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地方財政ダッシュボード

長野県南相木村の財政状況(2018年度)

🏠南相木村

地方公営企業の一覧

簡易水道事業


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2018年度)

財政力指数の分析欄

東京電力㈱の揚水式発電ダムの建設に伴い、ダムに係る固定資産税収入が発生し、平成18年度から平成21年度までの4年間、普通交付税の不交付団体となった。そのため、財政力指数は平成18年度以降、右肩上がりに上昇してきたが、平成20年度をピークに減少傾向に転じた。ダムの固定資産税収入は、毎年度4千万円ほど減少していくことが推測されているため、それに伴い財政力指数も今後数年間はゆるやかに下降していくものと思われる。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は平成26年度を境に類似団体の平均値を上回っているが、財政構造の弾力性は維持できていると思われる。経常経費充当一般財源の額は、扶助費や補助費等はほぼ横ばいで推移しているが、人件費や物件費は若干増加傾向にある。一方、経常一般財源の総額は、ダムの固定資産税の減少に伴い、平成18年度をピークに毎年度4千万円以上減少している。このため、経常収支比率は今後、増加していくものと推測される。経常経費に充当可能な特定財源を確保することが求められている。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費及び物件費は、近年、増加傾向にあり、平成30年度決算額は、平成26年度決算額から27.2%増加している。一方、南相木村の人口は平成30年度末1,017人で、これは平成26年度末人口1,083人から66人(6.1%)減少している。一方、類似団体の平均は、平成26年度決算に比べ10.0%増加している。人口一人当たりの人件費・物件費を削減することは、現在ある行政サービスを低下させることにつながるので、一概に好ましいとは言えないが、行政サービスの水準を落とすことなく、人件費及び物件費を抑制することが今後の課題である。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は横ばいから若干上昇している。しかし、いまだに類似団体の平均からは低い状況となっている。平均値との差を縮めていく取組みが求められているが、給与水準の動向には人事院勧告が大きく影響しており、この早急な改善は困難な状況となっている。しかしながら、審議会や外部機関等に意見を求めながら、組織全体での見直しや検討を行い、格差是正を図っていく必要がある。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たりの職員数は、ここ数年類似団体の平均を大幅に上回っている。これは職員数の増加を抑制し適正な定員管理に努めてきた一方、人口減少に歯止めがきかなくなってきているためである。現在の行政サービスの水準を維持していくためには人員削減は困難であるため、外部組織を含めた中で、より効率的な人員配置や職務分担に努め、必要時に応じ業務の民間委託等を図っていく必要がある。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は平成17年度から減少傾向にあり、平成18年度からは類似団体の平均を下回っている。これは、近年、大型公共事業を控え、起債の発行を抑制してきたためである。今後数年はこの状況が続くものと予想される。引き続き計画的な事業の立案・執行に努め、起債には有利な過疎債を活用するなど、公債費の抑制を図っていく。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は、財政健全化法が施行された平成19年度以来、「数値なし」という状況が続いているが、平成30年度決算における実数は-522.5%であり、これは前年度の-521.3%よりも数値はさらに良くなっている。類似団体中の順位も1位(最良)という状況である。これは、将来負担額を充当可能財源等が大きく上回っているためであり、将来における財政負担は今のところ懸念された状況ではない。しかし、近い将来、老朽化等による公共施設や設備等の更新を行わなければならないため、その財源として基金の取り崩しが想定される。そこで、今後は中長期的な視点に立って基金や預貯金の効果的な運用を図っていかなければならない。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)

人件費の分析欄

人件費充当経常一般財源の平成30年度決算額は336,526千円で、前年度比9,510千円、2.9%の増となった。類似団体との比較では、前年度に引き続き平均を上回っている。これは、全国的に人件費の抑制や定員管理に努めてきたことにより類似団体の数値が減少したためと推測される。南相木村では給与水準が低い一方、人口一人当たりの職員数が多いという現状を踏まえ、人件費以外の経常経費とのバランスを図りながら、今後大幅な増加とならないよう留意していく必要がある。

物件費の分析欄

物件費充当経常一般財源の平成30年度決算額は179,291千円で、前年度比24,188千円、15.6%の増となった。ここ数年は類似団体の平均を大きく上回っていたが、平成30年度は特定財源の確保や、業務委託や備品購入の見直しを進め、物件費の抑制を図った。

