📅2023年度📅2022年度📅2021年度📅2020年度📅2019年度📅2018年度📅2017年度📅2016年度📅2015年度📅2014年度📅2013年度📅2012年度
財政力指数の分析欄ほぼ横ばいの状況が続いている。輸送関連企業が多数を占めることにより、類似団体の平均より高く、県下の平均値に近い比率となっている。平成23年3月11日の東日本大震災以降、人口流出や企業の撤退が見られるため、津波浸水区域外への企業誘致などを進め、財政基盤の強化を図っている。 | 経常収支比率の分析欄平成30年度決算では83.9%と対前年度比0.8ポイントの減少となった。市税や交付金など歳入の増減に伴うバラツキはあるものの、概ね84%程度を推移している。類似団体の平均より低く、県下の平均も下回っている。厳しい財政状況により経常的経費を抑制してきた結果の減少であるが、一部事務組合で管理、運営しているごみ処理施設等の起債償還の完了による負担金の減少も要因の一つとなっている。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄以前より、類似団体に比べ、非常に低い額を示している。定員適正化計画による人件費の抑制など行財政改革への取り組みによる経費削減の効果が現れていると考えられる。ただし、当市は消防、ごみ処理、し尿処理、火葬、学校などの業務を一部事務組合で行っており、全部で14の組合に加入している。これらの経費は、補助費等に区分されるため、類似団体及び全国平均と比較すると低額の要因となっている。 | ラスパイレス指数の分析欄以前より、類似団体の平均に比べ、低い数値で推移しており、全国市平均も下回っている。東日本大震災の復興財源による給与カット(国家公務員)の影響から100を上回る状況もあったが、それ以降は再び100を下回っている。今後は、地域の民間企業の平均給与の状況を踏まえ、より一層の給与の適正化に努める。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄平成31年4月の職員数は374人で、定員適正化計画(第2次)の目標数値(360人)を上回っているが、類似団体との比較では、低い状況である。平成17年の合併で、旧2町の庁舎を部門ごとに使用しており、地方創生時代において処理すべき事務がさらに増加する中、現状ではこれ以上の職員削減は難しい。今後は、指定管理者制度や民間委託の活用、また、公共施設の統廃合などを進める検討を行い、更なる削減効果を図りたい。 | 実質公債費比率の分析欄起債許可の基準である18%を平成25年度にはじめて下回り、今年度はさらに0.3ポイント改善し、8.3%となった。合併による税の不均衡を是正するため、平成21年度に都市計画税を廃止したことが、他団体と比較し改善が遅れる要因となった。しかしながら、平成18年度に策定した「公債費負担適正化計画」を遵守してきた結果、平成25年度に計画より1年前倒しで目標を達成した。今後も、計画的な借り入れや返済を行うことで更なる財政健全化を推進する。 | 将来負担比率の分析欄平成30年度の将来負担比率は、「ハイフン(-)」表示となり、類似団体の平均や全国平均、静岡県平均の全てにおいて下回った。負担の種類は、国・県が実施した牧之原畑地帯総合整備事業の負担金や市が発行した地方債が主なものとなっており、計画的な借り入れや返済を行うことにより負担の軽減を図る。 |
人件費の分析欄類似団体の平均と比較すると、比率は低くなっており、県下の平均よりも低い数値となっている。これは、ごみ処理業務及び消防業務(榛原地区)などは一部事務組合で実施しているが、市営の保育所が他団体と比較して多いため、相殺された形となっている。民間でも実施可能な部分については、指定管理者制度の導入を進めているところである。 | 物件費の分析欄類似団体の中でもかなり低い数値となっているが、人件費と同様に一部事務組合でごみ処理業務、し尿処理業務及び消防業務(榛原地区)などを行っている影響が大きい。厳しい財政状況の中、需用費をはじめとする物件費の削減を行っているが、保育園等の施設の管理運営を指定管理者制度に移行しており、今後、その比率はさらに高まるものと考えられる。 | 扶助費の分析欄昨年は若干増加したが、今年度は前年度対比0.7ポイント減少した。類似団体と比較すると、その比率はかなり低く、県平均も下回っている。要因として生活保護費や臨時福祉給付事業の終了が主たるものであるが、全国的に社会保障費がかなり増加している中、やや低率で推移しているため、今後もこの状態を維持できるように努める。 | その他の分析欄厳しい財政状況の中で、前年度対比0.4ポイント減となった。