東京都北区の財政状況(2011年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2011年度)
財政力
特別区税の歳入に占める割合が19.4%と類似団体平均を大きく下回っており、低い水準で推移している。一方で、都区財政調整交付金は歳入の36.4%を占めており、依存度が高い。これは少子高齢化の進展が著しいことが大きな原因と考えられ、バランスの取れた人口構成を実現するためにも、ファミリー層などの担税力のある世代の定住化を図る必要がある。
財政構造の弾力性
扶助費や公債費の増などによる経常的経費充当一般財源等の増加が、都区財政調整交付金の増などによる経常的一般財源等の増加を上回ったため、対前年度比2.4ポイントの上昇となった。引き続き、「北区経営改革「新5か年プラン」」に基づき、財源の確保を図るとともに、内部努力による簡素で無駄のない行財政システムの構築を図りながら、適正水準とされる70~80%の範囲に収めるように努める。
人件費・物件費等の状況
人件費(退職金を除く)が前年度比で0.7%の増加、維持補修費が7.1%の増加となった一方で、物件費が4.2%減少したことにより、人口1人当たり人件費・物件費等決算額は前年度比1.4%の減となった。維持補修費は、施設の経年劣化により今後増加が見込まれるが、計画的な維持保全に努め、適切な管理を行っていく。
給与水準(国との比較)
前年度比で8.0ポイントの増加となっているが、これは国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法の措置によるものであり、この影響が無かったとすると99.6となり、前年度比で0.1ポイントの減少となる。給与については、特別区人事委員会勧告による特別区共通の給料表を使用しており、特別区として給与体系の再構築を進め、総人件費の抑制に努めていく。
定員管理の状況
委託等事業の外部化、技能系職員の退職不補充などにより普通会計の職員数は前年度比で19人の減となった。行政需要の多様化、複雑化に対応しつつ、指定管理者施設の拡充をはじめ、外部化を基軸とした事務事業の見直しを進めるなど、職員定数管理計画(平成25~26年度)に基づいた適正な定数管理を行い、類似団体の平均水準を下回るよう抑制に努める。
公債費負担の状況
区債償還額が減少傾向にあることなどから、前年度比0.6ポイント減少し、類似団体平均を1.6ポイント下回っている。今後も学校改築などで区債発行が見込まれるが、将来負担への影響に配慮し、引き続き計画的な活用を図る。また減債基金への積み立てを継続し、償還財源を確保していく。※平成24年に、実質公債費比率の数値を再算定し、修正後は、H20は2.6、H21は0.7、H22は-1.0となっている。
将来負担の状況
区債の現在高や債務負担行為に基づく支出予定額等を含めた将来負担額に対して、基金などの充当可能財源が上回っている状況である。今後も区債発行にあたっては、財源措置の有無などを勘案し計画的な活用を図る。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)
人件費
職員定数管理計画に基づいた職員定数の見直しによる職員数の減により職員給与費が減少したことなどから、前年度を0.6ポイント下回った。今後も行政需要の多様化、複雑化に対応しつつ、指定管理者制度の導入などを進め、適正な定数管理を行っていく。
物件費
情報システム開発の減などにより、前年度を1.2ポイント下回った。類似団体平均との比較では、類似団体平均を0.5ポイント上回っている。委託等による事業の外部化や管理経費の増加に伴い物件費は高止まりの状況にあるが、消耗品費等の抑制のほか、競争性を確保した調達を進めるなどによりコスト削減を図っていく。
扶助費
公立保育園運営委託費、児童保育委託費、子ども医療費助成費の増などにより、前年度を2.2ポイント上回った。類似団体との比較では、類似団体平均を2.2ポイント上回っている。景気低迷の影響などにより、今後も扶助費は高止まりの状態が続くと見込まれる。
その他
後期高齢者医療会計繰出金や介護保険会計繰出金の増などにより、前年度を0.3ポイント上回った。類似団体との比較では、類似団体平均を1.5ポイント上回っている。主な経費は繰出金であるが、高齢化の進展により、医療費、介護給付費にかかる費用の割合が高く推移するなか、適正給付に努めるとともに保険料の収納率向上を図る。
補助費等
特別区人事厚生組合への分担金の減などにより、前年度を0.4ポイント下回り、類似団体平均以下となっている。引き続き、効果や公平性、効率性などの観点から見直すとともに適正な執行に努める。
公債費
公債費は、償還金の増により、前年度を2.1ポイント上回ったものの、類似団体との比較では、類似団体平均を0.2ポイント下回っている。今後も引き続き学校改築事業を中心に多額の起債の発行が見込まれるが、財源措置の有無などを勘案し計画的に活用を図る。
公債費以外
公債費を除いた経常的経費充当一般財源等で扶助費や繰出金の増加が、人件費や物件費等の減を上回ったことにより、前年度を0.3ポイント上回った。今後も、景気の低迷や高齢化の進展により扶助費の増加傾向が続くと予想されるが、指定管理者施設の拡充をはじめ外部化を基軸とした事務事業の見直しや内部努力により効率的・効果的な行財政システムの構築を図るよう努めていく。
実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)
分析欄
財政調整基金残高は、財源不足による基金取崩しで22年度から低下傾向にあり、23年度は取崩額の増加で大きく低下した。実質収支額は、年々扶助費が増加する一方、景気低迷による税収の落ち込み等により、21年度から減少しているが、経営改革等の取組みにより、適当とされる標準財政規模比3~5%程度を概ね維持している。実質単年度収支は、-が続いている。長引く景気の低迷により、都区財政調整交付金や特別区民税の伸びは見込めず、今後も財政調整基金等を活用しながらの財政運営となることが予想される。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)
分析欄
一般会計及び全ての特別会計で赤字が生じていない。今後とも、各会計で適正な財政運営を行っていく。
実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)
分析欄
元利償還金は、19年度に公園用地の公園債への借換えで大きくなっていたが、区債発行減少と順調な償還で減少傾向にある。算入公債費等は、北区には不交付の地方交付税での基準財政需要額に算入される区債償還経費として差引いた上で実質公債費比率を算定することになっており、増加傾向にある。実質公債費比率の分子は、20年度以降、元利償還金等を算入公債費等が上回るため-となり、減少傾向にある。今後も適切な区債の活用と計画的な償還で更なる改善を図る。※24年に実質公債費比率を再算定し、満期一括償還地方債に係る年度割相当額をH19は25、H20は187、H21は202、H22は213、また、実質公債費比率の分子をH19は3,223、H20は-448、H21は-783、H22は-1,402に修正した。
将来負担比率(分子)の構造(2011年度)
分析欄
一般会計等に係る地方債現在高は、年度で増減はあるが、適切な区債活用と計画的償還により減少傾向にある。組合等負担等見込額は、特別区人事・厚生事務組合及び東京二十三区清掃一部事務組合の地方債残高減少により減少している。退職手当負担見込額は、職員定数抑制で減少している。充当可能基金は、23年度に財政調整基金の取崩が増加し減少している。また、使途が限定されている基金も含まれている。基準財政需要額算入見込額は、将来負担額から差引く充当可能財源等に加算する北区には不交付の地方交付税の基準財政需要額に算入見込の区債償還経費が増加している。将来負担比率の分子は、将来負担額を充当可能財源等が上回るため-となり、減少傾向にある。今後も適切な区債と基金の活用で比率の改善を図るが、一方で、多額の財源が必要な学校改築経費や施設更新経費が将来負担には加算されていないことに注意が必要である。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
東京都北区の2011年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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