扶助費の分析欄

扶助費充当経常一般財源の平成30年度決算額は23,340千円で、前年度比5,357千円、29.8%の増となった。これは、児童や高齢者への扶助費の増額が原因である。類似団体との比較では、過去10年間にわたり平均値を大きく下回っている。これは生活保護費(該当なし)や生活弱者等への扶助費のうち、経常一般財源充当額が低いことが原因と思われる。今後も引き続き低い水準が維持されるものと推測される。

その他の分析欄

維持補修費充当経常一般財源の平成30年度決算額は22,442千円で、前年度比1,699千円、8.2%の増となった。道路や橋梁の維持補修費の増額であるが、今後は施設や設備に係る補修費の増加が見込まれる。また、繰出金充当経常一般財源の平成30年度決算額は102,384千円で、前年度比7,232千円、7.6%の増となった。国民健康保険事業や介護保険事業における財政負担が年々増加しており、今後も過大な繰り出しとならないよう引き続き留意する必要がある。

補助費等の分析欄

補助費等充当経常一般財源の平成30年度決算額は118,751千円で、前年度比7,006千円、6.3%の増となった。これは一部事務組合等への臨時的な補助が減少したことによる。南相木村では平成18年度に策定した「行政改革プラン」に基づき補助金等の見直しを図り、類似した補助金の一本化や段階的削減などを実施し、補助金支出の削減に努めてきた。今後も引き続き適切な執行に努めていく必要がある。

公債費の分析欄

公債費充当経常一般財源の平成30年度決算額は104,379千円で、前年度比-10,521千円、9.2%の減となった。これは平成17年度以降、有利な起債(過疎債等)のみ発行してきた成果が表れている。平成30年度末の起債現在高は、普通会計で1,547,710千円、特別会計を含んだ全会計で1,574,802千円となっている。今後も大型公共事業の執行には国県補助金など財源確保を前提とし、起債の発行には引き続き留意していく。

公債費以外の分析欄

公債費を除く経常経費充当一般財源の額は、過去10年間にわたり増加している。これは人件費や維持補修費に充当される経常一般財源の額が増加したことによる影響が大きいものと考えられる。全体から見ると経常経費の額は抑制されているものの、経常一般財源として村税、特にダムに係る固定資産税が毎年度4千万円以上減収となるため、今後も経常収支比率は増加の傾向にある。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

議会費・・・類似団体を大きく上回っている状況である。これは議員定数や議員報酬が影響している。総務費・・・平成27・28年度が突出しているのは無線デジタル化移行事業が影響している。平成26年度から連続類似団体を上回っているのは、公共温泉施設の運営等が影響している。民生費・・・平成26年度から連続類似団体を上回っている。これは老人措置費や村社会福祉協議会等への繰出金が影響している。衛生費・・・類似団体を下回っているのは、合併処理浄化槽対応(下水道なし)であるため初期投資以降はランニングコストがかからないためである。また村独自のごみ処理施設もないためコストが低い。農林水産業費・・・数値にばらつきはあるがほぼ類似団体の平均数値である。(各年度ごとの事業実施が影響)商工費・・・類似団体を上回っているのは、平成29・30年度に観光施設等の更新を実施したたため増額となっている。土木費・・・数値にばらつきはあるがほぼ類似団体の平均数値である。平成30年度は若者定住促進住宅整備事業を実施したため増額となっている。消防費・・・数値にばらつきはあるがほぼ類似団体の平均数値である。平成30年度は施設整備を実施したため増額となっている。教育費・・・類似団体を上回っているのは、複式学級回避の教員人件費(村単)等、施設改修等が影響している。公債費・・・平成26年度から類似団体を下回っている。これは繰上償還や有利な起債以外発行しなかったことが影響している。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費・・・類似団体を大きく上回っている状況である。これはCATV、村営バス運営等独自の行政サービスを行っているためである。今後大幅な増加とならないよう留意していく必要がある。物件費・・・平成23年度から連続5年増加していたが、平成29年度で抑制を図ったが、平成30年度は業務委託(温泉等)が増加した。維持補修費・・・6年連続類似団体を下回っている状況であったが、平成30年度は庁舎等の修繕事業が増加した。扶助費・・・8年連続類似団体を下回っている状況である。これは生活保護費(該当なし)が影響している。補助費等・・・類似団体と同様の数値で推移している。引き続き補助金の一般化等進めていく。普通建設事業費・・・平成30年度には若者定住促進住宅整備事業を実施したため、類似団体平均を大きく上回っている。(うち新規整備)公債費・・・平成26年度から類似団体を大きく下回っている。これは繰上償還や有利な起債以外発行しなかったことによる。積立金・・・平成30年度は類似団体を下回っている。これは平成29年度の実質収支が影響している。貸付金・・・教育員会が実施している奨学金制度であり、類似団体を上回っている原因は貸付金の額が多いためである。繰出金・・・国民健康保険事業や介護保険事業における財政負担が年々増加しており、今後も過大な繰り出しとならないよう留意する必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)