維持補修費等も類似団体及び県下の平均より低く推移しているが、上昇傾向にある。維持補修費等も類似団体及び県下の平均より低く推移している。また、今後は、道路、橋梁、公営住宅、小中学校などの公共施設の長寿命化対策に要する経費とともに維持管理経費の増加が予想されている。 | 補助費等の分析欄類似団体の中で3番目に高い数値を示しているが、これは人件費及び物件費と同様にごみ処理業務、し尿処理業務などを一部事務組合で実施している影響が大きい。一部事務組合に係る経費を除くと12.0%になり、類似団体の平均とほぼ同率となっている。 | 公債費の分析欄類似団体及び県下の平均とほぼ同じ比率になっている。以前は、起債制限比率の指標を基に借り入れを行ってきたため、これに係る公債費も平均的な数値となったと考えられる。しかし、当市は準公債費である一部事務組合の公債費相当分や国・県の牧之原畑地帯総合整備事業負担金等も多額であることから、実質公債費比率が県下でワースト9位となっている。今後は、これらを含めた実質的な公債費全体について抑制していく。 | 公債費以外の分析欄類似団体の平均より低く、県下の平均も下回っている。個別の性質別区分による比較の場合には、一部事務組合の影響により特徴的な差異を生じるが、全体的には、県下の平均と近い比率となっている。しかし、物件費や繰出金は増加傾向であるため、より一層の改善を図り現状を維持できるように努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄議会費は以前より、類似団体に比べ、低い額を示しているが、赤外線マイクシステムの導入により182円の増となった。総務費は類似団体を下回っているが、県平均より高い金額となっている。減債基金積立や移住・定住促進のための補助金、文化センター解体による増額要因があり、前年度対比5,667円の増となった。民生費は以前より、類似団体に比べ、非常に低い額を示している。臨時福祉給付事業が終了したことにより減額となったが、健康福祉センター大規模改修、認定こども園の整備補助などにより増額となった。全国的に社会保障費がかなり増加している中、やや低率で推移しているため、今後もこの状態を維持できるように努める。農林水産業費は類似団体を下回っているが、県平均より高い金額となっている。これは、国・県が実施した牧之原畑地総合整備事業の負担金が大きな要因となっている。平成29年度には国営大井川二期工事事業が完了し、本年度に繰上償還をしたことなどにより618円の増額となった。土木費は交通渋滞緩和を図るための壱丁田北線・大倉壱丁田線整備事業や、道路ストック補修支援事業により前年度対比9,819円の増となった。今後は、公共施設等総合管理計画や新市建設計画を基に、計画的な事業実施を図る必要がある。消防費は平成27年度以降、津波防災まちづくり事業の完了により減少してきたが、今年度7,073円の増額となった。同報無線のデジタル化整備、放射線防護対策事業が主な要因である。東日本大震災以降、人口減少が続いており、津波浸水区域等の対応が喫緊の課題であるため、総合計画等に基づく最適な事業執行が必要である。教育費は以前より、類似団体に比べ、非常に低い額を示している。概ね30,000円以内を推移していたが、平成27年度から小中学校の校舎改修や空調整備により増加している。今後も、小中学校の老朽化対策に要する経費の増加が予想されるため、公共施設等総合管理計画に基づき、計画的な事業執行に努める。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄物件費は以前より、類似団体に比べ非常に低い額を示しているが、当市は消防、ごみ処理、火葬、学校などの業務を一部事務組合で行っており、全部で14ある組合の経費は補助費等に区分されるため、類似団体と比較すると低額の要因となっている。昨年より3,315円の増となった大きな要因としては文化センターホール棟の解体によるものである。扶助費は上昇傾向であるが、類似団体と比較すると、その金額は低く、県平均も下回っている。生活保護費や臨時福祉給付事業の終了により2,924円の減額となった。全国的に社会保障費がかなり増加している中、やや低額で推移しているため、今後もこの状態を維持できるように努める。普通建設事業費は前年度対比25,831円の増となり、類似団体を上回った。通渋滞緩和を図るための壱丁田北線・大倉壱丁田線整備事業や、放射線防護対策事業、健康福祉センターの大規模改修などが大きな要因である。今後は、公共施設等総合管理計画や新市建設計画を基に、計画的な事業実施を図る必要がある。災害復旧事業費は今年度は豪雨により発生した地すべりによる道路法面変状箇所の復旧事業があったため、金額も増加した。積立金は平成26年度以降は減少傾向にあったが、昨年度から地域振興に関する施策の推進を図るための地域振興基金積立を行っており、本年度は減債基金や、地頭方海浜公園周辺整備利活用基金を積み立てたことにより増となった。財政調整基金に関しては、今後、財源不足を補填するための取り崩しが増加することが見込まれることから、効率的な行政運営や事業の見直しが課題である。 |
