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地方財政ダッシュボード

兵庫県芦屋市の財政状況(2012年度)

🏠芦屋市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

1人あたりの納税額が全国トップである個人住民税を中心とした税収により,平成15年度までは普通交付税の不交付となる1.00を超えていたが,震災復興事業等に要する市債の返済(公債費)の増加や,三位一体改革に伴う個人市民税の税率6%比例税率化による税収減などにより悪化し,1.00未満となった。当面は,1.00は超えることはないが,公債費の償還とともに徐々に改善する見込み。

経常収支比率の分析欄

震災復興事業等による起債の償還に伴う公債費の増大により,平成7年度以降,類似団体平均より高い状況が続いている上,三位一体改革に伴う税収減や地方特例交付金の減少によりさらに悪化している。また,平成22年度及び平成24年度は特に悪化しているが,いずれも将来の公債費を軽減するため満期を迎えた市債の借換えを抑制したことによるもので,一時的なものである。今後も,市債の借換抑制や繰上償還の実施により,後年度の償還を軽減するよう改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費については,地域手当の支給率が他市よりも高い14%(国基準では15%)であることや,管理職の割合が高いことなどから,他団体よりも高くなっている。物件費については,類似団体に比較して施設が多いことから,施設の管理運営等の委託料などにより高くなっている。給与の適正化や経常的な経費の見直しを進め,経費削減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

職員数の削減による管理職比率の上昇や,団塊の世代の大量退職に対応するため昇任年齢が低下したこと等の組織構成上の問題により,ラスパイレス指数が上昇している。今後も引き続き給与制度の点検を行い,適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

行政改革により,平成15年度以降,事務事業の整理・統合や民間活力の導入を積極的に推進し,職員数の適正化に取り組んできたことにより,平成15年度末の8.74人から6.87人に減少している。今後も引き続き適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

阪神淡路大震災の復興事業に伴う市債の借入により公債費の負担が多額になったことから,他団体よりも高い水準となっている。平成19年度以降は,計画的償還に加えて,借換抑制や繰上償還などの取組みにより,数値は改善している。引き続き,積極的な取組により,早期の改善を目指す。

将来負担比率の分析欄

震災復興事業等により借り入れた市債の残高が依然として大きく,類似団体の平均を大きく上回っている。借換抑制や繰上償還など,市債残高を積極的に減少させる取組により,年々改善の傾向にあるものの,以前として高い水準にあるため,引き続き積極的な取り組みを行い,改善に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

ラスパイレス指数は類似団体の平均を上回っているが,行政改革の実施等により,職員数の削減,給料,手当の見直し,民間活力の導入などを行っていることから,人件費に係る率は年々減少傾向にある。平成24年度は,財源の事情により経常収支比率は微増しているが,人件費総額では減少している。引き続き,職員数や給与等の適正化により総人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

施設の維持管理経費をはじめ経常的な経費削減に取り組んでいるものの,予防接種事業の拡充,各種システムの改修,公園緑地の維持管理などにより増加傾向にある。特に委託料については,保有施設の多いことなどから,類似団体よりも高額となっている。今後も,経常的な経費の見直しをすすめ,経費削減に努めていくとともに施設利用料等については,適正な受益者負担についての見直しも検討する。

扶助費の分析欄

長引く不況など,現在の社会状況の中で年々増加してはいるものの,他団体と比較して生活保護費が少ないこと等により,扶助費に係る率は相対的に低い水準となっている。しかしながら,社会福祉関係経費は,今後も増加が見込まれる経費であり,今後の市税収入等の動向も注視し,市独自の扶助制度については,他団体の動向等も踏まえ,適正な水準を見極めていく。

その他の分析欄

その経費としては,維持補修費及び繰出金であるが,ほぼ他の類似団体と同水準となっている。維持補修費については,市の保有する施設が他団体に比べて多いことから少し高くなっており,適切な施設管理に努める。繰出金については,国民健康保険事業や介護保険事業の特別会計への繰出金が年々増加傾向にある。

補助費等の分析欄

補助費については,一部事務組合(複数の普通地方公共団体が消防,ごみ処理などの行政サービスの一部を共同で行うことを目的として設置する特別地方公共団体)がほとんどないことなどにより,他団体よりも低い率となっている。今後,市立芦屋病院の建替にかかる経費負担により,若干増加する見込である。

公債費の分析欄

阪神淡路大震災の復興事業に伴う市債の借入により公債費の負担が多額になっていることから,公債費に係る率が30%以上となる厳しい状況が続いている。今後,市債の借換抑制や繰上償還を実施するなどにより,後年度の償還を軽減するなどの努力により,改善に努める。なお,平成22年度が特に悪化しているのは,57億円の市債の一括償還により,一時的に悪化したもの。

公債費以外の分析欄

公債費以外の率については,他団体よりも低いことから,本市において,経常収支比率が高くなっているのは,公債費の負担が多額になっていることが大きな要因と言える。現在の社会状況による扶助費の増加や,施設管理などの物件費の増加により,少しずつ悪化している。引き続き,経常経費の見直しを行い,適正な執行に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

財政調整基金残高については,標準財政規模比で概ね同水準を維持できている。実質収支額については,平成23年度は特に投資的経費の額が少なかったこと等により高い割合となっているが,その他は概ね1%前後の水準となっている。実質単年度収支については,平成20年度及び平成21年度は繰上償還金の額が他の年度と比べて多かったことにより,平成23年度は単年度収支が多かったことにより,高い割合となっている一方,平成24年度でマイナスとなっているのは,23年度の実質収支の繰越しが多かったことによるものである。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

連結ベースにおいては,赤字は生じていない。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

平成21年度の実質公債費比率において,地方債の発行に一定の制限がかかる18%を下回り,その後も改善傾向だったが,平成24年度では借換えの抑制や病院建設に係る償還の負担により,増加している。今後,病院建設にかかる償還額が増加することや,山手幹線芦屋川横断部工事にかかる割賦負担金の支払いが始まるため,今後数年間は,18%は超えないものの,ほぼ横ばいで推移する見通しである。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担額の大きな割合を占める地方債残高は,ここ数年間は,借換抑制や繰上償還などにより,大きく減少している。引き続き,充当可能財源である基金残高に留意しながら,可能な限り積極償還に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,