兵庫県太子町:公共下水道の経営状況(2023年度)
兵庫県太子町が所管する下水道事業「公共下水道」について、2023年度の経営状況と分析コメントを確認できるページです。
収録データの年度
2024年度2023年度2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度2016年度2015年度2014年度
経営比較分析表(2023年度)
経営の健全性・効率性について
本町の下水道事業会計は、平成30年4月から地方公営企業法を適用し財政健全化に向けて取り組んでいるが、高水準で推移する企業債元利償還金や流域下水道維持管理負担金が高額なことも影響し、経営環境は非常に厳しい状況にある。使用料収入や一般会計繰入金等の収益で維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す①経常収支比率は93.99%と全国・類似団体平均値を下回っている。特に、皮革汚水前処理場に係る収支は赤字であり、一般会計繰入金に依存してもなお欠損金が発生する状況で、営業収益に対する②累積欠損金比率は50.29%となっている。また、短期的な債務に対する支払能力を表す③流動比率も53.27%と保有する流動資産(現金)の少なさから健全な水準にほど遠いが、④企業債残高対事業規模比率は634.55%と減少傾向にあるため、継続して発行額の抑制に努める必要がある。人口動態等を反映して使用料収入・有収水量が伸び悩む中、⑤経費回収率は、令和5年7月より使用料改定を実施したが、電気代の高騰により流域下水道維持管理負担金などの事業経費が増加したこともあり、大幅な改善には至らなかった。⑧水洗化率については、96.98%と全国・類似団体平均を上回っているが、より一層の収益確保を図るため、未接続世帯への個別訪問や啓発文書の送付など粘り強い接続勧奨に取り組んでいく。
老朽化の状況について
一部の下水道管が布設後35年を迎えたが、大部分の管路は耐用年数(50年)の面で問題の無い状況にある。現在は、供用開始から10年以上が経過した汚水管の洗浄や、重要な幹線管渠のカメラ調査を実施するなど適正な維持管理に努めており、今後も下水管の機能(流化能力)を確保し、管閉塞等の事故を未然に防止するため、継続的に取り組んでいく。一方、処理区域内に設置しているマンホールポンプが耐用年数に達したため、今後はポンプ本体について老朽化の状況に応じて更新を行う予定である。また、皮革前処理場においては、生汚泥搬送による処理方式への変更により、熱処理設備(ボイラー、地下タンク等)の大規模な設備更新は回避したものの、未更新の機械・電気設備の老朽化が進んでいるため、計画的な修繕・工事とその財源確保が今後の課題である。
全体総括
汚水管渠の大量更新期の到来に備え、将来にわたり安定的に事業を運営するための財源確保が必要であるが、企業債元利償還金や皮革排水処理経費、流域下水道事業にかかる負担金など固定的・義務的経費が大半を占める一方、使用料収入が低迷し、一般会計繰入金に依存する厳しい財政状況が続いている。現在は、町内の浸水危険箇所の解消に向けた雨水対策事業への取り組みが急務となっており、早期に工事を実施する必要がある。汚水部門では、令和5年7月より使用料改定を実施したことにより、経費回収率は若干改善された。令和6年度からは、通年で改定後の使用料が適用されるため、経営指標はさらに改善されると予測している。今後は、将来の管路更新を見据えた経営戦略の見直しに取り組み、将来にわたり安定的に下水道事業を経営するため、5年ごとに使用料の見直しを検討するなど財政マネジメントの向上を図り、健全経営につなげていく。
出典:
経営比較分析表
,
よくある質問
このページで何が分かりますか?
公共下水道の2023年度の経営比較分析表、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『経営比較分析表』をもとに構成しています。
自治体本体の財政も見られますか?
ページ上部の太子町リンクから、自治体本体の財政状況ページへ移動できます。