分析欄

過去9年にわたり実質収支額は黒字を計上し、余剰金を基金として積み立てを行ってきたため、平成29年度末の基金残高は4,601,722千円となった。平成30年度末の基金残高は4,456,619千円となり、-145,103千円減額となった。主な要因としては、地方創生関連、若者定住促進対策といった普通建設事業費の増である。決算収支は安定を保っているものの、今後は安易に財政調整基金に積み立てるのではなく、予算の適正な計上と執行に努め、余剰額の発生を抑制する必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)

分析欄

「一般会計等」における「実質赤字比率」、公営事業会計を含んだ全会計における「連結実質赤字比率」とも、過去9年間においてすべて黒字を計上している。

実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

「元利償還金等」及び「算入公債費等」とも毎年度減少傾向にあったが、平成29年度は増額となった。これは平成25年度に大型事業を導入し元利償還が始まったためである。「実質公債費比率の分子」の数値も毎年度減少している。これは新たな起債の発行を抑制し、元利の償還が進んだことによるものである。

将来負担比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

「将来負担額」は低く抑えられ、横ばいか微増傾向である。一方、「充当可能財源等」の額は、横ばいもしくは微増傾向にあり、過去7年間は「将来負担額」を大きく上回り、「将来負担比率の分子」はマイナスとなっている。今後も引き続き「将来負担額」の発生の抑制に留意していく。

基金残高に係る経年分析(2018年度)

基金全体

(増減理由)・農村多元情報システム基金に6百万円積み立てた一方、地方創生関連事業に伴うハード事業等の実施により、「財政調整基金」を119百万円、若者定住促進住宅建設事業実施に伴い、「地域振興基金」を33百万円、「ふるさと応援基金」から1百万円(目的別に)を取り崩したことにより、基金全体として対前年-145百万円(-3.2%)の減となった。(今後の方針)・基金の使途の明確化を図るため、財政調整基金を取り崩して個々の特定目的基金に積み立てていくことを予定している。(特に公共施設等整備基金)・若者定住促進住宅整備事業を実施するため、「地域振興基金」を取り崩していくため減少傾向になる。

財政調整基金

(増減理由)・地方創生関連事業(公社事業拡大等)に伴うハード事業等の実施により、「財政調整基金」を119百万円取り崩したことにより、対前年-118百万円(-17.0%)の減となった。(今後の方針)・財政調整基金の残高は、標準財政規模の40%~50%の範囲内になるよう努めていく。(平成30年度標準財政規模1,062百万円)

減債基金

(増減理由)・対前年増減なし(今後の方針)・2021年度から2022年度に地方債償還のピークを迎えるため、それに備えて計画的に積み立てを行ったきた。

その他特定目的基金

(基金の使途)・医療保健振興基金:医療及び保健の向上に質する事業(診療所の運営、村が実施する保健事業)・自治振興基金:行政区における自治の振興と活性化に資する事業(各行政区の事業、各区の自治の振興又は活性化事業)・地域福祉基金:在宅福祉の向上、健康づくり等について民間活動の活性化を図りつつ、地域の特性に応じた高齢者福祉の増進を図るための事業に充当・地域振興基金:高齢化社会に対応するための経費、魅力ある地域づくりの推進のための経費、快適な暮らしが営まれるための経費に充当・教育文化振興基金:村民の教育及び文化の振興事業に充当(増減理由)・農村多元情報システム基金に6百万円積み立てた一方、若者定住促進住宅建設事業実施に伴い、「地域振興基金」を33百万円、「ふるさと応援基金」から1百万円(目的別に)を取り崩したことにより、対前年-27百万円(-0.7%)減となった。(今後の方針)・公共施設等整備基金:公共施設の維持管理費に充当するため、2022年までに3億円程度を積立予定・地域振興基金:中部横断自動車道活性化インター事業負担金に充当するため、2025年までに8億円程度を積立予定