基金全体(増減理由)保健センターや給食センターの改修事業に伴い「公共用施設維持基金」から54百万円、「さがら子生れ温泉会館維持基金」及び「公共用施設維持基金」から空調機器の改修や源泉ポンプ改修などの大規模改修事業のために63百万円取り崩したが、法人市民税の増や企業の設備投資による固定資産税の増により、減債基金に3.5億円積み立てた。また、平成29年度から将来の建設事業の財源とするための地域振興基金を4億円積み立てており、基金全体としては6.8億円の増となった。(今後の方針)基金使途の明確化を図るため、特定目的基金を中心に積み立てていくことを予定している。また、財政調整基金に関しては、財源不足を補填するための取り崩しが増加することが見込まれることから、効率的な行政運営や事業の見直しが課題である。 | 財政調整基金(増減理由)基金利子の積立により1.7百万円の増となった。(今後の方針)平成17年度の合併以降10億円前後を推移してきたが、平成22年3月に一部事務組合で運営する総合病院を指定管理者へ移行してからは20億円程の残高となっている。災害への備え等のため30億円を目指し積み立てることとしているが、毎年度、当初予算は財源不足のため基金を取り崩す編成となっている。 | 減債基金(増減理由)決算剰余金を3.5億円積立てたことによる増加。(今後の方針)平成18年度以降、公債費が20億円を越える償還が続いており、令和4年度には25億円以上になることが予想される。将来への備えのため減債基金を積み立てていく。 | その他特定目的基金(基金の使途)地域振興基金:新市建設計画に掲載された事業の財源公共施設維持基金:発電用施設周辺地域整備法により整備した、公共用施設の修繕その他の維持補修さがら子生れ温泉会館維持基金:牧之原市さがら子生れ温泉会館の修繕その他維持補修等地頭方海浜公園周辺整備利活用基金:地頭方海浜公園周辺の整備及び利活用に要する経費地域福祉基金:地域における保健福祉活動を推進(増減理由)地域振興基金:合併特例債を財源に4億円積み立てたことにより増加公共施設維持基金:保健センター、給食センターの維持補修、温泉会館の大規模改修により93百万円の減少さがら子生れ温泉会館維持基金:子生れ温泉会館の売上額の一部(11百万円)を積み立てた一方で、空調機器の改修や源泉ポンプ改修事業の財源として22百万円を充当したことによる減少地頭方海浜公園周辺整備利活用基金:シーサイドプール地頭方の解体補償金を基金に積み立てたため40百万円の増加地域福祉基金:指定管理者からの納入金、無償譲渡した施設の土地賃借分を基金に積み立てたため1.5百万円の増加(今後の方針)地域振興基金:将来の建設事業の財源とするため、平成29年度から4年間で16億円を積立てていく。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄 | 債務償還比率の分析欄類似団体及び県下の平均より下回っており、今年度は対前年度比11.5ポイント減少した。主な要因として、一部事務組合の地方債や債務負担行為の将来負担額の減少に加え、減債基金や国民健康保険事業基金の積立てによる充当可能財源を増加させたことが考えられる。今後は、公共施設等総合管理計画に基づく、公共施設等の老朽化対策や集約化・複合化への取組により地方債残高の増加が見込まれるため、計画的な事業の実施により、現状を維持できるように努める。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析 |
|
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率及び実質公債費比率ともに類似団体を下回った。主な要因として、将来負担比率は、合併特例債等の交付税措置の高い起債の借入を行ってきたことによる基準財政需要算入見込額の増加が挙げられ、実質公債費比率は、牧之原畑地帯総合整備事業に係る債務負担行為額が減少してきたためである。今後は、公共施設等総合管理計画に基づく、公共施設等の老朽化対策や集約化・複合化への取組により地方債の残高や償還額の増加が見込まれ、将来負担比率及び実質公債費比率ともに上昇していくことが考えられるため、計画的な事業の実施により、現状を維持できるように努める。 |
