事業・施設概要
| 都道府県 | 三重県 | 経営主体 | いなべ市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 農業集落排水 |
| 会計適用区分 | 法適用 | 類似団体区分 | F2 |
| 行政区域内人口 | 45,250人 | 現在処理区域内人口 | 4,231人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 4,205人 | 現在処理区域面積 | 225ha |
| 晴天時現在処理能力 | 2,186m³/日 | 下水管布設延長 | 78km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
経常利益は黒字であるが、経費回収率が非常に低く、一般会計からの繰入金に依存している。汚水処理原価は使用料単価と比べると高いので、使用料の見直しの検討が必要。員弁川流域の水質基準は厳しく、水質の維持を考えるとこれ以上の汚水処理原価の低減は困難と考える。流動比率は一般会計からの繰入により類似団体より非常に高い水準だが、公共下水道事業、特定環境保全公共下水道事業と合わせると100%に満たない。預金に余裕がないため一般会計からの毎年の繰入が前提となっている。企業債残高対事業規模比率は類似団体より非常に低く、新たな借入が発生するような整備予定もない。ただし、老朽化への更新が進んでいるとは言い難いため、今後の更新次第では増える可能性がある。水洗化率は既に高い水準にあり、今後大きな伸びは見込めないため、新規接続による使用料収入の増加は期待できない。農集地域は4,000強の地域に11箇所の処理施設が点在しているため、農業集落排水事業としての改善は見込めない。ただし、流域下水道への統合を図ることで下水道事業全体としての維持管理費の削減をしていくことができる。
老朽化の状況について
供用が早い地区で開始から約30年、最も新しい地区で20年弱になる。管路についてはしばらく全体的な改修は必要ないと考えられる。しかし、類似団体と比較すると減価償却率が非常に高く、計画的な設備の更新が進んでいない。今後、同時期に施設の改修が重なると予想されることから、計画的な更新やその資金の確保に努めなければならない。処理施設やマンホールポンプの電気、機械設備については、機能強化を利用して優先順位の高いところから更新を行ったが、老朽化している設備は多く、更新すべき時期が近付いている。また、流域下水道区域に近い処理施設については、順次流域下水道へ統合していく計画がある。統合計画は12ある施設のうち4つを統合するものであり、既にその内の1つは統合済みである。
全体総括
一般会計からの繰入が前提となっているので、その上でどうするか考える必要がある。公共下水道、特定環境保全公共下水道及び農業集落排水とも市内同一の使用料体系で、使用料単価が低い、水洗化率が高い、人口は減少傾向と収入の増加につながる要素はない。支出についても処理場を減らさない限り、減額につながる要素はない。地方公営企業法を適用して2年目となり、コロナ禍での今後の推移を確認しつつ、使用料体系の改正を含め長期的な視野で経営の健全化に努めなければならない。
経営状況
収支構造
総額2.9億円
総額2.6億円