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は6割であるが、貸借対照表の有形固定資産のうち、平成5年~平成16年頃に建設された橋りょう・道路等が取得価額ベースで半分以上を占めており、これらが平均値を下げている。橋りょうの多くは建設後40~50年を経過しており、今後10年以内に法定耐用年数を経過することになる。その他にも多くの村営住宅が法定耐用年数を経過しており、多くの資産は減価償却率以上に老朽化は進んでいる。既存施設の統廃合なども検討し、設備の長寿命化を図りながら更新負担の軽減、平準化に努めていく必要がある。

債務償還比率の分析欄

将来の債務償還に対する支払能力を示す債務償還比率は、小さい方がより健全であるが、当村では類似団体平均を大きく下回る276%となっている。かつては地方交付税の不交付団体であったこともある比較的良好な財政状態を反映し、類似団体のなかでは一番小さくなっている。しかし、前年から28ポイント増加しており、税収が減少している中では今後も増加傾向が続くことが予測される。緊急度や住民ニーズによる優先度に応じた事業の選択により、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める必要がある。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

債務償還可能年数はゼロであり、分析内容は有形固定資産減価償却率と同じである。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

債務償還可能年数はゼロである。実質公債費比率も減少傾向にあり、財政的には望ましい傾向にある。但し、前述のとおり、近い将来、老朽化等による公共施設や設備等の更新を行わなければならないため、その財源として基金の取り崩しや新たな起債が必要になることも想定される。中長期的な視点に立って、更新負担の軽減、平準化に努めていく一方で、基金や預貯金の効果的な運用を図っていかなければならない。

施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

村内の保育所は築後30年を経過しており、法定耐用年数を経過している。橋りょう・トンネルの一人当たり金額が平均の4倍程度と大きくなっているが、当村の所在が山間部にあるため道路橋の数が多く、また村有のトンネルがあるためである。学校施設は、村内には小学校が1校あるが、築30年を超えており、今後15年程度で法定耐用年数を経過することになる。公営住宅は85棟程度の村営住宅の内、50棟程度が耐用年数を経過している。公民館はすべて平成10年以降の建築であり比較的新しいため、減価償却率が低くなっている。一人当たり面積が平均の3倍程度と大きくなっているのは、公民館の一つが多目的施設として大規模な建物となっているためである。

施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

廃棄物処理施設は、村で保有している処理場はない。下水については合併浄化槽で処理し、ごみについても各家庭で生ごみ処理の導入を推進している。減価償却率に反映されているのは、近隣の自治体と設立した一部事務組合で保有している処理施設の負担割合分である。体育館は1館保有してる。昭和54年度の建築で、築後39年を経過し法定耐用年数は経過している。福祉施設は、3施設保有している。現時点で法定耐用年数を経過した建物はないが、今後10年程度ですべての施設が耐用年数を経過することになる。消防施設は、消防団の拠点施設が主な施設である。拠点施設で法定耐用年数を経過した建物はない。消防署は佐久広域連合が保有し、当該資産のうち負担割合分が指標に反映されている。庁舎は、役場建物のみであり、平成4年度の建築で築後26年を経過している。耐用年数の半分程度を経過している。