|
道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄
|
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄
|
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等において、資産総額は前年度末から1,372百万円の増加(+1.6%)となった。金額の変動が大きいものは事業用資産であり、福祉事務所大規模改修事業、放射線防護施設整備事業及び津波避難施設整備事業等の実施により事業用資産が1,974百万円増加した。負債総額は前年度末から1,691百万円の増加(+7.4%)となった。金額の変動が大きいものは地方債(固定負債)であり、平成30年度の借入額が1年内償還予定額への振替額を上回り、596百万円増加した。水道事業会計等を加えた全体において、資産総額は前年度末から1,366百万円増加(+1.4%)し、負債総額は前年度末から1,381百万円増加(+5.1%)した。資産総額は、配水管等のインフラ資産を計上していることにより、一般会計等に比べて9,746百万円多くなり、負債総額も老朽管更新事業に地方債を充当していること等から3,916百万円多くなっている。榛原総合病院組合等を加えた連結において、資産総額は病院施設に係る資産等を計上しているため一般会計等に比べて28,192百万円多くなり、負債総額も病院施設に係る地方債があることなどから12,586百万円多くなっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等において、経常費用は17,106百万円となり、前年度比213百万円の増加(+1.3%)となった。そのうち、業務費用は9,619百万円、移転費用は7,487百万円であり、業務費用の方が移転費用より多い。業務費用の中で最も大きな割合を占めるものは、委託料や施設等の維持補修費、減価償却費等の物件費等(65.6%)であり、業務委託が大きな割合を占めている。これは、合併以降積極的に進めてきた指定管理者への業務委託によるものであり、今後も引き続き、民間でも実施可能な部分については、積極的に業務委託を実施し、コスト削減に努める。全体では、一般会計等に比べて水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため経常収益が954百万円多くなっている一方、国民健康保険後期高齢者医療や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため移転費用が8,102百万円多くなり、純行政コストは8,431百万円多くなっている。連結では一般会計等に比べて牧之原市御前崎市広域施設組合や吉田町牧之原市広域施設組合で行っているごみ処理用やし尿処理料等を使用料及び手数料に計上しているため経常収益が1,465百万円多くなっている一方、静岡県後期高齢者医療広域連合が実施している給付事業により移転費用が10,439百万円多くなり、純行政コストは13,030百万円多くなっている。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等において、税収等の財源(17,409百万円)が純行政コスト(16,685百万円)を上回ったことから、本年度差額は724百万円(前年度比+305百万円)となったが、純資産残高は未払金等の過年度修正を行ったため、318百万円の減少となった。本年度差額の増加については、市内大手企業の業績好調による法人市民税の増額が要因となっている。全体では、国民健康保険税、後期高齢者医療保険料や介護保険料により一般会計等と比べて税収等が3,755百万円多くなっており、本年度差額は1,026百万円となり、純資産残高は69,267百万円となった。連結では、静岡県後期高齢者医療広域連合の税収等や国県等補助金が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が14,716百万円多くなっており、本年度差額は2,411百万円となり、純資産残高は79,043百万円となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等において、業務活動収支は1,546百万円であったが、投資活動収支については、公共施設等整備や基金積立などの積極的な実施により、▲2,115百万円となっている。