事業・施設概要
| 都道府県 | 愛知県 | 経営主体 | 北名古屋水道企業団 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A4 | 行政区域内人口 | 102,016人 |
| 現在給水人口 | 99,212人 | 給水区域面積 | 2,221ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率及び⑤料金回収率は類似団体平均値を上回っており、経営状況は比較的良好といえる。しかし、長期的には施設の更新事業及び給水人口の減少により経常収支の悪化が見込まれる。また、豊山配水場の井戸水において、有機フッ素化合物が国の暫定目標値を超過したことで、令和3年3月に取水を停止し、県水の受水量を増やし補っている。これらにより、⑥給水原価は令和3年度以降高くなると予想されるため、引き続き経営改革に取り組み費用の削減に努めながら、水道料金改定の検討を行っていく必要がある。③流動比率は、令和2年度に3億円の企業債新規借入を行ったことで、令和元年度に比べると指数が改善したが、類似団体平均値と比べると大きく下回っている。令和3年度以降も施設の更新費用を企業債の借入により賄っていくことを予定しているため、④企業債残高対給水収益比率が増加していくことが予測される。⑦施設利用率については、類似団体平均値を上回っており、施設の有効利用ができているといえる。また、2箇所の配水場施設において、老朽化に伴う更新事業を行うにあたり、施設の統合による更なる効率化を進めていく計画である。⑧有収率は、構成市町の下水道工事に同調して老朽管の更新を計画的に実施してきたことにより漏水等の無効水量が減少し、類似団体平均値を上回って推移している。今後は、基幹管路や配水場施設の更新を中心に投資を行う予定であるため、現在の有収率を維持できるように努めていく必要がある。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は、固定資産の老朽化に伴い年々増加傾向にある。また、拡張時代に埋設した配水管が法定耐用年数を超え始めたため、②管路経年化率も年々増加傾向にあり、類似団体平均値を上回って推移しているが、耐用年数が40年以上とされるダクタイル鋳鉄管や高密度ポリエチレン管を積極的に採用することにより管路の長寿命化を図っている。③管路更新率は、構成市町の下水道整備に同調して配水支管の老朽管を中心に積極的に更新を行ってきたため、類似団体平均値を上回って推移してきたが、今後は基幹管路の耐震化や配水施設の更新に多額の費用が必要であり、支管管路更新に係る費用が削減されるため平均値に近づくと予測される。
全体総括
令和2年度決算では、経営の健全性・効率性における各指標は類似団体平均値と比較して概ね良好な数値を示しており、健全かつ効率的に経営を行っているといえる。しかし、豊山配水場の取水停止に加え、今後は老朽化した施設の更新事業や基幹管路の耐震化に多額の費用が見込まれるため、経営状況は厳しさを増していくと思われる。施設の更新事業においては、2箇所の配水場の統合を行い、将来的な更新費用の削減に取り組む予定である。料金、会計システム等のデータ面においては、経費削減と将来的な広域化を見据え、水道標準プラットフォームの導入を検討していく予定である。これらを踏まえたうえで、新水道ビジョン(平成27年度策定)や、経営戦略(令和2年度策定)に基づき、適宜進捗管理を行いながら事業経営の検証、改善、運営の更なる効率化を目指し、強靭で持続可能な水道事業を構築していく予定である。(令和6年度経営戦略見直し予定。)
経営状況
収支構造
総額20.1億円
総額16.9億円