財務書類に関する情報①(2018年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等では、資産は減少し、負債は増加している。資産の減少の主な内容は、村営住宅や観光用のログハウス他の投資が384百万円あったが、減価償却額が538百万円と投資額を上回ったことと、財政調整基金他の基金の取崩153百万円があったことによる。負債の増加の主な内容は、地方債の発行額が償還額を上回ったことにより地方債残高が増加したことによる。全体会計では、国民健康保険事業(施設勘定)特別会計や簡易水道事業特別会計などが加わるため一般会計より資産・負債が増加している。但し、全体会計に占める一般会計等の割合は、資産98%程度、負債97%程度であり、全体会計の資産負債のほとんどを一般会計等が占めており主な増減理由は一般会計等と同じである。連結会計でも一般会計等の占める割合は資産で96%程度、負債で93%程度であり、資産負債の主な増減理由は一般会計等と同様である。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等では、純行政コストが増加している。移転費用は前年度に交付のあったJA施設更新等事業補助他の農業関連の補助金が減少していることで減少しているが、人件費と物件費が増加している。人件費は退職手当等引当金の増加が主な原因であり支出を伴わない費用の増加である。物件費の増加は特定の項目の増加ではなく全体的に増加している。全体会計でも、純行政コストは増加している。項目ごとの増減は一般会計等と同様である。行政コストに占める一般会計等の割合は84%程度であり、特別会計の行政コストで多くを占めるのは国民健康保険特別会計や介護保険特別会計の社会保障給付費271百万円である。全体会計の経常費用は2,254百万円であり、そのうち比較的削減の難しい項目(社会保障給付費334百万円、補助金322百万円、減価償却費564百万円)が全体の54%を占めている。連結会計においても、全体会計と同様の傾向である。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等、全体会計、連結会計ともに本年度純資産変動額はマイナスで推移しており純資産残高は減少している。一般会計等においては、行政コスト1,817百万円に対して財源1,222百万円となっており、本年度純資産変動額は△635百万円となっている。純資産残高は同額減少し14,424百万円となっている。行政コストに対して財源が不足している状況が3期連続している。さらに今期はマイナス幅が拡大しており財源と行政コストのバランスの改善が必要な状況である。全体会計、連結会計でも同様である。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等、全体会計、連結会計ともに同じ傾向である。業務活動収支では投資活動収支のマイナスを賄えないため、不足額を財務活動収支で補っている状況が連続している。業務活動収支が3期連続で減少しているが、当年度は収入が減少している一方で物件費等支出が増加していることにより当年度はマイナスに転じている。経常的な支出が経常的な収入で賄えていないため、基金の取り崩しで経常的な支出の財源を確保している状況であり、業務活動収支の改善が必要である。投資活動収支は、公共施設等整備支出の増加によりマイナス幅が大きくなっている。財務活動収支は地方債の発行によりプラスになっている。業務活動収支と投資活動収支のマイナス幅の拡大を補うために、財務活動収支のプラスは大きくなっている。全体会計、連結会計でも同様の傾向である。

財務書類に関する情報②(2018年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額及び歳入額対資産比率は、類似団体平均値より大きくなっている。資産のうち、基金を除いて比較しても類似団体平均値より高い値になることから、南相木村が保有する事業用資産やインフラ資産は多いといえる。有形固定資産減価償却率は、他団体と同程度であり、特に老朽化が進んでいるわけではない。土地等の非償却資産を除く有形固定資産の取得価額は23,552百万円である。取得価額は過去の投資額であると同時に将来の更新投資の必要額の目安でもあるため、中長期的には財政規模とのバランスを意識した水準を目指すことが求められる。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

類似団体平均値と比較すると、純資産比率は高く、将来世代負担率は低くなっており、いずれの指標も類似団体平均に比べると良い状況にある。財政状態は比較的良好な状態にあるといえるが、わずかならが両指標とも3年連続で悪化しているため、今後も同様の傾向が続く場合は地方債を財源とする投資の抑制が必要になる可能性がある。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均値に比べ1.5倍程度になっている。主要因としては、有形固定資産残高が大きいことにより減価償却費の負担が大きくなっていることが考えられる。3年連続で増加しているため、今後も同様の傾向が続く場合は歳出規模の縮小などにより行政コストの削減が必要となる。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額が3年度連続で増加しており、当年度は類似団体平均値を超えている。基礎的財政収支のマイナスが連続しており、地方債によって補填している状況がつづいていることにより負債額が増加している状況である。基礎的財政収支の改善を通して負債の圧縮が求められる。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

経常収益が減少していることに加え、経常費用が増加しており、当該指標は悪化し類似団体平均値を下回っている。施設利用料などの負担水準が施設に対して適正か検討が必要である。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,