財務活動収支については、地方債の発行額が地方債の償還額を上回ったことから、661百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から92百万円増加し、1,120百万円となった。しかし、東日本大震災以降、人口流出や企業の撤退がみられ、税収の減収が予想されるため、津波浸水区域外への企業誘致等を進め、財政基盤の強化を図っている。全体では、国民健康保険税等の税収等収入が含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから業務活動収支は一般会計等より195百万円多い1,741百万円となっている。投資活動収支では水道事業の老朽管更新事業や国民健康保険特別会計の基金積立などにより2,774百万円となっている。財務活動収支は水道事業に係る地方債の発行額が多く、682百万円となり、本年度末資金残高は2,552百万円となった。連結では、静岡県後期高齢者医療広域連合の税収等や国県等補助金収入等が含まれるため、業務活動収支は一般会計等より2,167百万円多くなっている。投資活動収支では牧之原市御前崎市広域施設組合のごみ処理施設改修事業実施等により▲2,999百万円となり、本年度末資金残高は6,447百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額が類似団体平均値を大きく下まわっているが、当団体では、有形固定資産のうち取得価額が不明であるため備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためであり、歳入額対資産比率や有形固定資産減価償却率についても、同様の理由により類似団体平均値を少し下回る結果となった。積極的な公共施設整備事業の実施により、住民一人当たり資産額は対前年度比4.3万円の増加となったが、歳入額対資産比率は、公共施設等の整備事業に伴う補助金、地方債の発行や市内大手企業の業績好調による法人市民税の増額等により0.3年の減少となった。一方、有形固定資産減価償却率については、前年度より1.1%上昇しているため、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設についての適正管理に努める。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は類似団体平均値と同程度であるが、未払金等の過年度修正を行ったため、純資産残高が318百万円の減少となり、昨年度から1.5%減少している。将来世代負担比率は類似団体平均値と同程度であるが、昨年度より0.8%増加している。早期の著しい改善は困難であるが、計画的な借り入れや返済を行うことにより将来世代の負担の減少に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは類似団体平均値を下回っている。これは、定員適正化計画による人件費の抑制など行財政改革への取り組みによる経費削減の効果が現れていると考えられる。しかし、昨年度より0.9万円増加しているため、今後は民間でも実施可能な部分については、積極的な業務委託を実施し、コスト削減に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は類似団体平均値を下回っているが、対前年度比4.0万円の増加となった。これは、積極的な公共施設整備事業の実施に伴う地方債の発行額が償還額を上回ったためである。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が投資活動収支の赤字分を上回ったため、242百万円となっているが、昨年度より820百万円の減少となり、類似団体平均値を下回った。これは施設の解体事業の実施による物件費等支出の増額や公共施設整備事業の実施による公共施設整備費支出の増額が要因であるため、公共施設等総合管理計画に基づく、計画的な執行に努める。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体平均値を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な割合は低くなっている。その要因としては、ごみ処理、し尿処理や火葬等の業務を一部事務組合で行っており、経常収益が低いためであると考えられる。受益者負担比率が昨年度に比べ0.8%多くなったことについては、市営プールの解体補償金(84百万円)といった特殊要因があり、経常収益が昨年度より多くなったためである。 |
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,