでいる形だが、経営改善に着手しており、その効果により赤字の解消を図ってきたところである。しかし、依然として景気の低迷による入場者数及び一人当たりの購買額が減少しており、単年度赤字が124,938千円、累積赤字が745、199千円とかなり厳しい経営状態となっている。今後も更に売上増と経費削減の努力を継続する。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

元利償還金において前年度比で、合併特例事業76,231千円(+11.6%)、臨時財政対策債+106,260(+12.6%)の元利償還金が増となっているが、合併推進事業-323,172(皆減)償還終了、一般廃棄物処理事業-150,030(-11.3%)、過疎対策事業-115,819(-22.2%)、臨時経済対策事業-64,788(-44.2%)により元利償還金等が減となったこと、普通交付税措置率が高い地方債を選択したことにより、実質公債費比率が改善した。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高において、前年度比で合併特例事業76,231千円(+11.6%)、臨時財政対策債+106,260(+12.6%)の元利償還金が増となっているが、合併推進事業-323,172(皆減)償還終了、一般廃棄物処理事業-150,030(-11.3%)、過疎対策事業-115,819(-22.2%)、臨時経済対策事業-64,788(-44.2%)などの一部償還完了等の要素により将来負担額(A)が-2.7%減少した。また、財政調整基金+1,231,496千円(+28.4%)、減債基金+1,048,805千円(+76.1%)等により充当可能基金が増(対前年比+15.5%)となり、分子である実質的な将来負担額が減少(対前年比-43.1%)し将来負担比率が改善した。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,